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日経平均株価 週間見通し(10/6週):自民党新総裁に高市氏、日本225は4万7000円を目指すか

日経平均株価の週間見通し(10/6週)。自民党の新総裁に積極財政・金融緩和を志向する高市氏が選出された。今週の日経平均株価は強気相場の維持が予想される。株価指数CFD「日本225」の予想レンジは4万5000円~4万7200円。注目のチャート水準をIG証券のアナリストが分かりやすく解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

10月4日に自民党総裁選が行われ、決選投票で積極財政・金融緩和を志向する高市氏が小泉氏を破り新総裁に選出された。高市新総裁は臨時国会で第104代首相に指名される公算が大きい。今週の日経平均株価は強気相場の維持が予想される。同指数を原資産とする日本225は、次の節目の水準4万7000円を目指す可能性がある。一方、調整売りに直面する場合は、4万5000円の維持が焦点となろう。週間の予想レンジは4万5000円~4万7200円を想定。




日経平均株価、主力株の買いで最高値更新

10月相場入りした最初の週(9/29~10/3)の日経平均株価は0.91%高で終えた。東京エレクトロン(8035)、アドバンテスト(6857)、ソフトバンクグループ(9984)などのAIに関連した主力株の買いに支えられ、3日の市場では前日比832円高の4万5769.50円と、終値で9月25日以来6営業日ぶりに最高値を更新。6週続伸で強気相場を維持した。

日経平均株価の週間変動率:2025年4月以降

日経平均株価の週間変動率:2025年4月以降

ブルームバーグのデータを基に作成


自民党新総裁に高市氏、「高市トレード」で日経平均は上昇か

4日に自民党総裁選の投開票が行われ、高市早苗前経済安全保障相が決選投票で小泉進次郎農林水産相を下し、自民党初の女性総裁に就任した。15日にも召集される臨時国会で第104代首相に指名される見通しとなった。

高市新総裁は、社会の課題解決に向けて官民が連携して投資を拡大する「責任ある積極財政」を世界の潮流と見ている。「戦略的な財政出動」で雇用増、所得増、消費マインドの改善を促し、税収が自然増に向かう「強い経済」を実現することを公約に掲げている。

また、物価高対策としてガソリン税と軽油引取税の暫定税率を廃止、給付付き税額控除の導入を掲げている。政策の実現性はともかく、緊縮財政派の小泉氏有利の予想を覆しての高市氏勝利を受け、今週の日経平均株価は「高市トレード」の株高で強気相場を維持することが予想される。

しかし、中長期的に株高トレンドを維持できるかどうかは、今後の国会運営次第となろう。衆参両院で少数与党の状況で政策を実行するためには野党の協力が欠かせない。連立協議の有力候補として挙がるのが国民民主党である。しかし、公明党の動向次第では連立協議が難航することが予想される。野党と協調し、迅速に政策を打ち出せるかどうかは高市新総裁の求心力にも関わる。財政懸念で長期と超長期の金利が上昇し続ければ、日本株のリスク要因になり得る。今週の日経平均株価が強気相場を維持しても、中長期の株高トレンドは今後の情勢次第となろう。


米株高、ドル円、注目銘柄

週明け6日の日経平均株価は、「高市トレード」の株高で反応することが予想される。この場合は上昇幅に注目したい。後述するが、4万6500円を一気に突破すれば、今週は次の節目の水準4万7000円を視野に上昇幅が拡大することが予想される。

日経平均株価の上昇要因として、「高市トレード」以外に注目したいのが、米国株の動向である。米連邦議会は、2026会計年度(2025年10月1日~2026年9月30日)の予算を成立させることができなかった。つなぎ予算案も上院で否決され、10月1日から米連邦政府機関の一部が閉鎖に追い込まれている。本来であれば政治リスクは米株安の要因である。しかし、閉鎖下でもダウ平均とS&P500は連日で最高値を更新した。政治リスクよりも追加利下げを強く意識していることがうかがえる。米雇用の下振れ懸念が高まっている状況を考えるならば、今週も追加利下げ期待が米国株を支える展開が予想される。

9月17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、主力の米半導体銘柄が買われている。AI相場と追加利下げを意識した動きと考えることができる。米半導体の買いに連動し、国内の株式市場では東京エレクトロン(8035)とレーザーテック(6920)が4週続伸で強気相場を維持した。アドバンテスト(6857)は週次8.4%高で終えた。オープンAIと組んで米国内のAIインフラに5000億ドルの投資を計画しているソフトバンクグループ(9984)の株価は3日の市場で初の2万円台に乗せ、株式分割考慮ベースの上場来高値を更新する場面が見られた。

AI・半導体関連株の日足チャート:9月以降

AI・半導体関連株の日足チャート:9月以降

ブルームバーグのデータを基に作成

AI・半導体関連の銘柄以外で注目したいのが、防衛に関連した銘柄である。高市新総裁は領土・領海・領空・資源を守り抜ける国防体制の構築と経済安全保障の強化を基本理念に掲げている。三菱重工業(7011)、川崎重工業(7012)、IHI(7013)の主力株が選好される場合もまた、日経平均株価の押し上げ要因となろう。

防衛関連株の日足チャート:9月以降

防衛関連株の日足チャート:9月以降

ブルームバーグのデータを基に作成

ドル円(USD/JPY)の底堅さも日経平均株価のサポート要因となろう。米ドル安のリスクに直面しながらも、ドル円は現在、4月22日の安値138.89レベルを基点とした短期サポートラインと下値支持線の146.00を維持している。今週、「高市トレード」で円相場が円安へ大きく振れる場合は、トヨタ(7203)などの輸出株の押し上げ要因となろう。

ドル円の日足チャート:2025年4月以降

ドル円の日足チャート:2025年4月以降

TradingView提供のチャート


日本225のテクニカル分析

予想レンジの上限:4万7200円
日経平均株価を原資産とする株価指数CFD「日本225」は先週3日の市場で節目の4万6000円を突破し、高値4万6173円まで上昇する局面が見られた。終値で4万6000円を維持したこと、自民党の新総裁に積極財政・金融緩和を志向する高市氏が選出されたこと、そして米株高とドル円の底堅さも考えるならば、今週も日本225は強気相場の維持が予想される。

週間の予想レンジ上限は4万7200円を想定。この水準はサポート転換した4万3180円、先週の反落を止めた4万4400円、レジスタンスラインとして意識された4万6000のN計算値にあたる。テクニカルの面ではフィボナッチ・エクステンション100%の水準である。日本225が4万7200円を目指すサインとして、以下にまとめたレジスタンスラインの攻防に注目したい。

3日の高値4万6173円を突破する場合は、4万6500円のトライを想定したい。この水準を難なく上方ブレイクすれば、4万7000円を視野に上昇幅の拡大が予想される。4万7000円の突破は、4万7200円をトライするサインと捉えたい。

筆者の想定を超える株高で今週中に4万7200円をも難なく上方ブレイクすれば、来週以降は次の節目の水準4万8000円を視野に強気相場を維持する可能性が高まろう。

レジスタンスライン
・4万7200円:予想レンジの上限(4時間足)
・4万7000円:節目の水準(日足)
・4万6500円:レジスタンスライン(4時間足)
・4万6173円:10月3日の高値水準(4時間足)

予想レンジの下限:4万5000円
4時間足チャートのRSIとストキャスティクスは、いずれも短期的な買われ過ぎ(過熱感)を示唆している。今週、日本225が調整売りに直面する場合は、以下にまとめたサポートラインの攻防に注目したい。

日足チャートでトレンドを確認すると、9月以降は25日線がサポートラインとして意識されている。この移動平均線は4万4860円台まで上昇している。強気相場を維持すれば、4万5000円へ到達することが予想される。4万5000円を今週の下限と想定したい。サポートラインへ転換する可能性がある4万5200円の下方ブレイクは、4万5000円をトライするサインとなろう。

日足チャートを見ると、4万2000円と4万4000円がサポート転換した後に強気相場の勢いが増していることが分かる(青矢印を参照)。4万5000円もサポートラインへ転換すれば、上で取り上げたレジスタンスラインを意識する状況が続こう。「高市トレード」の株高で4万6000円がサポートラインへ転換する可能性もある。いずれの水準のサポート転換も、地合いの強さを強く市場参加に印象付けるだろう。この場合は、上で取り上げたレジスタンスラインの攻防を意識したい。

サポートライン
・4万6000円:サポート転換の可能性あり(4時間足、日足)
・4万5200円:サポート転換の可能性あり(4時間足)
・4万5000円:予想レンジの下限(日足)


日本225の日足チャート:2025年5月以降

日本225の日足チャート:2025年5月以降

TradingView提供のチャート

日本225の4時間足チャート:8月下旬以降

日本225の日足チャート:2025年5月以降

TradingView提供のチャート


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