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ポンド円の見通し(8/19):予想レンジ198.00~201.00、7月CPIでさらなるポンド高も

ポンド円の短期見通し(19日~22日)。インフレ高止まりで英中銀の利下げ期待が後退。注目材料は明日の7月英CPI。節目の200円突破と201円のトライが焦点に。IG証券のアナリストが注目のテクニカルラインを簡単解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

・8月MPC以降、主要通貨でポンドが上昇している
・英中銀の利下げ期待が後退、明日の7月CPIに注目、さらなるポンド高も
・ポンド円の予想レンジは198.00~201.00レベル(22日まで)



英ポンド高が進行

英国の通貨ポンドが強い。8月7日の英中銀金融政策委員会(MPC)以降、英ポンドは全てのG10通貨で上昇している(8月18日時点)。

英ポンド 対G10通貨の変動率:8月MPC以降

英ポンド 対G10通貨の変動率:8月MPC以降

ブルームバーグのデータで作成 / 8月18日時点

対日本円では1%近く上昇。ポンド円(GBP/JPY)は現在、節目の200円の攻防にある。対米ドルでもポンド高の状況にあり、1.36のレジスタンスラインをトライする状況にある。

ポンド円とポンドドルのチャート:1時間足 8月以降

ポンド円とポンドドルのチャート:1時間足 8月以降

出典:TradingView


英中銀の利下げ期待後退、7月CPIでさらなるポンド高も

MPC後にポンド高が進行している状況は、市場参加者が抱く英利下げ期待の後退が影響していることを示唆している。

イングランド銀行(BOE、以下では英中銀)は8月7日、政策金利を4.25%から4%へ引き下げた。しかし、高止まりするインフレを懸念し4人の委員が据え置きを主張。利下げの決定は5対4の僅差だった。

インフレの見通しについて英中銀は、9月に4%でピークに達すると予想。その後2%の目標値に向かって低下すると見込んでいる。基本シナリオでは、インフレの一時的な上昇は二次的影響を引き起こさないと判断している。しかし、インフレ圧力の上振れリスクに警戒を続けている。

明日は7月の消費者物価指数(CPI)が発表される。ブルームバーグがまとめた市場予想では、トレンドを示す前年同月比の上昇率が6月の3.6%から3.7%へ加速する見込みにある。英中銀が注視しているサービス価格のインフレ率も前年同月比で6月の4.7%から4.8%へ上昇する可能性がある。

英国 消費者物価指数(CPI)とサービスインフレの動向:過去1年間

英国 消費者物価指数(CPI)とサービスインフレの動向:過去1年間

ブルームバーグのデータで作成 / 赤棒グラフ・ドット:7月予想

今年のMPCも残すところ9月、11月、12月の計3回。英中銀が景気よりもインフレ再燃の方を重視するとの見方が強まり、短期金融市場ではいずれの会合でも利下げの見送りを見込む。

一方、日銀は利上げ姿勢を維持してはいるが、関税が経済に与える影響を見極める必要性から慎重にその時期を探る状況にある。10月利上げの可能性を報じる記事も見られるが、短期金融市場ではこの点を強く織り込む状況にはない。

米金融政策については、9月に利下げ政策へ転換することが織り込まれている。10月と12月に連続で利下げに踏み切る可能性もある。

この状況で明日の7月CPIが予想外に上振れる場合、英中銀の利下げ期待がさらに後退するだろう。利下げ期待の後退は、さらなるポンド高の要因となろう。

英中銀 各MPCの利下げ確率

英中銀 各MPCの利下げ確率

ブルームバーグのデータで作成 / OISに基づく予想確率、19日午前9時時点


ポンド円の見通しとテクニカル分析

上値トライを想定、焦点は201.00トライ
ドル円(USD/JPY)は現在、146円台で底堅い状況にある。ポンドドル(GBP/USD)は90日線にサポートされ、再び1.36ラインをトライする状況にある。根強い円安とMPC後のポンド高(対米ドル)の状況を考えるならば、目先のポンド円(GBP/JPY)は上値トライを想定したい。

今日から22日(日本時間23日午前6時)までのポンド円の予想レンジ上限を201.00レベルと想定。このラインを目指すサインとして、以下にまとめたサポートラインの攻防に注目したい。

現在レジスタンスラインとして意識されている節目の200円を突破する場合は、8月13日と18日に二度相場の上昇を止めた200.27レベルの攻防に注目したい。ポンド円がこのラインを完全に突破する場合、次は200.50(ミドル)の攻防が焦点となろう。

200.80レベルはフィボナッチ・エクステンション100%にあたる。ポンド円がこのテクニカルラインをも突破する場合は、201.00ラインのトライを意識したい。

レジスタンスライン
・201.00:レジスタンスライン
・200.80:フィボナッチ・エクステンション100%
・200.50:レジスタンスライン
・200.27:8月の高値水準

下値焦点は198円の維持、押し目買い狙い
一方、7月CPIがポンド売りの要因となる場合は、以下にまとめたサポートラインの攻防に注目したい。

22日までの予想レンジの下限を198.00レベルと想定。すぐ上の198.25~30ゾーンには21日線、転換線そしてフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻しが密集している。このサポートゾーンの下方ブレイクは、198.00をトライするサインとなろう。想定を超える調整売りでポンド円(GBP/JPY)が198円を下方ブレイクする場合は、半値戻しの水準と一目基準線が重なっている197.65レベルのトライを想定したい。

日足のRSIは50を上回る水準にある。MACDもゼロラインを上回りポンド円が弱気地合いへ転換するサインは見られない。上述の日米英の政策見通しも考えるならば、ポンド円の反落局面では押し目買いを考えたい。

サポートライン
・199.00:サポートライン(日足)
・198.25~30:21日線、転換線、38.2%戻し(日足)
・198.00:予想レンジの下限(1時間足)
・197.65:基準線(日足)


ポンド円のチャート:日足 7月以降

ポンド円のチャート:日足 7月以降

出典:TradingView

ポンド円のチャート:1時間足 8月中旬以降

ポンド円のチャート:1時間足 8月中旬以降

出典:TradingView


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