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アルファベットに株価不安 25日決算 広告事業などの成長鈍化見通し

アルファベットの2024年1-3月期決算は広告事業とクラウド事業の両立がカギ。直近2回の四半期決算は株価急落を招いている。

アルファベットに株価不安 25日決算 広告事業などの成長鈍化見通し 出所:ブルームバーグ

グーグルなどを傘下に持つIT大手のアルファベットが25日の取引時間終了後に発表する2024年1-3月期決算は広告事業とクラウド事業の成長両立が焦点だ。事前予想では広告事業もクラウド事業も成長ペースが鈍化する見通し。直近2回の四半期決算はいずれも投資家の期待に応えられず、株価の急落を招いただけに、不安が募る状況になっている。また、アルファベットは人工知能(AI)関連投資がコストアップ要因になるともみられており、収益面での結果にも注目が集まる。

アルファベットの2024年1-3月期決算は増収見通し

アルファベットはアメリカ東部時間の25日午後4時30分(日本時間26日午前5時30分)に決算会見を開く。LSEGによると、アルファベットの1-3月決算に関する事前予想は、総収入が前年同期比12.6%増の785.70億ドル、1株当たり利益(EPS)が29.1%増の1.51ドルと予想されている。アルファベットは過去16回の四半期決算のうち、2022年の4回すべてで総収入が事前予想を下回った。1株当たり利益でも5回、事前予想のクリアに失敗している。

アルファベットの業績(総収入、1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ

アルファベットの株価(GOOGL)は2022年に39.09%下落した後、2023年は58.32%上昇した。17日の終値は155.47ドルで、2023年末比での上昇率は11.30%だ。急成長が期待されてきたマグニフィセント・セブンと呼ばれる大手ハイテク株の中では物足りない上昇率ともいえるが、11日には上場来高値の159.41ドルをつけており、株価は高値圏で推移している。

LSEGによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は21.68倍で、前回(10-12月期)決算発表前の21.64倍と変わらない水準だ。AIサービスで競合するアマゾン・コム(AMZN)の40.17倍やマイクロソフト(MSFT)の31.50倍と比べれば割安といえる水準にある。アナリストが提示する目標株価の平均は166.12ドルで、足元の株価よりも7%ほど高く、4月に入ってからは190ドルに引き上げる動きもある。54人のアナリストのうち14人は強い買い、30人は買いを推奨。10人は維持を勧めている。

広告事業やクラウド事業の成長率は鈍化の見通し

アルファベットの1-3月期決算は増収増益が見込まれているものの、総収入の4分の3を稼ぎ出す広告事業や、AIサービスの提供基盤として高成長が見込まれているクラウド事業の結果次第で株価に悪影響が出る可能性がある。7-9月期の決算発表翌日にあたる10月25日は、クラウド事業の収入の伸び率が4-6月期よりも低くなったことが嫌気されて株価は前日比9.51%の急落。10-12月期の決算発表翌日の1月31日は広告事業の収入が市場予想を下回ったことが悪材料視されて、株価は7.50%安となった。

LSEGがまとめた事前予想では、1-3月期決算の広告事業の収入は前年同期比10.4%増となる見通しで10-12月期(11.0%増)から減速すると見込まれている。またクラウド事業の収入は25.0%増と予想されており、こちらも10-12月(25.7%)から成長が鈍化するとみられている。25日の決算発表では、広告事業とクラウド事業の両方で成長性を示せるかが焦点になる。

アルファベットの広告事業とクラウド事業の収入の推移

また、アルファベットの決算では収益面の数字に注目が集まる可能性がある。10-12月期決算発表に際しては、2024年はAIサービス強化のために設備投資費用を大幅に積み増すとの見通しを示しており、収益性を圧迫する可能性があるからだ。10-12月期の1株当た利益の伸び率は前年同期比56.2%増という高水準だっただけに、株価上昇に向けたハードルは高いともいえそうだ。


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