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アップル、株価反発なるか 29日決算 販売好調も半導体不足懸念

アップルの10-12月期決算発表は1-3月期の見通しが焦点。メモリ半導体の不足が制約要因となる中、高成長を持続できるかどうかが問われる。

アップル、株価反発なるか 29日決算 販売絶好調の裏に品不足懸念 出所:ブルームバーグ

アップルが29日に行う2025年10-12月期決算発表は2026年1-3月期の見通しが焦点だ。アップルはスマートフォンのiPhone(アイフォン)の販売が好調で、10-12月期の総収入は四半期として過去最高になる見込み。一方、スマホ市場をめぐっては、人工知能(AI)ブームを背景とした世界的な半導体需要の高まりが、スマホに用いられるメモリ半導体の不足を招いているとの懸念が浮上。アップルの株価は12月初めにつけた最高値から13%超値下がりしている。アップル自身、10月段階でアイフォンの品不足が起きていることを認めており、29日の決算発表で1月以降の供給状況についてどのような見通しが示されるかが注目される。アップルがメモリ半導体の供給確保に自信を示し、1-3月期も高成長が続くとの見方を示すことができれば、株価が反発に転じる可能性もありそうだ。

アップルの10-12月期決算は総収入が過去最高になる見通し

アップルはアメリカ東部時間29日午後5時(日本時間30日午前6時)から決算会見を開く。ブルームバーグがまとめた事前予想によると、アップルの10-12月期の総収入は前年同期比11.3%増の1383億ドルになる見通し。1株当たり利益(EPS)も11.3%増の2.67ドルとみられている。予想通りになれば、総収入は四半期として過去最高になる見込みだ。アップルは直近23回の四半期決算のうち2回で総収入が市場予想を超えられなかった。1株当たりは1回で予想を下回った。

アップルの業績の推移のグラフ

アップルの株価は最高値から13.47%安 12月以降は下落基調

アップルの株価(AAPL)の21日の終値は247.65ドルで、前回(7-9月期)決算発表があった10月30日との比較では8.75%安となっている。前回決算後、株価は上昇基調に乗っていたが、12月2日につけた最高値(286.19ドル)からは13.47%安となっている。

アップルの株価と予想株価収益率の推移のグラフ

ブルームバーグによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は21日段階で29.2倍程度。前回決算発表当日の33.1倍程度から割高感が和らいでいる。アナリストが提示する目標株価の平均は290ドルで、現状よりも17%ほど高い。61人のアナリストのうち39人は買い、19人は維持、3人は売りを勧めている。

アイフォンの販売が好調 17シリーズの人気は中国市場の復活に貢献か

アップルの10-12月期で好業績が見込まれているのは主力製品のアイフォンの好調が見込まれていることが理由だ。アップルのティム・クックCEOは前回の決算会見で10-12月期の収入が史上最高になると宣言。アイフォンの売上高は「2桁増」になるとしていた。ブルームバーグのまとめては、10-12月期のアイフォンの販売金額は前年同期比13.2%増の782億ドルと予想されている。

アップルのアイフォン販売台数の推移のグラフ

また、民間調査会社のIDCは13日に発表した10-12月期のスマホ世界市場の動向に関するレポートで、10-12月期のアップルのスマホ出荷台数は前年同期比4.9%増となり、2025年の出荷台数で過去最高記録を達成したと分析。さらに9月に発表したアイフォン17シリーズの人気の結果、中国市場が大きく復活したことも販売増の要因になったとしている。

メモリ半導体は供給不足で価格高騰 1-3月期も2桁成長見通しを示せるか?

ただ、それでもアップルの株価が12月以降の下落に苦しんでいる背景には、スマホやパソコンなどに用いられるメモリ半導体の価格高騰がある。米CNBCによると、台湾を拠点とする調査会社トレンドフォースは、メモリ半導体のひとつであるDRAMの2026年1-3月期段階での価格は、2025年10-12月期と比べて50-55%高くなると見込んでいる。サムスン電子やマイクロン・テクノロジー(MU)などのメモリ半導体大手が人工知能(AI)向けの最先端製品の生産に注力している結果、スマホなどに用いられる汎用DRAMの品不足が生じ、価格が高騰しているもようだ。

アップルのクック氏は10-12月の好業績を予告した前回の決算発表で、アイフォンが品不足に陥っていることにも言及。理由については、工場の生産トラブルなどが要因ではないとするにとどめたうえで、「いつ解消できるかを見通すことはできない」としていた。

このためアップルの29日の決算発表では、現段階でのアイフォンの品不足についてどのような発言があるかが注目される。メモリ半導体をめぐっては、メーカー側がアップルのような大口顧客への納入を優先しているともみられており、アップルが足元ではアイフォンの品不足が和らいでいて、1-3月期も高成長が続くとの見通しを示す可能性もある。ブルームバーグがまとめた市場予想によると、アップルの1-3月期は総収入が前年同期比10.1%増になると見込まれており、アップルが2四半期連続での2桁成長に自信を示せば、下落基調をたどってきたアップルの株価が反発することも考えられる。


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