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ドル円予想(9/17):FOMC、焦点は連続利下げの可能性と市場の織り込み度、急変動を警戒

米FOMC後のドル円展望。注目はドットプロットとパウエルFRB議長の会見。思惑先行で米ドル安が進行している。短期の買い戻しを警戒。しかし、連続利下げに対する市場の織り込み度次第では、さらなる米ドル安の要因に。ドル円の急変動を警戒。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

17日のFOMCでは0.25%(25bp)の利下げが確実視されており、焦点は利下げペースにシフトしている。焦点は連続(3回)利下げの可能性と市場の織り込み度。この点で米債市場の織り込み度合いが浅い場合は、さらなる米ドルの下落が予想される。しかし、8月以降は思惑先行で米ドル安が進行してきた。このためFOMC後は、一度米ドルが反発する可能性がある。ドル円(USD/JPY)の急変動に要警戒。



利下げを意識した思惑先行の米ドル安

外為市場では米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げを意識した思惑先行の米ドル安が進行している。

ドル指数は16日、大陰線で97ポイントの水準を完全に下抜けた。日足チャートのMACDはゼロラインを下回り地合いの弱さを示唆する一方、RSIは「売られ過ぎ」の水準には達していない。21日線と89日線がレジスタンスラインとして相場の反発を止めた経緯も考えるならば米ドル安の地合いは根強く、7月1日の安値水準96.37ポイントが視野に入る。

ドル指数の日足チャート:2025年5月以降

ドル指数の日足チャート:2025年5月以降

出典:TradingView


FOMCの焦点はドットプロットとパウエル会見、急変動を警戒

市場参加者の関心は、17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)に集中している。パウエルFRB議長が懸念している雇用の下振れリスクが経済指標で裏付けられたことで、0.25%(25bp /ベーシスポイント)の利下げが確実視されている。

このため焦点は、今後の政策方針に移っている。最新のドットプロットで年内利下げ予想が2回から3回となれば、米ドル安が一段と加速する要因になり得る。

しかし、留意すべきはIG為替レポートで繰り返し指摘してきたとおり、短期金融市場(OIS市場)はすでに10月と12月のFOMCでの追加利下げを織り込み始めている点である。また、思惑先行の米ドル安で8月以降、米ドルは対G10通貨すべてで下落している。これらの動向を考慮すると、15日のIG為替レポートで指摘したとおり、FOMCイベントの内容を確認した後は、一度米ドルが買い戻される可能性がある。

特にパウエルFRB議長がインフレ再燃への警戒感を改めて示し、市場が期待する追加利下げに慎重姿勢を見せた場合は、米ドル買いの戻し圧力を高める要因になり得る。FOMC後のドル円は急変動を警戒したい。

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米ドルの変動率:8月以降

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ブルームバーグのデータで作成 / 9月16日時点


ドル円の見通しとテクニカル分析

予想レンジの上限:148.00
冒頭で述べたとおり、外為市場では米FRBの利下げを意識した思惑先行の米ドル安が進行している。

一方、米債市場では金利の低下が一服ムードにある。金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りは3.5%、10年債利回りは節目の4.0%が下限として意識されている。米金利の下げ止まりは、短期金融市場と同じく米債市場でも10月と12月の利下げの可能性を織り込み始めていることを示唆している。

FOMCイベント後、予想通り米ドルの買い戻しが発生すれば、17日のドル円は以下にまとめたレジスタンスラインの攻防に注目したい。上振れを警戒し予想レンジの上限は148.00ラインを想定。この水準をトライするサインとして注目したいのが、現在147.40レベルで推移している21日線とレジスタンスラインに転換する可能性がある147.60の攻防である。これらのラインを上方ブレイクすれば、ドル円は瞬間的に148.00へ急反発する展開を想定したい。30分足チャートのフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準146.75と半値戻しの水準147.20の上方ブレイクは、21日線をトライするサインとなろう。

レジスタンスライン
・148.00:17日の予想レンジ上限(30分足、日足)
・147.60:レジスタンスラインに転換する可能性あり(30分足)
・147.40:21日線(日足)
・147.20:半値戻し(30分足)
・146.75:23.6%戻し(30分足)

予想レンジの下限:145.00
短期金融市場(OIS市場)では、10月と12月の追加利下げの可能性を織り込み始めている。しかし、この点について米債市場が短期金融市場ほど織り込み度が進んでいない場合、米金利の低下幅が再び拡大するだろう。このケースでは、米ドル安のさらなる進行が予想される。

15日のIG為替レポートでは、予想レンジの下限を146.00とした。しかし、米FOMCを前に重要サポートラインであり7月1日の安値を基点とした半値戻しの水準146.80レベルを下方ブレイクした(日足チャートの青矢印を参照)。そして146.20レベルで推移している89日線をトライする局面が見られた。この状況で米ドル安が進行すれば、146円割れを想定したい。

ドル円が145円台の攻防へシフトする場合は、145.00の維持が焦点に浮上しよう。145.40レベルは、4月22日の安値と8月1日の高値の半値戻しにあたる。ドル円がこのテクニカルラインを難なく下方ブレイクすれば、145.00トライを意識したい。このラインを17日の下限と想定したい。

なお、想定を超えて米ドル安が進行する可能性がある。この場合は145.00のブレイクと7月1日安値を基点としたフィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準144.63レベルまでの下落を警戒したい。

サポートライン:日足チャート
・146.21:89日線
・146.00:節目のライン
・145.40:半値戻し
・145.00:17日の予想レンジ下限
・144.63:76.4%戻し


ドル円の日足チャート:2025年4月以降

ドル円の日足チャート:2025年4月以降

出典:TradingView

ドル円の30分足チャート:9月11日以降

ドル円の30分足チャート:9月11日以降

出典:TradingView


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