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コモディティ投資とは? メリット・デメリット、種類や投資方法を解説

コモディティ投資は、株式や不動産などといったほかの投資対象とどのように違うのでしょうか。この記事ではコモディティ投資とは何か、またメリットやデメリット、種類や投資方法について説明します。

Source: Bloomberg

コモディティ投資とは

コモディティ投資とは、商品先物の市場において、金や銀といった貴金属から、原油、また小麦、コーヒー豆などの農産物や家畜に至るまで、「商品」と呼ばれる銘柄に投資を行うことをいいます。

直接コモディティに投資することもできますが(直物市場)、一般の投資家は商品先物市場で取引を行います。
通常、商品は先物として取引されます。商品先物はあらかじめ決められた期日と価格で取引を行います。これにより、実際に現物の商品を保有することなく効率的に商品を取引することが可能になります。

IG証券取り扱いの商品CFDには、期限のあるものと期限のないものの両方があります。期限なしの商品CFDでは、ポジションはお客様ご自身で清算をするまで清算はされません(先物の清算日と強制ロスカットを除く)。 価格は原資産市場の先物価格を元に提供しています。また、保有ポジションにはファンディングコストの調整額が別途計上されます。

コモディティ投資のメリット

コモディティ投資のメリットには、分散投資になることやインフレに強いことがあげられます。

分散投資になる

コモディティ投資のメリットの一つは、分散投資が可能な点です。コモディティの価格は、商品ごとの需給バランスや天候、生産量や在庫、為替レートなどさまざまな要因に影響を受けます。株式市場の変動要因とは異なるため、株式投資をしている人にとってコモディティへは分散投資になります。
例えば金の価格を見てみましょう。金は安全資産とも呼ばれ、大きな政治イベントなどが発生して株式市場が不安定になった際に値上がりする傾向にあります。この特徴を生かして、株式に投資をしながら金にも投資を行うことで、リスクヘッジをするなどの戦略を取ることができるのです。

インフレに強い

メリットの2つ目には、インフレに強いということが挙げられます。コモディティは実物資産なのでインフレによって物価が上昇すると、それにともなって値上がりする傾向があります。 例えば、実物の金や原油の価格が上がったとします。すると、これらに投資をしているコモディティ投資などの金融商品においても利益が上がりやすくなります。反対に、コモディティ市場において金や原油が人気の高い状態にある場合、実物の金や原油の価格もこの影響を受けて上昇する、ということもあるのです。

コモディティ投資のデメリット

コモディティ投資には3つのデメリットがあります。

価格変動が読みにくい

コモディティ投資では、商品ごとに価格の変動要因が異なるため、急な価格上昇または下落が起こることがあります。例えば原油に代表されるエネルギー・天然資源は政治や世界情勢により価格が変動しやすい銘柄です。原油は特に、中東の混乱が生じると供給側の不確実性を高めるため、価格に大きな影響を与えます。また小麦などの農作物は、災害や天候不順などにより生産量に影響が出た場合、需要と供給のバランスがくずれ、価格も変動します。
このような価格の変動要因は事前に予測することが難しく、コモディティ投資のデメリットの一つであるといえます。

為替リスクがある

コモディティは外貨建てで決済されるために、為替リスクがあります。為替リスクとは、相場変動により外貨建て資産の価値が変動する可能性のことです。

例えば、ドル建てで取引され、円換算されるNY金の例を見てみましょう。ドル高円安の場合は、国内における金の価格が上昇し、反対にドル安円高の場合には下落することになります。このように、商品そのものの価格の変動リスクにだけ注目するのではなく、為替リスクについても確認し、ご自身の戦略プランに組み込むようにしましょう。

インカムゲインがない

インカムゲインとは、資産を保有していることにより得られる利益です。株式の配当金や、マンションなど不動産の家賃収入、債券や預金の利息などがこれに当たります。コモディティ投資は実物資産であるため保有し続けても利益が生まれず、配当金のようなインカムゲインは発生しません。そのため、ほかの資産運用に比べると運用益の少ない投資方法になる可能性があります。

Source: Bloomberg

コモディティの主な種類

コモディティには主に2つのカテゴリーに分けることができます。一つ目は、採掘または抽出された金属やエネルギー資源です。これらはハードコモディティと呼ばれています。もう一方は農作物、家畜といったソフトコモディティと呼ばれるものです。

次に、コモディティの主な種類について紹介します。

ハードコモディティ

  • エネルギー

エネルギーには、WTI 原油北海原油などの原油、NYヒーティングオイルNY無鉛ガソリンNY天然ガスが挙げられます。エネルギー関連は、農作物と同じく需要と供給のバランスのほか、国際情勢――特に中東情勢などによって価格変動が生じる可能性が比較的高いといえます。その他にも、生産動向やOPECで原産の合意がなされた場合や、米国のシェールオイルやシェールガスの生産状況の影響も受ける可能性があります。

  • 金属

金属には、ゴールド(スポット金)やプラチナなどの貴金属と、亜鉛やアルミニウムなどの産業用金属があります。金属は、生産量や流通量により価格変動が生じます。 貴金属、特に金は古くから安全資産として取引されることが多いコモディティです。経済状況や金融市場が不安定になった場合などの資金の移動先として選ばれることが多くあります。

安全資産についてさらに詳しく

また、金は米ドルと逆相関関係にあるともいわれ、米ドル取引のリスクヘッジにも用いられています。

ソフトコモディティ

  • 農産物

農産物には、小麦、トウモロコシ(シカゴコーン)、大豆(シカゴ大豆)や小豆、米、コーヒー、砂糖、ゴムなどが挙げられます。 農産物は、天候不順や自然災害などにより需要と供給のバランスが変化すると、価格変動に影響を与えやすくなります。

  • 畜産物

畜産物には、飼育牛や生牛、赤身豚肉などが挙げられます。畜産物も、農産物と同じく需要と供給のバランスが変化すると、価格変動につながりやすいコモディティです。 生活必需品である畜産物は、需要量の安定が見込まれているものの、飼育するための飼料価格に変動があった場合や、また疫病が発生した場合に影響を受ける可能性があります。

Source: Bloomberg

コモディティ投資を行うには

これまでコモディティ投資はその単価の高さから、投資を行える人が限られていました。近年は投資信託やETFなどさまざまな投資方法が広がり、コモディティ投資も身近なものになってきました。
ここで、コモディティを対象とした金融商品を3つ説明します。

投資信託・ETF

コモディティを扱う投資信託やETFを購入することで、コモディティに間接的に投資を行う方法です。コモディティETFは、証券取引所で価格が決まるため、個別株のように証券会社で売買を行うことができます。さまざまなコモディティを一つの投資信託で購入することができる点もメリットだといえます。半面、投資信託では個別のコモディティを取引することができません。コモディティを個別に取引したい場合は、このあと紹介する商品CFDなどを利用することができます。

金・プラチナ積立

純金積立は毎月1,000円から、プラチナ積立は毎月3,000円からで定額買付するサービスが一般的です。貴金属メーカー、地金商、証券会社や銀行などが取り扱っています。1000円単位で積み立てられるため自分のペースで資産形成でき、また手元に金を補完するわけではないので盗難のリスクがない点がメリットであるといえます。半面、手数料が高いことや、短期で利益を出すことがむずかしいこと、買った時点より価格が下がってしまい損失を出す可能性があることがデメリットとして挙げられます。

CFDでコモディティ投資

IG証券の商品CFD(差金決済取引)でコモディティ投資を行うことが可能です。
商品CFDの特徴は、主に次の3点です。

1.実際に金・原油など投資対象の資産を保有することなく、ポジションを保有した時の価格と、ポジションを清算した時の価格の差が損益になる取引です。

2.IG証券ではエネルギーから貴金属、そして農産物まで幅広い銘柄を取引可能です。

3.銘柄によりほぼ24時間取引可能です。例えば貴金属は8:00~7:00(夏時間7:00~6:00)と、取引時間が長くなっています。銘柄ごとの取引時間詳細もご覧ください。


IG証券では、ほかにもバイナリーオプションノックアウト・オプションでコモディティを取引することが可能です。

コモディティ投資のまとめ

コモディティ投資には、価格が株式や為替相場、債券などとは異なる要因により変動するという特徴があります。この特徴を利用して、株式などと合わせてコモディティ投資を行うことにより、政情の変化などによる株安の局面へのリスクヘッジを戦略的に行うことが考えられます。

コモディティ投資は純金への直接投資、純金・プラチナ積立のほか、投資信託、ETF(上場投資信託)、商品CFDと、さまざまな取引手段から選ぶことができます。

資産運用の幅を広げるために、コモディティ投資を検討してみてはいかがでしょう?

コモディティ投資について、もっと学びたい方はIGアカデミー(口座開設またはデモ口座開設が必要)もご覧ください。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

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