トレーリングストップは、「トレールストップ」「トレール注文」と呼ばれることもある注文方法です。呼び方が異なるだけで、仕組みや機能に違いはありません。IG証券では正式名称として「トレーリングストップ」を採用しています。
トレーリングストップとは、市場価格の変動に応じて逆指値注文の水準を自動的に変動させる注文方法です。市場価格がお客さまに有利な方向に変動した際、指定した逆指値と市場価格の差を維持しながら、自動的に逆指値を更新します。
利益の拡大が進んでいる間は逆指値が有利な方向に更新され、反対の方向に動いた際には最新の逆指値で決済されます。つまり、損失を限定しつつ利益を最大化することができるのです。
通常はマーケットの動きをモニタリングしながら逆指値をご自身で変更しなければなりませんが、トレーリングストップを付加することで自動的に逆指値の更新が行われます。値動きの激しいマーケットでは特に効果的な機能といえるでしょう。
例えば、買いポジションに付加されたトレーリングストップの場合、価格の上昇局面では逆指値注文の水準も自動的に上昇します。一方、反落する際には、変動した逆指値注文の水準まで価格が下落した時点でポジションが決済されます。
トレーリングストップの設定水準は、買いポジションの場合、現在の市場価格より下になります。売りポジションの場合は現在の市場価格より上に設定されます。
トレーリングストップは、ポジションの注文時はもちろん、注文後に付加することも可能です。
新規にポジションを建てるのと同時にトレーリングストップの設定をすることができます。
「決済設定」をオンにすると出てくる「逆指値」の横にある「通常▼」をクリックし、「トレーリングストップ」を選択します。
値幅(取引システム上では「逆指値」と表示されています):ポジション約定価格から逆指値注文までの値幅(ポイント数)
ステップ値:逆指値注文価格を変動させる値幅(ポイント数)
すでに保有しているポジションに、後からトレーリングストップを付加することも可能です。
逆指値(決済):逆指値注文の設定価格
値幅:マーケットレートと逆指値との乖離幅(ポイント数)
ステップ値:逆指値を変動させる値幅(ポイント数)
トレーリングストップのメリット・デメリットは次の通りです。
DAX指数(ドイツ株価指数)が強気相場に突入したと考え12,555で買いポジションを保有し、トレーリングストップを12,505に設定したとしましょう。つまり、DAXが50ポイント下落した時点で損失が確定する逆指値注文を付加したことになります。
トレーリングストップを利用する場合、ステップ値を入力する必要があります。ステップ値を設定することで、相場の上昇に応じてトレーリングストップの水準が上昇する値幅を決めることができます。例えば、DAXが5ポイント移動するたびにトレーリングストップの水準も5ポイント上昇するよう設定するとしましょう。この場合、DAXが12,560に達するとトレーリングストップの水準は12,510に上昇します。
DAXが12,590に達する場合、トレーリングストップの水準は12,540まで上昇します。その後、価格がこの値を下回った時点でトレーリングストップが執行されます。トレーリングストップの水準が買値よりも下回る場合は損切り、上回る場合は利益確定となります。
トレーリングストップがご利用いただける取引銘柄には、FX、株価指数CFD、商品CFDなどがあります。
なお、「トレーリングストップ」のチェックボックスが表示されない場合は、トレーリングストップ適用外の銘柄となりますのでご了承ください。
また、トレーリングストップは、指定した逆指値での決済を保証するものではありません。そのため、相場が急変動した場合にはスリッページが発生する可能性がありますのでご注意ください。
スリッページを防ぎたい場合は、ノースリッページ注文をご利用ください。
トレーリングストップとは何ですか?
トレーリングストップとは、市場価格の変動に応じて逆指値注文の水準を自動的に変動させる注文方法です。損失を限定しつつ、利益を最大化することを目的に使われます。
トレーリングストップとトレールストップは違うものですか?
同じ注文方法を指しています。IG証券では「トレーリングストップ」という名称で提供していますが、FX業者・証券会社によっては「トレールストップ」「トレール注文」と呼ぶ場合もあります。
トレーリングストップと通常の逆指値注文の違いは何ですか?
通常の逆指値注文は設定した水準で固定されますが、トレーリングストップは市場価格が有利な方向に動くのに合わせて逆指値の水準が自動的に更新されます。そのため、通常の逆指値注文よりも損失を抑えられる可能性や、利益確定につながる可能性があります。
トレーリングストップを設定すれば損失は必ず防げますか?
いいえ、トレーリングストップは指定した逆指値での決済を保証するものではありません。相場が急変動した場合はスリッページが発生し、想定した水準より不利なレートで決済される可能性があります。
トレーリングストップを使うにはアプリの設定が必要ですか?
特別な設定は必要ありません。モバイルアプリ(トレーディング・アプリ)でもトレーリングストップをご利用ください。
トレーリングストップはどの銘柄で使えますか?
FX、株価指数CFD、商品CFDなどでご利用いただけます。銘柄によっては「トレーリングストップ」のチェックボックスが表示されない場合があります。その場合は、恐れ入りますがトレーリングストップの利用対象外銘柄となります。