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【米国株】週間レポート:11月相場の注目点と展望

10月の中旬から米国株は反発基調を維持し、同月21日には上昇幅が拡大した。11月も米株高トレンドは続くのか?この点を見極める上で目先は2つの材料に注目したい。その材料とは?詳細はIG証券の米国株分析レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

【米国株】分析レポート:11月相場の注目点と展望


【サマリー】
・米利上げペースの減速期待が意識され、米債市場では利回りに低下の圧力が強まっている
・米金利の上昇が一服していることが米株高の一因となっている
・11月のFOMCで利上げペースの減速が示唆される場合、米国株は上昇幅の拡大が期待できる
・しかし実際の利上げペースと米国株のトレンドは経済指標に左右されるだろう


米金利の動き:10月21日の前と後

10月21日(金曜日)に米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(以下WSJ)が、11月の連邦公開市場委員会(FOMC、1日~2日開催)で、12月会合での利上げペース減速が政策議題になる、と報道した。

この報道を受け、米国の債券市場では金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りやドル円のトレンドに影響を与えている5年債利回り、そしてインフレなど景気の先行きを織り込んで動く10年債利回り(長期金利)が、いずれも低下基調へ転じている。

米金利のチャート

米金利のチャート チャート::Bloomberg L.P. / 5分足(10月11日以降)

今年の相場を端的に表すチャート

今年の相場を端的に表現しているのが、以下のチャートである。

現在、米国経済が直面する最大の課題は、インフレのリスクである。それを抑制するため、連邦準備制度理事会(以下FRB)は金融引き締め政策-具体的には大幅な利上げと量的引き締め(通称QT)で対応している。

上の状況を反映し、今年の米債市場では一貫して利回りの上昇幅が拡大している。それに伴い外為市場では米ドル高が加速している。

米金利の上昇と米ドル高がリスク要因となり、米国株を含めた世界の株式が下落トレンドを形成している。

米長期金利、ドルインデックス、株式のチャート

米長期金利、ドルインデックス、株式のチャート チャート::Bloomberg L.P. / 日足(年初来)

※:米国株:MSCI USA Index / 世界株式:MSCI World Index

米金利のトレンド左右する2つの材料

・連邦公開市場委員会(FOMC)と利上げペース

インフレのリスクを意識した米金利の上昇が軸となり、米ドル高と株安(米株安)のトレンドが加速している状況を考えるならば、11月の米国株も利回りのトレンドを常にチェックすることが重要となろう。

今月、米金利のトレンドに大きな影響を与える材料が2つある。

ひとつは、11月1~2日に開催される連邦公開市場委員会(FOMC)である。

冒頭で述べたWSJの報道は、FRBサイドからの情報リークの可能性がある。そうであるならば、パウエルFRBは11月のFOMCで利上げペースの減速を協議し、それを市場に発信してくる可能性が高い。事前に報道されたことを考えるならば、利上げペース減速について米国の株式市場ではある程度織り込まれている可能性があろう。

だが、金融引き締め政策が株安要因である以上、パウエルFRBが利上げペース減速の可能性を示唆すれば、米国市場のファーストリアクションは「米金利の低下→米株高」で反応する可能性が高い。

米国株の週間パフォーマンス

米国株の週間パフォーマンス 基準日:2022年10月14日 / 10月28日時点でのパフォーマンス

 

・しかしトレンドは経済指標の内容次第

11月のFOMCイベント(FOMC声明とパウエルFRB議長の会見)が市場で「ハト派」と受け止められ、それにより「米金利の低下幅が拡大→米国株の上昇幅が拡大」の展開となっても、それが持続的なトレンドとなる可能性は低い、と現時点で予想している。

なぜか?それは、結局のところ米金融政策の方向性は経済情勢次第で決まるからである。その経済情勢を考える上で重要なファクターが、経済指標である。

現在、米国の経済が直面する最大の課題はインフレの進行である。国際商品市況の下落やマネーサプライ(前年比の変化率)の推移から察するに、中長期的なスパンで考えるならば米国のインフレは低下基調を辿るだろう。

国際商品市況のチャート

国際商品市況のチャート チャート:Trading View 日足(年初来)/CRB指数


米国のマネーサプライ(M2)

米国のマネーサプライ(M2) データ::Bloomberg L.P. / 2018年以降(前年比の推移)


しかし、短期的にはインフレリスクを意識する状況が続く可能性がある。

消費者物価指数(CPI/前年比)と個人消費支出価格指数(PCEデフレータ/同比)を確認するとインフレがピークアウトする兆しが見られる一方で、高止まりの傾向も示している。

住居費の高止まりによりサービス価格が上昇基調を維持していることを考えるならば、「なかなかインフレが低下しないリスク」が米金利の上昇または高止まり要因となり、この動きが米国株の上値を抑制する可能性がある。

米国のインフレ率

米国のインフレ率 データ::米商務省 / Bloomberg L.P. / 月次(2020年以降)


インフレの低下を阻む要因として、目先は11月4日の雇用統計(10月)にも注目したい。

非農業部門雇用者数や失業率はもちろん重要な指標である。

しかし、米国経済が現在直面している最大の問題がインフレリスクにある以上、賃金の動向もまた重要な指標となろう。2021年4月を境にして急激に上昇した賃金の伸びだが、今年3月をピークに低下基調へ転じてる。

平均時給と非農業部門雇用者数変化の推移

平均時給と非農業部門雇用者数変化の推移 データ::米労働省 / Bloomberg L.P. / 月次(2020年11月以降)

11月の展望

11月のFOMCがハト派と市場で受け止められ、かつ雇用統計で賃金の低下基調が確認される場合、米金利の上昇圧力が後退することが予想される。

利上げと米金利上昇の両リスクの後退が確認される場合、11月の米国株はさらに上値を目指すことが予想される。S&P500指数(SPX)は、今年1月3日の最高値4,818レベルを起点としたレジタンスラインのトライおよびブレイクが焦点となろう。

一方、ハイテク株のトレンドを示すナスダック100指数(NDX)は、50日移動平均線(MA)フィボナッチ・リトレースメントの各水準での攻防を一つひとつ突破できるかどうか?この点を確認したい。

一方、11月のFOMCがハト派として市場で受け止められても、雇用統計で堅調な雇用の増加と賃金の高止まり傾向が確認される場合、さらにその後インフレ指標でインフレリスクの根強さが確認される場合、米国市場は「米金利の上昇(反発)→米国株の反落」の展開が予想される。

タカ派のFOMC(将来の利上げペース減速を示唆しない場合)と強い経済指標が確認される状況が続けば、米国株の下落幅拡大を警戒しておきたい。

S&P500種(年初来) / ナスダック100(今年8月以降)

S&P500種(年初来) / ナスダック100(今年8月以降) チャート:Trading View 日足

結論
米国株は10月中旬以降、上昇トレンドにある。11月もこのトレンドが続くかどうか?は、連邦公開市場委員会(FOMC)と経済指標の内容次第となろう。
「ハト派のFOMC」は米国株のサポート要因となろう。しかし、米国株の上昇トレンド形成は、インフレと雇用関連の経済指標次第である。
今週の11月4日に10月雇用統計が発表される。非農業部門雇用者数変化や失業率だけでなく、賃金(平均時給)の推移も米国市場のトレンドを左右する可能性があろう。


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