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【ユーロ円(EUR/JPY)】 円は対ユーロで最安値、円高を警戒しつつも反発相場を意識する局面に

29日の外為市場で円は、ユーロが導入された1999年以降で最安値となる171円台まで下落した。今の円相場は円買い介入の可能性を意識する状況にある。しかしユーロ円(EUR/JPY)は、下落の局面で押し目買いを考えたい。目先、注目のチャートポイントは?


サマリー

・29日の市場で円は対ユーロで171円台まで下落、ユーロ導入後の最安値をつけた
・円高を警戒しながらも、ユーロ円は押し目買いを考えたい
・上昇の局面では、フィボナッチ・リトレースメントで地合いの強さを探りたい
・下落の局面では、2つの移動平均線と短期サポートラインの攻防に注目したい


日本円、対ユーロで最安値

昨日の外為市場は、円相場が上下に大きく振れる展開となり、さながら「ジェットコースター相場」となった。

ドル円(USD/JPY)は160円台へ急騰した後、一転して急速に円が買い戻され154円のミドル付近まで急落した。

一方、日本円は対ユーロで、単一通貨としてユーロが導入された1999年以降で最安値となる171円台まで円安が進行した。その後、165円のミドル付近まで急落した。

昨日の円買いについて米紙ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)は、関係者の話として日本当局が介入したと報じた。

一方、財務省の神田真人財務官は30日、為替介入について「介入の有無について私から申し上げることはない」と語った。

ユーロ円のチャート:5分足 4月29日以降の動向

ユーロ円のチャート:5分足 4月29日以降の動向 TradingView提供のチャートで作成

円高を警戒しながらも、ユーロ円は押し目買いを考えたい

昨日の円高を受け、ドル円(USD/JPY)は160.00レベルが防衛ラインとして意識されることになろう。ゆえにドル円がこの水準(160.00レベル)を目指す局面では、円買い介入を警戒する状況が続くだろう。

このため現在のユーロ円(EURJPY)は、突発的な円高を警戒する必要がある。しかし、リスクリバーサル(1週間 / 1カ月)の動向を確認すると、ユーロプットの動きが修正される状況にある。

ユーロ円とリスクリバーサルの動向:日足 23年11月以降

ユーロ円とリスクリバーサルの動向:日足 23年11月以降 ブルームバーグのデータをもとに筆者が作成


一方、ユーロドル(EUR/USD)のリスクリバーサル(1週間 / 1カ月)では、ユーロプットの傾きが修正される状況にある。

これらの動向に加えて、今後円買い介入の限界が露呈する可能性も考えるならば、円高の局面ではユーロ円の押し目買いを常に意識しておきたい。

ユーロドルとリスクリバーサルの動向:日足 23年11月以降

ユーロ円とリスクリバーサルの動向:日足 23年11月以降 ブルームバーグのデータをもとに筆者が作成

ユーロ円のチャートポイント:上昇の局面

予想どおりにユーロ円が反発する場合は、昨日の高安から算出されるフィボナッチ・リトレースメントの攻防に注目したい。

特に目先は、38.2%の水準167.89レベルと半値戻しの水準168.60レベルの攻防が焦点となろう。これらの水準はいずれも相場の反発を止めた経緯がある。今日の東京時間も前者の38.2%戻しがレジスタンスとして意識されている。

フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準169.30レベルの上方ブレイクは、節目の170円をトライするシグナルと想定しておきたい。

フィボナッチ・リトレースメント76.4%(170.17レベル)は、ユーロ円が170円台へしっかりと上昇できるかどうか?この点を判断するうえで重要なテクニカルポイントとなろう。

ユーロ円が上で述べたレジスタンスの水準を突破した後、反落の局面でこれらが相場をサポートする場合は、地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。ゆえにこのケースでは、ユーロ円の上値トライを意識したい。

ユーロ円のチャート:1時間足 4月29日以降

ユーロ円のチャート:1時間足 4月29日以降 TradingView提供のチャートで作成

ユーロ円のチャートポイント:下落の局面

一方、円買い介入(またはこれに対する警戒感)やさえない米経済指標によるドル円(USD/JPY)の下落を受けユーロ円が下値をトライする場合は、166円台の維持が焦点となろう。

テクニカルの面では、昨日の急落を止めた10日線の攻防が注目される(下のチャート、緑ラインを参照)。この移動平均線は今日現在、166.20前後で推移している。10日線がサポートラインとして意識される場合は、ユーロ円の地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。このケースでは、上で述べたレジタンスポイントのトライに注目したい。

一方、ユーロ円が10日線を下方ブレイクする場合は、21日線のトライが焦点として浮上しよう。この移動平均線は今日現在165.10前後で推移してる(下のチャート、青ラインを参照)。21日線の攻防は、165円の維持を見極める攻防となろう。

ユーロ円が21日線をも下方ブレイクする場合は、下落幅の拡大を警戒したい。しかし、昨年12月の安値153.14レベルを起点とした短期サポートラインを維持する限り、ユーロ円のトレンド転換の可能性を探るのはまだ早い。

ユーロ円のチャート:日足 23年12月以降

ユーロ円のチャート:日足 23年12月以降 TradingView提供のチャートで作成

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