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【ドル円】焦点は日銀イベントと米国の物価指標 / 注目のチャートポイント

外為市場で円安が進行するなか、今日は日銀会合が開かれる。展望レポートでの物価見通しと植田総裁の会見内容に注目したい。海外時間では、3月の米個人消費支出(PCE)価格指数で米金利と米ドル相場が動く可能性がある。ドル円(USD/JPY)の見通しと注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。


サマリー

・根強い円安を受け、ユーロ円とポンド円は新たな上値水準をトライする状況にある
・日銀イベントは、調整の円買い材料となる可能性がある
・3月の米個人消費支出(PCE)価格指数が米金利と米ドル相場の変動要因に
・ドル円、今日の見通しとチャートポイントについて


円安優勢でユーロ円とポンド円が新たな上値水準を意識する状況に

25日の外為市場では、クロス円を中心に円安優勢の状況が続いた。

主要なクロス円のひとつユーロ円(EUR/JPY)は一気に167円台へと上昇し、高値167.09レベルまで上昇する局面が見られた。

ポンド円(GBP/JPY)でも円安が進行し、高値194.95レベルまで上昇。2015年以来となる195円が視野に入ってきた。

円相場の動向:4月25日

円相場の動向:4月25日 ブルームバーグのデータをもとに筆者が作成

日銀イベントと調整の円買い

今日の注目イベントのひとつが、日銀金融政策決定会合である。金融政策は現状維持が見込まれている。よって、今回の焦点のひとつが展望レポートでの物価見通しとなろう。

日銀の植田和男総裁は19日に米ワシントンで講演し、基調的に物価が上昇し続ければ、金利を引き上げる可能性が非常に高くなるとの考えを示した。

23日の参院財政金融委員会でも、基調的な物価の上昇率が見通しに沿って上昇していけば、短期金利を引き上げていくと述べた。

日銀 政策金利の予想推移

日銀 政策金利の予想推移 ブルームバーグのデータをもとに筆者が作成 / 26日7時時点の動向


今回の展望レポートでは26年度の見通しが新たに示される。24年度から26年度にかけて物価目標の2%台を維持する姿が示される場合は、調整の円買い材料になり得る。

植田総裁の会見内容も円相場の変動要因となろう。注目したいのが、賃金と物価がともに上昇する好循環の確度についての発言である。この点について植田総裁が強気の見方を示す場合は、やはり調整の円買い材料となる可能性があろう。
しかし、追加の利上げについては慎重な姿勢を維持すると思われる(23日の参院財政金融委員会では、追加利上げの時期や幅については現在予断を持っているわけではないと明言を避けた)。

また、24年度と25年度の物価見通しが上方修正される案が検討されていることがすでに報道されている。日銀イベントが円買いの要因となっても、その持続性は今晩発表される3月の米個人消費支出(PCE)価格指数の内容次第になると思われる。


米国のインフレ動向

今日は3月の米個人消費支出(PCE)価格指数(以下ではPCEデフレーター)が発表される。

3月の消費者物価指数(CPI)ではインフレ圧力の根強さがあらためて確認された。米連邦準備制度理事会(FRB)が物価指標として重視するPCEデフレーターでも同じ状況が示される場合は、米金利に上昇の圧力が高まることが予想される。

このケースでは米ドル高を想定しておきたい。米金利の上昇は米国株の重石となろう。ゆえに、リスク回避(米株安)も米ドル相場を下支えすることが予想される。

一方、PCEデフレーターでインフレの鈍化傾向が確認される場合は、米金利の低下要因となろう。このケースでは、米ドル安優勢の展開を想定しておきたい。

米国 個人消費支出(PCE)価格指数の動向:23年以降

米国 個人消費支出(PCE)価格指数の動向:23年以降 ブルームバーグのデータをもとに筆者が作成 / 赤の棒グラフとドット:3月の市場予想

ドル円:今日の見通しとチャートポイント

反落局面でのチャートポイント
ドル円(USD/JPY)は昨日、高値155.74レベルまで上昇した。今日の東京時間から欧州時間の序盤では、日銀イベントが材料視されるだろう。

上で述べた物価見通しや植田総裁の会見内容を受けて調整の円買い圧力が高まる場合は、155円の維持が最初の焦点となろう。

昨日の欧米時間に相場をサポートした直近高安のフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準155.23レベルの下方ブレイクは、155.00をトライするシグナルと想定しておきたい。

ドル円が154円台の攻防となる場合は、サポート水準へ転換する可能性のある154.75前後の攻防に注目したい。

154.92レベルはフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準にあたる。154.75-155.00をサポートゾーンと想定し、このゾーンでドル円が反発する場合は、地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。

分足や時間足のストキャスティクスおよびRSIを軸にトレンドを確認し、これらオシレーター指標が売られ過ぎの水準でゴールデンクロスの状況が確認されるタイミングで、ドル円が上のサポート水準をトライする場合は反発相場を想定しておきたい。

ドル円のチャート:45分足 4月以降

ドル円のチャート:45分足 4月以降 TradingView提供のチャートで作成


次のレジスタンスポイントは?
一方、日銀イベントが円安の要因となり、今日もドル円(USD/JPY)が上値をトライする場合は、高値155.74レベルの突破と156.00のトライを想定しておきたい。

ドル円が156円台へ上昇しても円買い介入が実施されない場合は、157円を視野に上昇幅が拡大することが予想される。

本日、そのきっかけとなり得るのが、上で述べた3月の米PCEデフレーターである。インフレ圧力の根強さを示す内容が確認される場合は、「米利下げ観測のさらなる後退→米金利の上昇→日米利回り格差の拡大」を受け、ドル円の上昇幅が拡大することが予想される。

ドル円がしっかりと156円台へ上昇してくる場合は、N計算値の水準157.11レベルの攻防となるかどうか?この点が焦点として浮上しよう。

ドル円のチャート:日足 23年12月下旬以降

ドル円のチャート:日足 23年12月下旬以降 TradingView提供のチャートで作成

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