OPEC総会

石油輸出国機構 (OPEC) 総会とその発表が、トレーダーにとって重要な理由や、石油の国際価格に与える影響について、見ていきましょう。

OPEC総会とは?

OPEC総会は年に2回開かれる会議で、加盟14ヶ国の石油生産割当量が決定されます。この割当量は世界的な石油供給、そしてその価格に影響を及ぼすため重要です。

次のOPEC総会の開催時期は?

次のOPEC総会は2018年6月22日にオーストリアのウィーンにあるOPECの本部で開かれます。総会の結果は総会当日の17時 (英国時間) に開かれる記者会見で発表されます。

OPEC総会はトレーダーにどのような影響を与えるのか?

OPEC加盟国は原油確定埋蔵量の3分の2以上を支配しており、現在世界の石油のおよそ44%を供給していると推定されます。そのためOPEC総会で設定された生産割当量は世界の石油供給に強い影響を及ぼし、その価格に影響する可能性があります。生産割当量の設定はまた、天然ガスや灯油など、その他のエネルギー市場での需要にも影響を及ぼすことが考えられます。

そのため、OPEC総会は一部のトレーダーにとって重要な日なのです。

マーケット 売値 買値 更新時間 変動値
WTI 原油先物
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北海原油先物
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NY天然ガス先物
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NYヒーティングオイル先物
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NY無鉛ガソリン先物
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ロンドン軽油先物
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※上記リアルタイムレートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。

OPECはどのように石油価格を変えるのか?

OPECは供給量を調整することで石油価格を変えることを目的としています。加盟国が石油価格を上げたい場合は、供給を制限するために生産割当量を下方修正します。また、石油価格を下げたい場合は、供給を増やすために生産割当量を上方修正します。需要が一定であるとすれば石油価格は意図した方向へ変わるのです。

他の主要生産国も、生産レベル調整のため投票権のない立会人としてOPEC総会に加わることがあります。例えば2017年1月には、いくつかの非加盟国が2018年3月まで石油生産を減らすためにOPECと手を結ぶことに同意しました。

しかしながら、OPECの石油価格調整能力は、国際的な供給と需要の変化によってこの10年低下しています。アメリカは近年国内のシェールオイル生産を増やしており、OPEC生産石油の需要が低下しています。これにより、中国の消費量が急上昇しているにもかかわらず国際価格が押し下げられています。とはいえ、世界的危機 (2011年のアラブの春など) の結果として将来的な供給をめぐる不安で需要が高まるなど、短期的な価格の急上昇は未だに時折起きています。

したがってトレーダーは、石油価格を推測する前に最新のOPEC割当量に加えて他の経済統計やニュースソースを考慮しようとするのです。

石油価格に影響を与えるものについて、もっと詳しく見ていきましょう。

なぜOPEC加盟国は石油生産割当に同意するのか?

OPECは「加盟国の石油政策を調整、統一し、消費者への効率的、経済的、一定的な石油供給を確保するために石油市場を着実に安定させ、生産国の安定した収益を確保し、石油産業への投資に対して適正な利潤を資本に確保すること」を目的として掲げています。

OPECの綱領は高尚であるように聞こえますが、実際はカルテルです。価格を調整し、利益を最大化し、加盟国間の競争を制限する役割を果たしています。供給制限による不当利益行為や、価格を低下させてライバル (アメリカのシェール生産企業など) を破産させる目的で石油余剰を故意に発生させるなどの反競争的アクションによってしばしば非難を集めています。

政治もしばしば関係しています。例えば1973年には第四次中東戦争でイスラエルを支持しているとOPECが見なした対象国への石油供給を制限する投票を行いました。国際価格は1973年10月に1バレルあたり3ドルだったのが、1974年3月には12ドルになりました。

しかし、OPEC総会は、もし加盟国が新たな生産量に全会一致で同意できなければ行き詰まりに終わる可能性もあります。合意に至るのは簡単ではありません。各加盟国は一般的に自国の生産レベルを最大化して他国の生産レベルを制限し、最良の価格と生産量で利益を得ようとするためです。この問題は国家間の無関係の政治的緊張により悪化することがあります。加盟国間の摩擦は、ある国が事前に合意に至った割当量を超過することで生じることもあります。それによりグループ全体が受け入れる価格が引き下げられることがあるためです。

OPEC総会日とその構成

OPEC会議は、年に2回、総会が事務局ビルとして知られるOPEC本部で開かれます。加盟国による要求がありOPEC加盟国過半数が承認した場合にのみ、臨時会議が開かれることもあります。

決定は総会当日の記者会見で発表されます。ほとんどの決定事項は30日後に有効となります (別日で合意した場合、または施行前に加盟国によって決定が拒否された場合を除く)。

OPECは月刊および年刊の石油市場レポートを発行しています。また年に一度、長期的な石油の見通しを評価した石油展望レポートも発行しています。

2018OPECカレンダー 

イベント 日程 発表
174 OPEC 総会 2018622 記者会見
午後5時(英国時間)

 

前回のOPEC会議で何が起きたか?

11月の会議でOPECは減産を2018年末まで延長することで合意しました。アメリカのシェールオイル生産 (これによりアメリカで輸入石油への需要が低下している) に対して統一戦線を張るために、ロシアなどいくつかの非加盟国も減産に引き続き加わります。

2018年6月22日の次の総会に向けて石油価格がどうなるのか、この減産延長がさらなる減少を食い止めるのに十分なのか、興味深いところです。

OPECに加盟している国は?

OPECが1960年に創設された時は、イラン、イラク、クウェート、サウジアラビア、ベネズエラの5つの創設メンバー国から成っていました。現在は14ヶ国が加盟しています。

それぞれの国は各会議に1名以上の代理人を送るよう要求されていますが、定足数を満たすには3分の2以上の会議参加者が必要です。国の代理人が1人以上の場合は、代表者を1人決める必要があります。通常は国の石油またはエネルギー大臣です。

各国につき1票が与えられ、方針変更が施行される前に全会一致で可決する必要があります。その他の国々は許可されればオブザーバーとして参加することもありますが、投票権はありません。

国名 加入年
アルジェリア 1969年~現在
アンゴラ 2007年~現在
エクアドル 1973年~1992年、2007~現在
赤道ギニア 2017年~現在
ガボン 1975年~1995、2016~現在
イラン 1960年~現在
イラク 1960年~現在
クウェート 1960年~現在
リビア 1962年~現在
ナイジェリア 1971年~現在
カタール 1961年~現在
サウジアラビア 1960年~現在
アラブ首長国連邦 1967年~現在
ベネズエラ 1960年~現在

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