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為替見通し(1/14):高市トレードの円安再燃、ドル円160円視野も介入警戒、ユーロ円の短期展望

IG証券のアナリストによるドル円・ユーロ円の短期展望。ドル円は節目の160円トライが視野に。ユーロ円は史上初の185円台へ上昇。円安とユーロ高が重なれば、188円台を目指す可能性も。政府・日銀による為替介入に要警戒。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 早期の衆院解散観測を受け「高市トレード」の円安が再燃。13日の外為市場で日本円はG10通貨全てで下落した
  • ドル円は2024年7月以来となる159円台へ上昇。心理的節目の160円トライが射程圏内に。しかし160円接近・突破の局面では為替介入リスクに要警戒
  • ユーロ円はユーロ導入以来初の185円台乗せ。円安主導でドル円が160円を目指す場合は187円が視野に。円安とユーロ高が重なれば188円トライの可能性も


早期解散観測で高市トレードの円安再燃

高市早苗首相が早期の衆院解散に踏み切る可能性が高まっていることを主要メディアが相次いで報じ、解散風が強まっている。

外為市場では「高市トレード」の円安が再燃している。13日の市場では対G10通貨すべてで円が下落した。ドル円(USD/JPY)は2024年7月以来の159円台へ上昇。ユーロ円(EUR/JPY)は、通貨ユーロ導入以降で史上初めて185円台へ到達した。

円相場の動向:1月13日

円相場の動向:1月13日

ブルームバーグの為替データを基に作成


ドル円は節目の160円が射程圏内に

11日のIG週間為替レポートで、今週の上限予想を160.00とした。今日の東京外為市場で159.45レベルまで上昇したことを考えるならば、節目の160円がいよいよ射程圏内に入ってきた。

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警戒すべきは、政府・日銀による為替介入だ。片山さつき財務相は12日、「一方的な円安」について憂慮を表明した。ベッセント米財務長官ともこうした認識を共有しているとした。だが、解散風が強まる状況でのけん制発言には何ら効果がないことが、昨日の円安で示された。

残された手段は実際の為替介入のみ。米国側の理解をすでに得ているとすれば、160.00トライもしくは突破の局面で実施してくる可能性がある。160円台へ上昇すれば、2024年の最高値161.95レベルを視野に一気に急騰する可能性があるからだ。また解散となれば、高市政権と自民党内には円安が政治問題となることを避けたいという思惑が強まろう。この点も為替介入の可能性を高める要因になり得る。

実際に為替介入が実施される場合は、11日のIG週間為替レポートで取り上げた下限予想156.00レベルのトライを意識したい。現在、直下の155.88レベルには13週線が上昇している。156.00レベルはテクニカル面でもサポートラインとして意識されやすい。

政府・日銀が現在の円安に危機感を持ち「強烈な為替介入」を行う場合、ドル円は156.00を下方ブレイクする可能性がある。このケースでは、サポートラインへの転換が確認された154.40レベルを瞬間的にトライする可能性がある。

ドル円の週足チャート:2024年以降

ドル円の週足チャート:2024年以降

TradingView提供のチャート


円安・ユーロ高重なればユーロ円は188円台が視野に

2023年以降ユーロ円(EUR/JPY)は155.00レベルでサポートされ、2025年3月以降上昇トレンドを形成している。

13日の市場では史上初めて185円台へ上昇した。レポート掲載時点では、185.50レベルがレジスタンスラインとして意識されている。

ユーロ円の週足チャート:2023年以降

ユーロ円の週足チャート:2023年以降

TradingView提供のチャート

2025年3月以降の日次為替データで回帰分析を行うと、ユーロ円のトレンドはユーロドルよりもドル円の影響を大きく受けていることが分かる。ドル円とユーロ円の順相関は、円安圧力の強さを物語っている。

ユーロ円とドル円の回帰分析

ユーロ円とドル円の回帰分析

ブルームバーグの為替データで分析

ユーロ円とユーロドルの回帰分析

ユーロ円とユーロドルの回帰分析

ブルームバーグの為替データで分析

ユーロドル(EUR/USD)は現在、1.18レベルが強烈なレジスタンスラインとして意識されている。ドル円(USD/JPY)が160.00を目指すと同時に、ユーロドルも1.18を視野に上昇すれば、ユーロ円(EUR/JPY)は188円台の攻防が視野に入る。

一方、ドル円が160円を視野に上昇しても、ユーロドルの上値が1.17レベルで抑制される場合は、187円台の攻防が焦点となろう。テクニカル面ではフィボナッチ・エクステンション100%の水準187.46レベルの攻防に注目したい。このテクニカルラインを突破する場合は、円安がさらに進行していることが予想される。

4時間足チャートのRSIとストキャスティクスはいずれも買われ過ぎの水準にある。調整売りが発生しやすい状況で前述の為替介入が実施される場合は、ドル円と同じくユーロ円でも下落拡大を警戒したい。

ユーロ円の4時間足チャート:昨年12月以降

ユーロ円の4時間足チャート:昨年12月以降

TradingView提供のチャート


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