自動取引システムについて

自動取引システムとは、プログラミング言語で取引をルール化し、それに従いコンピューターが自動的に注文を出す取引形態のことです。自動取引システムは効率化や流動性の供給といった利点がある一方、生身の人間のように柔軟に状況に対応できるわけではありません。

自動取引とその仕組み

自動取引の内容は、プログラミングによりあらかじめ定義されます。これをアルゴリズムと言います。そしてこのアルゴリズムが生身の人間の代わりに注文を出します。アルゴリズムの強みは人間の感情を一切排した効率的な取引にあります。その一方、アルゴリズが正しく作動するよう、絶えず監視やバックテストを必要とします。

市場価格があらかじめ設定した値に達すると、アルゴリズムに従って自動的に取引が実行されます。たとえば、ある株を100ドルで買い、それを110ドルで売るようにプログラムされたアルゴリズムを使用しているとします。実際に株価が上記の値段に達すると、このアルゴリズムは機能します。また、アルゴリズムによりポジション保有後、自動的にストップやリミットを追加することもできます。

IG証券はProRealTimeチャートを提供しています。このチャートは自動取引が可能な仕様となっています。また、APIを利用して、独自のフロントエンドソリューションでIGと取引を行うことも可能です。設定の手順はこちらからご確認ください。

自動取引の長所と短所

自動取引システムの使用には、多くの長所と短所があります。アルゴリズムを導入する前にこの点について把握することはとても重要です。

自動取引システムの長所

  • 感情の排除:自動取引システムは、人間の感情を一切排し、設定されたルールに従って指示通りの取引を実行します。
  • バックテスト戦略:アルゴリズムのバックテストにより、潜在的なリスクや利益に関する情報を取得できます。ただし、バックテストで良好な結果が出ても、実際の取引で利益が獲得できるわけではありません。
  • 迅速な執行:自動取引を用いれば、手動取引よりもはるかに速いスピードで取引ができます。自動取引はアルゴリズムに従って動作します。アルゴリズムは、設定した価格に達した瞬間、即座に注文を処理します。これより、損失を最小限に抑えながら利益獲得のチャンスが広がります。

自動取引システムの短所

  • 常に監視が必要:自動取引システムでは、アルゴリズムが正しく機能していることを常に確認する必要があります。
  • 常に改善が必要:どのように優れたアルゴリズムを組んでも、それが将来の利益を保証するわけではありません。マーケットの状況に応じて常にアルゴリズムを改善する必要があります。
  • 信頼性の問題:自動取引システムは有効な取引手法です。しかし、多くのアルゴリズムは必ずしも投資家が期待するような収益を上げているわけではありません。アルゴリズムを徹底的に研究、テストし信頼性を確かめることが重要です。

アルゴリズムによる自動取引システムは、テクノロジーが発達した現代では有効な取引手法です。しかし万能ではありません。例えば、Knight Capitalは2011年8月に30分間で4億4,000万ドルを超える損失を抱えました。後に同社は、新しいソフトウェアに組み込まれた不完全なアルゴリズムが原因であることを報告しました。具体的に問題となった取引をみてみましょう。多大な損失が発生した日、マーケットオープン直後に100を超える企業からある会社の株式を買う注文が数百万株入りました。当然この会社の株価は上昇しました。しかし、Knight Capitalが採用していた自動取引システムはこの動きに「売り」で反応したため、損失が発生しました。

自動取引システムと手動取引

多くの投資家は、実際の取引では人間の判断が成功の鍵だと考えています。自動取引システムには多くの利点があります。しかし、手動取引により、トレンドの変化に対して柔軟に対応できる場合があります。

自動取引システムは、マーケットに重大な影響を及ぼす要人発言や重要ニュースに対して、人間のように柔軟に反応することができません。投資家はこれらの重要性を理解しているからこそ世界中のニュース、例えば政治や経済面から天候のニュースに至るまで、あらゆる情報をチェックします。

しかし、自動取引システムではこのようなニュースの影響力は考慮されません。どのようなニュースが流れても、自動取引システムはアルゴリズムに従って売買を執行するだけです。また、多くのアルゴリズムが下降トレンドに応じてポジションを自動的に売却すると、マーケットが一気に急落する「フラッシュクラッシュ」を発生させる原因ともなります。

2010年5月6日に発生した「フラッシュクラッシュ」では、たった36分間で米国株式市場は約1兆ドルを失いました。しかし、この急落は自動取引システムが引き起こしたイレギュラーな現象であったため、その日の終値は朝の開始時と比べてたった数パーセント低い終値で終了しました。

自動取引戦略

自動取引システムにはいくつかの戦略があります。

高頻度取引戦略

これまで述べてきたとおり、多くの投資家は高頻度取引戦略を用いて大量の取引を短時間で実行できます。自動取引システムが設定されたルール従って迅速に売買を実行するからです。

第三者取引戦略

第三者(サードパーティー)が提供している自動取引システムを利用すれば、他の投資家のアルゴリズムを参照することができます。しかしこの場合は、常に徹底したバックテストを行う必要があります。IG証券のProRealTimeチャートを利用すれば、他の投資家が構築したアルゴリズムを導入することができます。

トレンド取引戦略

トレンド取引(トレンドフォロー)戦略では、アルゴリズムでトレンドパターンを見つけ出し、売買を実行します。取引時間もほんの数分から数か月といった長期まで柔軟に設定できます。


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