米金利の上昇とその影響について / ドル円のチャートポイント
今日のポイント:『バイデン政策の期待が高まり、米国市場は連日の株高 / 金利上昇の展開に。米ドル相場は金利の上昇にサポートされ対主要国通貨で買い優勢の展開となった。ドル円のチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。
米金利の上昇とその影響について
昨日の外為市場は、米ドル買い優勢の展開となった。ホワイトハウスも議会も民主党が支配する『ブルーウェーブ』となり、バイデン新政権は高い政策運営能力を保持することになった。この点が意識され、前日に続き昨日の米国市場も株高と長期金利(以下では米金利)の上昇が同時に発生する展開となった。
今後は、米金利の上昇が外為市場に与える影響を注視したい。以下のチャートを見ると、米金利が1%の水準を突破する局面で、実質金利がその動きに追随していることがわかる。
米金利の動向

そして実質金利と米ドル相場の大まかな方向性を示すドルインデックスのトレンドはほぼ一致している。
これらの関係を考えるならば、このまま米金利の上昇基調が続く場合、『実質金利の上昇→米ドルの買い戻し』という局面が散見されよう。
特に米金利との相関性が徐々に回復しているドル円のトレンドは、米金利の動向に左右されると予想する。
株高と金利の上昇が同時に発生する局面では米ドル安の圧力が後退することで、上昇幅の拡大を想定したい。
株安となってもバイデン新政権の政策実現を意識して米金利が上昇基調を維持する場合は、円高の圧力が相殺されよう。このケースでもドル円は小幅ながら上昇する展開が予想される。
実質金利と米ドル相場の動向

ドル円のチャートポイント
ドル円は、昨日のレポートで指摘した短期レジスタンスライン(11/11高値105.67が起点)を大陽線で突破し、104.00を目指す展開となっている。
今日もドル円は、米金利の動向次第でトレンドが左右される展開を想定したい。
米金利が上昇基調を維持する場合は、7月1日の高値108.16を起点としたレジスタンスラインのトライが焦点となろう。このラインは今日現在、104.55レベルで推移している。
フィボナッチ・リトレースメント50.0%の水準104.12の突破は、このラインをトライするシグナルと想定したい。104.00にはオファーの観測あり。
一方、米金利が再び低下基調へ転じる場合は、ドル円の反落を予想する。このケースでは103円台の維持が焦点となろう。昨日のNYタイムに相場をサポートした103.50を下方ブレイクする場合は、103.00を視野に下落幅の拡大を想定したい。
103.00にはビッドが観測され始めている。
ドル円のチャート

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