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日経平均株価見通し:AI・半導体相場過熱、調整警戒 15日キオクシア決算

日経平均株価の週間見通し。米AI・半導体相場にらみ。過熱相場を意識した調整売りを警戒。15日にキオクシアが決算を発表。株価指数CFD「日本225」の週間予想レンジは6万2000円-6万6000円。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 日経平均株価の過熱感が高まっており、今週は調整売りに直面する可能性がある。米国のAI・半導体相場がそのトリガーとなればキオクシア、ソフトバンクGなどAI・半導体関連銘柄の下落を警戒したい。キオクシアは15日に決算を発表する。欧米時間の株価指数CFD「日本225」の変動要因となる可能性がある
  • しかし、日経平均株価は強気相場にある。過熱を横目に今週も底堅さを維持する場合は上振れが予想される
  • 株価指数CFD「日本225」の週間想定レンジは6万2000円-6万6000円。1000円幅での節目水準の攻防に注目したい


日経平均 一時6万3000円台、高まる過熱懸念

先週の日経平均株価は3200円高と、4月第2週(6~10日)の3800円高以来の大幅上昇で終えた。7日の取引時間中に一時6万3000円台に乗せた。5月の上げ幅はすでに3428円、上昇率は5.8%に達している(8日時点)。

4月以降の急騰相場を受け、一般的に10~12倍程度で推移する傾向のあるNT倍率(日経平均株価をTOPIXで割った指標)は、株高トレンドが発生した2023年以降の平均14.26倍をはるかに上回る16.38倍へと拡大し、過去最高水準にある。

NT倍率の動向:2023年以降

NT倍率の動向:2023年以降 ブルームバーグのデータで作成 / パフォーマンス:2022年末を100とし指数化

日経平均株価のトレンドを日足チャートで確認すると、25日線との上方乖離率は9%、50日線とは11.6%に拡大し、RSIは再び買われ過ぎの水準70に迫っている。

日経平均株価 日足チャート:2025年1月以降

日経平均株価 日足チャート:2025年1月以降 ブルームバーグのデータで作成

また、日経平均株価のPERは20倍台、PBRは1.86倍と2月下旬~3月上旬以来の水準へ上昇している。

いずれの指標も日経平均株価の過熱相場を示唆しており、今週は調整売りを警戒したい。そのきっかけとなりうるのが、米AI・半導体相場だ。

日経平均株価 PER・PBRの推移:2024年以降

日経平均株価 PER・PBRの推移:2024年以降 ブルームバーグのデータで作成

米AI・半導体相場の調整売り警戒、15日にキオクシア決算

9日のIG米国株レポートで述べた通り、米株市場でも過熱相場が意識されやすい状況にある。

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象徴的なのが、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)だ。年初来66.2%高と、2009年の69.6%高以来となる急騰劇を見せている。5月の上昇率がすでに12%に達している状況も考えるならば、過熱相場を警戒した調整売りがいつ入ってもおかしくない状況にある。

SOX指数 年間騰落率:1995年以降

SOX指数 年間騰落率:1995年以降 ブルームバーグのデータで作成

警戒したいのが、現在の株高をけん引しているキオクシア(285A)、ソフトバンクグループ(9984)、フジクラ(5803)、アドバンテスト(6857)、東京エレクトロン(8035)、レーザーテック(6920)などの調整売りだ。米AI・半導体相場が調整売りのトリガーとなり、これら銘柄で一斉に売りムードが強まれば、4月以降、フィジカルAI関連銘柄として株高が加速している安川電機(6506)やファナック(6954)にもその影響が波及することが予想される。

今週、上述の銘柄で最も注目したいのが、15日に2026年3月期連結決算を発表するキオクシアだ。会社発表の通期ガイダンスでは、売上収益2兆1798億〜2兆2698億円、営業利益(Non-GAAP)7170億〜8070億円、当期純利益(Non-GAAP)4597億〜5197億円を見込む。すでに好業績の期待を織り込み、同社の株価は2025年末比で4倍超と急騰している。予想通りの内容ならば、翌週(5/18週)の株価の反応を注視する必要があろう。急騰相場を受け、調整売り圧力が強まれば、他の関連銘柄にもその影響が波及する可能性がある。一方、24時間取引可能な日経平均株価のCFD「日本225」は、15日の欧米時間に反応する可能性がある。

国内AI・半導体関連銘柄と日経平均株価の動向

国内AI・半導体関連銘柄と日経平均株価の動向 ブルームバーグのデータで作成

日本225のテクニカル分析、週間想定レンジ6万2000円-6万6000円

日本225の日足RSIは72と「買われ過ぎ」の水準にある。AI・半導体相場の過熱警戒で原市場の日経平均株価が調整売りに直面すれば、今週の日本225は6万3000円→6万2000円と、1000円幅で節目水準の攻防に注目したい。特に6万2000円はサポートラインに転換する可能性がある(日足チャート、青矢印)。調整売り進行の可能性を考慮し、6万2000円を今週の下限と想定したい。

調整売り加速で6万2000円を下方ブレイクするほどの急落に直面する場合は、次の節目水準6万1000円が視野に入る。この水準もまた、サポート転換の可能性がある。
注目水準:サポート
・6万3000円:節目水準
・6万2000円:下限予想、サポート転換の可能性あり
・6万1000円:サポート転換の可能性あり

4月にAI・半導体株主導の株高へ転じて以降、日本225は20日線に支えられている。その過程で5万6000円と5万8300円がサポート転換に成功した。これら水準を起点としてフィボナッチ・エクスパンション100%水準6万3855円レベルは、先週の急騰相場を見事に止めた経緯がある(日足チャート、赤矢印)。今週、日本225が上値を目指す場合は、このテクニカルラインの攻防が最初の焦点となろう。エクスパンション100%水準の攻防は、6万4000円の攻防でもある。過熱サインを無視し、このテクニカルラインのブレイクアウトに成功すれば、さらなる上振れが予想される。

4時間足チャートのフィボナッチ・エクスパンション100%水準が6万6000円にあたる。過熱相場を横目に、AI・半導体相場主導の株高継続で6万4000円→6万5000円と上昇が加速すれば、6万6000円が視野に入ろう。5月に入り日本225は変動拡大の傾向が強まっている。6万6000円を今週の上限と予想する。

注目水準:レジスタンス
・6万6000円:上限予想、フィボナッチ・エクスパンション100%(4時間足)
・6万5000円:節目水準
・6万4000円:節目水準
・6万3855円:フィボナッチ・エクスパンション100%(日足)


日本225 日足チャート:2026年2月以降

日本225 日足チャート:2026年2月以降

TradingView提供のチャート

日本225 4時間足チャート:5月以降

日本225 4時間足チャート:5月以降

TradingView提供のチャート


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