バリュー株売却とグロース株取得再開のタイミングは?

米長期金利が昨年末から上昇ペースの速めるなか、株式市場では大型ハイテク株を含むグロース株から、景気循環セクターを含むバリュー株への資金シフトが起きた。利が乗ったバリュー株はそろそろ売り時か。JPモルガンの答えは、まだだ。

米長期金利が昨年末から上昇ペースの速めるなか、株式市場では大型ハイテク株を含むグロース株から、景気循環セクターを含むバリュー株への資金シフトが起きた。利が乗ったバリュー株はそろそろ売り時か。JPモルガンの答えは、まだだ。

米10年物国債利回りは12日に1.64%まで上昇し、1年1カ月ぶりの高水準を付けた。米政府の追加経済対策が11日に成立したことで、景気回復が加速するとの見方が強まった。

JPモルガンの15日付のリポートによれば、景気循環株の上昇にとっての重要な要素である金利の上昇はまだ終わっていない。

短期的には金融当局が金利の抑制を継続するだろう。しかし、景気回復が勢いを増せば、当局としてもより高い金利を受け入れざるを得なくなるとみている。

結論として、金利が上昇している限り、景気循環株は手元に置いておくべきだという。

最適なタイミング

それではどのタイミングで景気循環株を売却し、ヘルスケアやテクノロジー株などのディフェンシブ株を買い戻し始めるべきなのか。

JPモルガンは最適なタイミングを計るには、金利上昇の終えんとともに、景気循環株の相対利益の弱体化、および購買担当者景気指数(PMI)のピークアウトを投資家は見極める必要があるとした。

これらの3つが揃うのはまだ先になりそうだ。景気循環株の利益の伸びがディフェンシブ株を上回る状態は、今後数四半期にわたって継続する見通しという。

景気循環株に対するディフェンシブ株のアウトパフォーマンスは、PMIがピークアウトした時点で再開する可能性が高い。

PMIについては、現時点では世界のサイクルに非同期性がみられるという。中国がピークに達する可能性がある一方、米国は高水準に近づきつつあり、欧州は夏季に回復が見込まれるという。

換言すれば、世界的にはPMIのピークは差し迫っていないということだ。

目下、バリュー株は引き続き魅力的であり、JPモルガンは、ロングポジションを銀行とリオープニング銘柄に集中させているという。

ダウは最高値更新

15日の米株式市場でダウ工業株30種平均は7日続伸。3万2953.46ドルと4日連続で過去最高値を更新して引けた。

一方、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数は1万3459.71で終了。2月に付けた最高値を4.5%下回る水準にある。


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