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米実質金利の低下と円安 / ドル円とポンドドルのチャートポイント

サマリー:『米実質金利の低下で米株は上昇トレンドを維持。ドル円は米ドル安と株高の影響によりレンジ相場を想定。ポンドドルは反発の幅が拡大する可能性あり。それぞれのチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

米実質金利の低下と円安

米国の債券市場では、2年債利回りと10年債利回りの上昇が抑制されている。一方、今月20日を境にして期待インフレ率は再び上昇している。これらの動向を受け、米国の実質金利(10年)はマイナス1.1%付近まで低下している。

実質金利の低下は米ドル相場にとってネガティブな要因である。事実、昨日の米ドル相場は売り優勢の展開となった。

一方、米実質金利の低下は米株にとってはポジティブな要因である。下の比較チャートを見ると、実質金利が低下基調へ転じると同時に、米株は調整の反落を挟みながら緩やかな上昇トレンドを描いている。実質金利の低下に加えて好決算が続く状況も考えるならば、今の米株が大きく崩れる可能性は低い。

そして「米実質金利の低下→株高」は、円安の圧力を高めやすい状況を作りだしている。事実、昨日の円相場は、クロス円を中心に円安優勢で推移した。ドル円(USDJPY)は110.10レベルまで下落するも、110円を割り込むことなく反発している。

目先、「米実質金利の低下→米株高→円安」のトレンドを崩すなら、タカ派のFOMCが考えられる。だが、昨日のレポートでも指摘したとおり早期のテーパリング実施の観測を後退させるFOMCとなれば、短期的に上記のトレンドが続く可能性を意識したい。

米実質金利と米株のチャート

日足(6月以降) 米実質金利と米株のチャート

ドル円はレンジの攻防

今日のドル円(USDJPY)は、レンジの攻防が予想される。

上で述べたとおり米金利の上昇が抑制されていること、そして実質金利が低下基調にあることも考えるならば、今のドル円は米ドル安で上値が抑制されやすい状況にある。同時に、米株高のトレンドとそれに伴う円安の圧力が下値をサポートする状況でもある。
FOMCが控えていることも考えるならば、今日は110.60-70のゾーンで上値が抑制される可能性があろう。23日と昨日は110.60レベルで相場の上昇が抑制された。一方、今月8日と14日は大陰線が示現。この時のレジスタンスポイントは110.70レベルだった。また110.60-70の中間は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準にあたる。

一方、今日の下値の焦点は110.00の維持となろう。後者の水準には50日EMA(今日現在109.98レベル)が上昇している。

110.10レベルの下方ブレイクは、110.00トライのシグナルと想定しておきたい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ポンドドルは89日EMAのトライが焦点に

昨日のレポートで指摘したとおり、ユーロドル(EURUSD)は反発の基調にある。一方、ポンドドル(GBPUSD)も同じ状況にあるが、10日EMAで反発が抑制されているユーロドルとは対照的に、ポンドドルは21日EMA(今日現在1.3815レベル)の突破に成功している。MACDでは反発のシグナルが点灯。米金利全般の動向やユーロポンドの下落(ユーロ安/ポンド高)の状況も考えるならば、ポンドドルはユーロドル以上に反発の幅が拡大しやすい状況にある。

今日の上値の焦点は、短期レジスタンスラインの突破である。このラインは今日現在、1.3845レベルで推移している。

テクニカルの面で注目すべきは、6月25日以降、レジスタンスのラインとして相場の戻りを抑制している89日EMA(今日現在1.3881レベル)である。89日線の突破に成功後、この線がサポートラインへ転換する場合、1.40レベルをトライするシグナルの一つとして意識したい。

一方、米金利の反発局面や米株の反落局面では下値トライを意識したい。このケースでは、1.37台の維持が焦点となろう。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート

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