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日経平均株価 週間見通し(10/20週):高市トレード再燃か、米株高重なれば4万9000円が視野に

日経平均株価の週間見通し(10/20~24週)。高市トレード再燃と米株高維持なら最高値更新と4万9000円が視野に。株価指数CFD「日本225」の展望と注目のチャート水準をIG証券のアナリストが詳細解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

今週の日経平均株価は、国内政局と米国株にらみの展開となろう。高市新政権が発足すれば「高市トレード」の再燃を想定。この場合は、防衛やインフラ関連などの「高市銘柄」の上昇と円安が予想される。いずれも日経平均株価の最高値更新を後押ししよう。米中貿易協議の進展と米AI相場継続も重なれば、株価指数CFD「日本225」は4万9000円台の攻防を想定したい。週間の予想レンジ上限は4万9700円を想定。一方、下値を目指す場合は、4万6600円レベルが堅固なサポートラインとなる可能性がある。ボラティリティの拡大が予想される今週の日本225は、売り買いともに多くの取引機会があろう。




日経平均株価、8週ぶり下落も底堅さ維持

先週の日経平均株価は、国内の政局不安が重石となり8週ぶりに下落した。しかし、4万6000円台で反発し底堅さを維持した。

今週の日経平均株価は、高市トレードの再燃と米AI相場の持続性という二つのテーマでトレンドが左右されよう。

日経平均株価の週間変動率:2025年5月以降

日経平均株価の週間変動率:2025年5月以降

ブルームバーグのデータを基に作成


高市トレードの再燃

今週の前半は、国内政局にらみの展開となろう。自民党と日本維新の会が連立政権の樹立に向けて接近するなか、首班指名選挙の協力を巡り国民民主党が立憲民主党との協議を打ち切った。維新側が「絶対条件」としている議員定数の削減を自民党が受け入れる方針であることを考えるならば、20日にも両党は連立を巡る合意文書に署名する公算が大きい。翌21日の首班指名選挙で高市新政権が発足することになろう。

東京株式市場では、早ければ週明けから「高市トレード」が再燃する可能性がある。この場合、高市氏が掲げる主要政策-防衛費の増強、国土強靭化、サイバーセキュリティ、原子力発電所の再稼働と次世代炉開発といった重点政策と関係のある銘柄-三菱重工業(7011)、鹿島建設(1812)、NEC(6701)、日立製作所(6501)などの関連銘柄に注目したい。これら主力株が上昇すれば、日経平均株価は最高値更新と4万9000円を視野に上昇相場が予想される。

同指数を原資産の株価指数CFD「日本225」は、4万9000円のトライを想定したい。一方、調整の下落局面では4万6600円の維持が焦点となろう。直下には現在、25日線が上昇している。

日本225の日足チャート:2025年8月以降

日本225の日足チャート:2025年8月以降

TradingView提供のチャート

「高市トレード」が再燃すれば、外為市場では再び円安の進行が予想される。

日本銀行の植田和男総裁は16日、今後の追加利上げについて「経済物価見通しの確度が上がれば、金融緩和の度合いを調整していくことに変わりはない」と従来の姿勢を繰り返した。

10月29~30日の金融政策決定会合での利上げの可能性は残る。しかし、高市新政権の発足と米中対立が再燃の兆しを見せている状況も考えるならば、利上げは見送られる可能性の方が高いと筆者は考えている。OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)市場では10月の利上げ確率が20%前後にあり、自民党総裁選で高市氏が勝利して以降、利上げ観測が後退している。今週もこの状況を維持すれば、円安要因となろう。

日経平均株価とドル円(USD/JPY)は高い相関関係-株価上昇と円安の関係にある。今週ドル円が上昇(米ドル高・円安)となれば、輸出株の上昇要因となろう。

日経平均株価とドル円のチャート:週足 2009年以降

日経平均株価とドル円のチャート:週足 2009年以降

ブルームバーグのデータを基に作成


米中対立と米AI相場も焦点に

今週、国内政局以外で日経平均株価のトレンドに影響を与えるのが、米AI相場の維持となろう。

米中貿易摩擦が再燃の兆しを見せている。一方、ベッセント米財務長官は17日、近くマレーシアで中国との貿易協議が予定されていると述べた。トランプ米大統領も17日のFOXビジネス・ネットワークの番組で、中国の習近平国家主席と2週間後に韓国で会談すると確認したと述べた。

トランプ政権が中国との協議継続の姿勢を維持していることで、先週の米株式市場では主要3指数が上昇した。中小型株のラッセル2000も上昇で終えたことも考えるならば、米中対立がリスク回避相場へ発展するムードは見られない。地銀の信用不安もくすぶるが、VIX指数の上昇が一服している状況を考えるならば、今週もAI相場が米国株を支える可能性がある。

米株価指数の週間変動率:2025年7月以降

米株価指数の週間変動率:2025年7月以降

ブルームバーグのデータを基に作成

米株式市場でAI相場の株高が続けば、東京株式市場ではソフトバンクグループ(9984)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)といった関連銘柄の買いが予想される。これら主力株は、日経平均株価への影響度合いが大きい。前述の「高市銘柄」や円安の恩恵を受ける輸出株とともに、今週の日経平均株価を大きく押し上げる要因になり得る。

同指数の株価指数CFD「日本225」は、以下で詳述するチャート水準の攻防に注目したい。


日経平均株価225のチャート分析

予想レンジの上限:4万9700円
高市トレードの再燃と米AI相場で日経平均株価が強気相場を維持すれば、同指数の株価指数CFD「日本225」は以下にまとめたレジスタンスラインの攻防に注目したい。

上値の焦点は4万9000円台への上昇だ。10月9日の高値4万8897円の突破は、日本225が4万9000円台の攻防へシフトするサインと捉えたい。10月16日の高値4万8500円の突破は、4万8897円をトライするサインとなろう。

日本225が4万9000円台の攻防となる場合は、2つのフィボナッチ・エクステンションの水準に注目したい。高市トレードの再燃と米株高が重なる場合は、最初のエクステンションの水準4万9300円を一気に上方ブレイクする可能性がある。

日本225が上値をトライする局面では、ボラティリティの拡大が予想される。2つ目のフィボナッチ・エクステンションの水準4万9734円の直下の4万9700円を今週の上限と想定したい。

レジスタンスライン
・4万9700円:予想レンジの上限
・4万9300円:フィボナッチ・エクステンション100%
・4万8897円:10月9日の高値
・4万8500円:10月16日の高値

予想レンジの下限:4万6600円
週後半は米経済指標にらみの展開が予想される。24日に9月消費者物価指数(CPI)と10月購買担当者景気指数(PMI)が発表される。これら経済指標が米株安の要因となれば、日本225は以下にまとめたサポートラインの攻防に注目したい。

日足チャートで日本225のトレンドを確認すると、2つのフィボナッチ・リトレースメントのラインが4万6600円レベルで重なっている。直下に25日線が上昇している状況も考えるならば、このラインを今週の下限と想定したい。

日本225が4万6600円をトライするサインとして、4時間足チャートの2つのサポートライン、4万7600円と4万7000円の攻防に注目したい。前者の水準はレジスタンスからサポートラインへ転換する可能性がある。後者の水準はサポート転換が確認された水準である。

想定を超える調整売りで日本225が4万6600円を下方ブレイクする場合は、日足チャートの短期サポートラインの攻防を意識したい。このラインは今週、4万6000円と交差する。

サポートライン
・4万7600円:サポート転換の可能性あり
・4万7000円:サポート転換の可能性あり
・4万6600円:予想レンジの下限
・4万6000円:短期サポートライン


日本225の日足チャート:2025年7月以降

日本225の日足チャート:2025年7月以降

TradingView提供のチャート

日本225の4時間足チャート:9月下旬以降

日本225の4時間足チャート:9月下旬以降

TradingView提供のチャート


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