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金価格見通し(10/7):初の3900ドル台、利下げ期待と米政府機関閉鎖で4000ドルが視野に

金価格が初の3900ドル台へ上昇し、最高値を更新。いよいよ心理的節目の水準4000ドルが視野に入ってきた。目先の展望と注目のチャート水準をIG証券のアナリストが分かりやすく解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

金価格は6日の市場で初めて3900ドル台を突破。高値3970ドルを記録した。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測と米政府閉鎖の長期化懸念が重なり、今週も強気相場を維持する公算が大きい。主要ゴールドETFへの資金流入も上昇トレンドを支えるだろう。いよいよ心理的節目の水準4000ドルが視野に入ってきた。4000ドルを突破する場合は、4042ドルのトライを想定したい。一方、調整売りに直面する場合は、3900ドルのサポート転換が焦点となろう。



金価格、天井知らずの上昇で初の3900ドル台

スポット金価格(以下、金価格)の上昇が止まらない。6日の市場で初めて3900ドルを突破。高値3970ドル(IGレート)まで上昇する局面が見られた。調整売りの局面では3925ドルと3950ドルがサポートラインへ転換し、地合いの強さを示唆した(15分足チャート、黒矢印を参照)。

金価格の15分足チャート:10月6日の動向

金価格の15分足チャート:10月6日の動向

出所:IGチャート


ゴールドETF買いが示す利下げ期待

ブルームバーグ・インテリジェンスがまとめたデータによれば、SPDR Gold Sharesには3週連続で資金が流入。iShares Gold Trustは6週連続の流入となった。SPDR Gold Sharesは360ドルを突破し370ドルが視野に入る。iShares Gold Trustは75ドルを視野に上昇幅が拡大している。

ゴールドETFの資金フロー:週次(2025年7月以降)

ゴールドETFの資金フロー:週次(2025年7月以降)

ブルームバーグ・インテリジェンスのデータで作成

9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)以降、SPDR Gold Sharesに再び資金が流入し、かつiShares Gold Trustとともにその動きが続いている状況は、追加利下げの可能性を強く意識した動きと考えることができる。

OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)市場では、10月利下げの確率が90%台へ上昇している。12月の利下げ確率も90%近くにある。

米FOMC 利下げ確率の推移:2025年6月以降

米FOMC 10月の利下げ確率の推移:2025年6月以降

ブルームバーグのデータを基に作成 / OIS市場に基づく確率 / 10月7日午前7時時点

年内あと2回のFOMCで連続利下げが意識されている状況で、米連邦政府機関が閉鎖に追い込まれている。現状、閉鎖の解除に向けた動きは見られない。長期化の可能性が意識される場合は、米景気の先行き不安を高めよう。また、外為市場では米ドル安が進行する可能性がある。追加利下げと予算を巡る米政治リスクは金価格の押し上げ要因となろう。

一方、閉鎖解除の可能性が出てくれば、金価格の調整売りを警戒したい。しかし、追加利下げ期待が金価格のサポート要因となろう。反落の局面は押し目買いの好機と捉えたい。


金価格のチャート分析

予想レンジの上限:4042ドル
2025年以降、週次ベースでプラスとなった週の平均上昇率は2.12%である。3日の終値3887ドル(IGレート)から2%上の水準は3960ドル付近となる。レポート掲載時点で3960ドル台の攻防にある。しかし、昨日はこの水準を突破し3970ドルまで上昇する局面が見られた。

金価格の週間変動率:2025年以降

金価格の週次変動率:2025年以降

ブルームバーグのデータを基に作成 / 10月3日週まで

金価格が昨日の高値3970ドルを完全に突破すれば、次はフィボナッチ・エクステンション161.8%の水準3982ドルのトライを意識したい。

先週は約3.4%の上昇で終えた。3日の終値3887ドルから3%の上昇を想定する場合は、心理的な節目の水準4000ドルのトライが視野に入る。2025年以降、週間での上昇率が4%を超えた週が3回ある。4%の上昇を想定する場合は、4042ドルがレジスタンスラインに浮上する。この水準を今週の上限と想定したい。

レジスタンスライン
・4042ドル:予想レンジの上限(4時間足)
・4000ドル:心理的かつ節目のライン(4時間足、日足)
・3982ドル:フィボナッチ・エクステンション161.8%(4時間足)

予想レンジの下限:3900ドル
4時間足のRSIとストキャスティクスは買われ過ぎの水準にある。短期的な相場の過熱感が調整売りを促す場合は、3900ドルの維持が焦点となろう。このラインのサポート転換は、強気相場継続のサインとなろう。すぐ上には、サポートラインとして意識されている5日線が推移している(日足チャートを参照)。テクニカルの面でも3900ドルはサポートラインとして意識されやすい状況にある。

冒頭で述べた3925ドルを下方ブレイクする場合は、3900ドルをトライするサインと捉えたい。3950ドルの下方ブレイクは、3925ドルをトライするサインとなろう(冒頭の15分足チャートを参照)。

サポートライン
・3950ドル:サポートライン(冒頭の15分足)
・3925ドル:サポートライン(冒頭の15分足)
・3900ドル:予想レンジの下限(4時間足)


金価格の日足チャート:2025年5月以降

金価格の日足チャート:2025年5月以降

TradingView提供のチャート

金価格の4時間足チャート:9月中旬以降

金価格の4時間足チャート:9月中旬以降

TradingView提供のチャート


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