コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

金価格見通し(10/28):予想レンジ3850~4160ドル、過熱感冷めず 調整売り継続か

金価格の短期見通し。過熱感冷めず調整売り続く。31日までの予想レンジは3850~4160ドル。注目のチャート水準についてIG証券のアナリストが詳細解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 金価格の調整売りが継続中。下落相場に直面する中でも年初来53%高と過熱感冷めず。金ETF買いが急速に縮小
  • 米金利の低下と米ドル安という好材料下でも27日の市場で金価格は節目の4000ドルをブレイク、地合いの弱さが鮮明となった。30日の米中首脳会談で対立緩和が鮮明となれば、リスク選好の加速で下落拡大の可能性も
  • 31日までの予想レンジは3850~4160ドル


過熱感冷めず 4000ドル割れ

金価格の上値が重い。週明けの市場では4100ドルがレジスタンスラインとなり下落拡大。節目の4000ドルを下方ブレイクした。28日のアジア時間では3970ドルで反発し4000ドル台を回復する場面が見られた。しかし、21日の急落以降、相場の戻りは弱く、上値の水準が切り下がる状況にある。

下落相場に直面してなお年初来で53%高、1400ドル近く上昇している状況も考えるならば、今週も過熱感を意識した調整売りを意識したい。

金価格の年間変動率:2000年以降

金価格の年間変動率:2000年以降

TradingView提供のチャート / レポート掲載時点の動向


ETF買い縮小

金価格の上昇を支えてきたETF買いが急速に縮小している。ブルームバーグ・インテリジェンスがまとめた週間資金フローのデータによれば、先週(10月20日~24日)のSPDR Gold Sharesの資金流入額は3900万ドルと、前週の40.8億ドルから大幅に縮小。iShares Gold Trustは3.86億ドルの流出超となった。21日以降の下落相場と整合的なこれらの動向は、投資家が相場の過熱感を意識していることを示唆している。

金ETFの週間資金フロー:2025年4月以降

金ETFの週間資金フロー:2025年4月以降

TradingView提供のチャート


米金利低下・米ドル安でも下落

米債市場では、10年債利回り(長期金利)が再び節目の4.0%を割り込む状況にある。米金利の低下を受け、27日の外為市場では米ドル安優勢の展開となった。

本来であればこれら市場の動きは、金価格の上昇要因である。しかし、冒頭で述べたとおり27日の金価格は節目の4000ドルを下方ブレイクした。昨日の動きは、いかに今の金価格の地合いが弱いのかを示唆している。

過熱感が意識されている状況下では、金ETFの持続的な買いも期待できない。相場の過熱感を意識した調整売りが続く場合、今週の金価格は以下にまとめたサポートラインの攻防に注目したい。

金価格と米10年債利回りの5分足チャート:10月27日の動向

金価格と米10年債利回りの5分足チャート:10月27日の動向

TradingView提供のチャート


金価格のチャート分析

予想レンジの下限:3850ドル
10日線が低下トレンドにあり、MACDはデッドクロスに転じている(日足チャートを参照)。テクニカル指標も金価格の地合いの弱さを示唆している。

今週も金価格の調整売りが続く場合、まずは3950ドルの攻防に注目したい。この水準は、直近の高値4380ドルから約10%下の水準にあたる。3951ドルは、レポート掲載時点での10月高安のフィボナッチ・リトレースメント76.4%戻しに当たる(4時間足チャートを参照)。また、10月7日から10日にかけて相場を支えた経緯もある。金価格が3950ドルを下方ブレイクする場合、次の焦点は3900ドルの維持となろう。

30日に予定されている米中首脳会談で貿易問題の懸念が後退すれば、リスク選好の動きが加速することで金価格の下落幅が拡大する可能性がある。3900ドルを下方ブレイクする場合は、50日線の攻防が焦点に浮上しよう。この移動平均線は現在、3840ドル付近で推移している。50日線が上昇基調にあることを考慮し、直上の3850ドルを今週の下限と想定したい。

下値の注目ライン
・3950ドル:サポートライン
・3900ドル:サポートライン
・3850ドル:予想レンジの下限、直下に50日線

予想レンジの上限:4160ドル
4時間足のRSIは売られ過ぎの水準付近へ低下。ストキャスティクスは売られ過ぎの水準に到達している。

短期の買い戻しで金価格が反発する場合は、レジスタンスラインに転換する兆しが見られる4160ドルを上限と想定し、まずは25日線の突破を確認したい。

直近安値3970ドルで反発が続く場合は、4時間足チャートのフィボナッチ・リトレースメントの攻防にも注目したい。23.6%戻し4067ドルの上方ブレイクは、25日線をトライするサインと捉えたい。レジスタンスラインとして意識されつつある4100ドルと38.2%戻し4127ドルを突破すれば、予想レンジの上限4160ドルのトライが視野に入る。

上値の注目ライン
・4160ドル:予想レンジの上限
・4127ドル:フィボナッチ・リトレースメント38.2%
・4100ドル:レジスタンスライン
・4067ドル:フィボナッチ・リトレースメント23.6%


金価格の日足チャート:2025年9月以降

金価格の日足チャート:2025年9月以降

TradingView提供のチャート

金価格の4時間足チャート:10月以降

格の4時間足チャート:10月以降

TradingView提供のチャート


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の商品(コモディティ)トレード

  • 約70種類の商品が取引可能
  • 原油や金など主要な商品の円建て銘柄
  • 金・銀、原油はバイナリーでも

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! デモ口座のみお持ちのお客さまには、2週間の期間限定での配信となります。受信を継続するにはライブ口座の開設をお願いいたします。 ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。