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ドル円予想 (9/19):日銀会合、焦点は植田総裁の会見、ドル高円安で149円ブレイクも

市場の関心は日銀会合へ。米ドル買い戻しの中、植田日銀総裁の会見が円安要因となれば、ドル円は149円が視野に。予想レンジは146.30~149.65円。重要チャート水準についてIG証券のアナリストが詳細解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

FOMC後に米金利が反発。外為市場は米ドル買いの展開に。18日は全G10通貨で米ドル高が進行した。本日の日銀会合では、植田総裁の年内利上げ姿勢が焦点に。関税による日米経済の不確実性と国内政局の不透明感を受け、植田総裁は早期利上げについて慎重姿勢を示す可能性がある。米ドル高と円安が重なれば、ドル円は重要水準149.00のトライおよび突破を想定したい。一方、下値の焦点は89日線が推移する146.30の維持となろう。



米金利反発でドル買い戻し

米連邦準備理事会(FRB)は17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、大方の予想通り0.25%(25bp)の利下げを決定した。ドットプロットの予想中央値は6月の3.9%から3.6%へ修正され、9月を含め年内3回の利下げを見込む。

FOMC後に米債市場では金利が反発。米金利の上昇は、外為市場で米ドルの買い戻しを促している。

IG為替レポートでは、連続利下げの可能性を早くから指摘してきた。そして17日のレポートでは、連続利下げの可能性について米債市場がどの程度これを織り込んでいるかがFOMC後の重要な焦点になると指摘した。

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ドル円予想(9/17):FOMC、焦点は連続利下げの可能性と市場の織り込み度、急変動を警戒

FOMC後、米金利は上下に振れながらも反発。18日の市場では2年債利回りが3.58%台、10年債利回りが4.13%台まで上昇する局面が見られた。18日の米経済指標が予想を上回る強い内容だったことも考えるならば、FOMC後の動きは思惑先行で進行した米債ロングを調整する動きと捉えることができる。

しかし、先週後半から2年債利回りは3.5%、10年債利回りは4.0%の水準ですでに下げ止まっていた。FOMC前後に見られた一連の動きは、短期金融市場と同じく米債市場でも連続利下げの可能性を相当程度織り込み始めている動きと考えることもできる。

米金利の5分足チャート:FOMC後~18日午前6時

米金利の5分足チャート:FOMC後~18日午前6時

出典:TradingView

連続利下げをめぐる米債市場の織り込み状況については、今後の動きを注視する必要がある。今注視すべきは、FOMC後の米金利反発が、外為市場で米ドルの買い戻しを促していることだ。18日のパフォーマンスを確認すると、対G10通貨すべてで米ドル高となった。米債市場で連続利下げの可能性の織り込みがさらに進む場合は、さらなる米ドルの買い戻しを想定する必要がある。

米ドルの変動率:9月18日

米ドルの変動率:9月18日

ブルームバーグの為替データで作成


日銀会合:焦点は植田総裁の会見、ドル円の上振れ警戒

本日19日の日銀金融政策決定会合では現行の政策維持が確実視されている。このため、植田日銀総裁の会見内容がドル円(USD/JPY)のトレンドを左右するだろう。

市場参加者の関心は、年内利上げの可能性に集中している。15日のIG週間為替レポートで指摘したとおり日銀は現在、二つの不確実性要因、トランプ米政権の関税政策が日米経済に与える影響と国内の政局不安に直面している。

これらの情勢を踏まえると、植田総裁は利上げ姿勢を維持しつつも今回の会合では早期実施に慎重な姿勢を示し、次回10月会合後の定例会見で12月利上げのシグナルを発信すると筆者は考えている。

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ドル円 週間見通し(9/15週):予想レンジ146~149円、円安上振れ警戒

米ドルの買い戻しが進行する中、植田総裁の会見が「利上げに消極的」と市場で解釈される場合は、円安要因となろう。米ドル高と円安が同時に進行する場合、ドル円は下でまとめたレジスタンスラインの攻防に注目したい。


ドル円テクニカル分析:重要チャート水準

予想レンジの上限:149.65
今日の日銀イベントが円安の要因となれば、ドル円(USD/JPY)は以下にまとめたレジスタンスラインの攻防に注目したい。

本日の上限を149.65レベルと想定したい。この水準は、8月1日の高値と9月17日安値のフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準にあたる。

注目は15日の週間為替レポートで予想レンジの上限として取り上げた149.00ラインの攻防である。昨日、大陽線で21日線を突破し地合いの強さが確認された。この勢いを維持し、8月1日の高値150.92を基点とした短期レジスタンスラインも突破すれば、149.00の攻防を意識したい。なお、この短期レジスタンスラインは現在、昨日の高値水準であり4時間足チャートのフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準148.27レベルと交差している。ドル円が149.00ラインをも難なく突破すれば、149.65レベルまでの上振れを想定したい。

米ドル高と円安の進行を受け、ドル円が149.65レベルを上方ブレイクする場合は、心理的節目のライン150.00を瞬間的にトライする展開も想定しておきたい。

レジスタンスライン
・150.00:心理的節目のライン(日足)
・149.65:76.4%戻し、予想レンジの上限(日足)
・149.00:レジスタンスライン(日足)
・148.27:レジスタンスライン、76.4%戻し(4時間足)

予想レンジの下限:146.30
植田総裁の会見が円高要因となれば、ドル円(USD/JPY)の反落を予想する。このケースでは、以下にまとめたサポートラインの攻防が焦点となろう。

本日の下限を146.30レベルと想定したい。この水準には現在、サポートラインとして意識する局面が見られた89日線が推移している。ドル円が89日線をトライするサインとして、4時間足チャートのフィボナッチ・リトレースメントの攻防に注目したい。

筆者の想定を超える円高となれば、146.00ラインを再びトライする展開が予想される。昨日高安の76.4%水準のトライは、146.00の攻防を意味する。

なお、現在のドル円は上値をトライする状況にある。昨日の高値を更新する場合は、その都度新たなフィボナッチ・リトレースメントの水準を確認したい。

サポートライン
・147.60:23.6%戻し(4時間足)
・147.20:38.2%戻し(4時間足)
・146.87:半値戻し(4時間足)
・146.54:61.8%戻し(4時間足)
・146.00:サポートライン(日足)、76.4%戻し(4時間足)


ドル円の日足チャート:2025年4月以降

ドル円の日足チャート:2025年4月以降

出典:TradingView

ドル円の4時間足チャート:9月以降

ドル円の4時間足チャート:9月以降

出典:TradingView


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