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米国株見通し:エヌビディア頼み脱却の強気相場、ナスダック100調整警戒も節目30000が視野

ナスダック100の短期見通し。エヌビディア頼みから脱却する米半導体株相場。調整警戒も強気地合いの維持を予想。米国テク株100CFDは調整売りをこなし、節目の30000が視野に強気相場を維持か。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 米半導体株相場がエヌビディア頼みから脱却している。マイクロン・テクノロジーの株価は11日に過去最高値を更新。ナスダック100も上昇が加速している
  • SOX指数の年初来上昇率が70%に達し、半導体株相場の過熱感は否めない。本日の米CPIが調整売りのきっかけとなる可能性がある。しかし、米イラン停戦協議の不透明感を受けても半導体株とナスダック100の地合いは強い。調整売りに直面しても強気相場を維持するだろう
  • 株価指数CFD「米国テク株100」が調整売りに直面する場合は28400までの反落を想定したい。強気相場を維持しさらに上値を目指す場合は、心理的節目の30000が視野に入ろう


米半導体株相場、エヌビディア頼みから脱却、マイクロン最高値

米株高を主導している半導体株相場が、エヌビディア(NVDA)頼みから脱却している。現在の株高は4月に始まった。それ以降の動向を下のパフォーマンスチャートで確認すると、S&P500半導体セクター(半導体・半導体製造装置)の上昇をけん引しているのが、インテル(INTC)、マイクロン・テクノロジー(MU)、アドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)であることが分かる。対照的にエヌビディアのパフォーマンスは上記セクター以下の状況にある。

なお、マイクロンは11日の米株式市場で一時800ドル台へ急騰。前週末比6.5%の795.33と、過去最高値を更新して終えた。

注目したいのが、S&P500テクノロジー・ハードウエアおよび機器株の指数パフォーマンスがエヌビディアに肉薄している状況だ。現在の半導体株相場が"周辺"に波及している状況は、株高のすそ野の広がりを示唆している。

主力半導体と関連セクター、ナスダック100の動向:4月1日~5月11日

主力半導体と関連セクター、ナスダック100の動向:4月1日~5月11日 ブルームバーグのデータを基に作成 / 3月末を100とし指数化

過熱感否めず、調整売り警戒

9日のIG米国株レポートで述べた通り、S&P500とナスダックは6週続伸の強気相場にある。特にハイテク株比率の高いナスダック100の年初来上昇率は16%高と、主要指数の中で飛び抜けている。

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米株株価指数 年間騰落率:過去10年間

米株株価指数 年間騰落率:過去10年間 ブルームバーグのデータを基に作成

上述した主力半導体株の急騰に伴い、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)は11日の米株式市場で初めて12000へ到達した。年初来上昇率は70%に達し、2003年の75.7%高以来の大幅上昇を演じている。半導体株相場の過熱感は否めず、今週のナスダック100は調整売りを警戒したい。

SOX指数 年間騰落率:1995年以降

SOX指数 年間騰落率:1995年以降 ブルームバーグのデータを基に作成

本日、そのきっかけになり得るのが4月米消費者物価指数(CPI)だ。ブルームバーグがまとめた市場予想では、前月比(コア)とトレンドを示す前年同月比でインフレが加速する見通しだ。予想以上となれば、インフレリスクと米金利の上昇が半導体株の調整売りを促す可能性がある。このケースでは、ナスダック100の反落を想定したい。

株価指数CFD「ナスダック100」は、チャート分析のセクションでまとめた水準の攻防に注目したい。

米消費者物価指数(CPI)の動向:過去1年間

米消費者物価指数(CPI)の動向:過去1年間 ブルームバーグのデータで作成 / 赤棒グラフ・ドット:4月の市場予想(5月12日時点)

米国テク株100のチャート分析、調整売りこなし節目30000視野に強気維持か

米国テク株100の日足RSIは買われ過ぎの水準にあり、テクニカル面でも過熱サインが点灯している。12日の4月CPIに続き13日には同月生産者物価指数(PPI)の発表もあり、これら米インフレ指標が予想以上の上振れとなれば、半導体株の調整売りを加速させかねない。

米国テク株100が下値を目指す局面では、1時間足チャートにまとめたサポートラインの攻防に注目したい。まずは、現在相場をサポートしている29150と節目の29000の攻防に注目したい。短期サポートラインと交差する29000を下方ブレイクする場合は、サポートラインに転換する可能性がある28800のトライを想定したい。

調整売りの加速で28800も下方ブレイクすれば、サポートとしての機能が確認された28400のトライが視野に入ろう。このラインはフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準にあたる(日足チャート)。テクニカルの面でサポートラインとして意識されやすい28400レベルを今週15日までの下限と想定したい。10日線の下方ブレイクは28400をトライするサインと考えたい。
注目の水準:サポート
・29150:サポートライン
・29000:節目の水準
・28800:サポート転換の可能性あり
・28540:10日線(28542)
・28400:下限予想、38.2%戻し(28417)

米イランの停戦協議は難航し、11日のWTI原油先物(6月限)は一時100ドル台へ到達する場面が見られた。それでも原市場のナスダック100は小幅ながらも上昇し最高値を更新した(11日終値:29320.66)。この地合いの強さを考えるならば、米国テク株100が調整売りに直面しても強気地合いを維持することが予想される。

米インフレ指標を無難に切り抜ける場合、今週の米国テク株100は心理的節目の水準30000を視野に上昇拡大が予想される。11日の上昇を止めた29400レベルを上抜け、フィボナッチ・エクスパンション100%の水準29730レベルへと上昇が拡大する場合は、30000トライが視野に入ろう。

4月以降、ナスダック100は上昇の局面で変動が拡大する傾向にある。心理的節目の30000を難なくブレイクアウトする場合は、フィボナッチ・エクスパンション161.8%水準30550レベルの攻防を意識し、このテクニカルラインを今週15日までの上限と想定したい。
注目の水準:レジスタンス
・30550:上限予想、フィボナッチ・エクスパンション161.8%(30552)
・30000:心理的節目の水準
・29730:フィボナッチ・エクスパンション100%(29732)
・29400:レジスタンス


米国テク株100 1時間足チャート:5月上旬以降

米国テク株100 1時間足チャート:5月上旬以降

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