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日経平均株価 週間見通し(2/16週):5万6000円~5万8000円の攻防

IG証券のアナリストによる日経平均株価の週間見通し。過熱感と円高懸念に直面も底堅さを維持。株価指数CFD「日本225」は5万8000円突破なら上昇拡大が予想される。下値の焦点は5万6000円の維持。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 衆院選で自民圧勝。先週の日経平均株価は5%高で終えた。12日には史上初の5万8000円に到達し年初来では13%高。日足RSIは買われ過ぎの水準付近にあり、短期的な過熱感が意識されやすい。円高の進行も重なれば、今週は調整売りを警戒したい
  • 海外投資家は日本株(現物)を5週連続買い越し。中長期債にも投資妙味を見出している。先週は5万7000円割れで買い戻しが入る底堅さも確認された。調整局面は押し目買いの好機と捉えたい
  • 株価指数CFD「日本225」が下値をトライする局面では、5万6000円の維持が最初の焦点となろう。一方、上昇局面では5万8000円の攻防に注目。週間想定レンジは5万5000円~5万9000円



過熱感に円高懸念、今週は調整売りを警戒

2月8日の第51回衆院選で自民党は、単独で3分の2を超す316議席を確保した。

先週(9~13日の週)の日経平均株価は高市政策の推進期待が高まり5%高で2週続伸。昨年10月最終週(10/27~31週の6.3%高)以来の大幅高で終えた。12日の東京株式市場では、取引時間中としては初めて5万8000円へ上昇する場面も見られた。TOPIXも3.2%高と2週続伸で終えた。

日経平均株価とTOPIXの週間変動率:昨年9月以降

日経平均株価とTOPIXの週間変動率:昨年9月以降

ブルームバーグのデータで作成

2025年の日経平均株価は26%高だった。先週の上昇拡大を受け、日経平均株価は年初からすでに13%高と、昨年の上昇率の半分に達している。

日経平均株価を原資産とする株価指数CFD「日本2255」の日足RSIが買われ過ぎの水準付近で推移していることも考えるならば、短期的な相場の過熱感が意識されやすい状況にある。

日本225の日足チャート:昨年12月以降

日本225の日足チャート:昨年12月以降

TradingView提供のチャート

円相場にも警戒が必要だ。15日のIG週間為替レポートで指摘したとおり、現在の外為市場では複数の要因が重なり円高優勢の状況にある。
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「米ドル不信」は根強く、先週の外為市場では米ドルが再び下落トレンドへ転じ、円は対米ドルで約3%上昇した(下チャート、赤ラインを参照)。

円高優勢の局面で今週も米ドル安が進行すれば、ドル円(USD/JPY)は節目の150円を視野に下落幅が拡大(円高が進行)する可能性もある。今週の日本225は調整売りを警戒したい。

円相場の動向:2月9日~13日

円相場の動向:2月9日~13日

ブルームバーグの為替データで作成


「日本買い」の海外投資家

日本225は調整売りを警戒する局面にある。しかし、下値では押し目買いの好機となる可能性が高いだろう。

そう考える理由の一つが、5万6000円台での底堅さだ。上の日本225日足チャートをあらためて見ると、先週は5万7000円を下方ブレイクする局面で買い戻しが入る状況が続いた。2月9日の下落局面ではローソク足に長い下ヒゲが示現し、フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準(5万6250円付近)がサポートラインとして意識された。MACDは日本225の強気地合いを示唆している。

海外投資家の動向にも注目したい。東京証券取引所が13日発表した投資部門別株式売買動向(東証と名証の合計)によれば、海外投資家は2月第1週(2〜6日)に日本株(現物)を2745億円買い越した。買い越しは5週連続となった。

高市政権が発足した昨年10月以降とその前の売買動向を比較すると、海外投資家の日本株買い姿勢が強まっていることが分かる。

海外投資家の動向・日本株(現物):昨年8月以降

海外投資家の動向・日本株(現物):昨年8月以降

東京証券取引所「投資部門別株式売買動向」とブルームバーグのデータで作成
※東証と名証の合計

海外投資家は中長期債も買い越しの傾向にある。財務省の「対外及び対内証券売買契約等の状況」によれば、2月1日~7日の週こそ処分超(売り越し)となった。しかし、それまでは5週連続で海外投資家(非居住者)は中長期債を買い越した。1月最終週の買い越し額は2兆円台に達した。背景には、金利上昇が日本国債の投資妙味を高めていることや、為替ヘッジコストの低下といったテクニカル的な要因もあるだろう。

ただ、前述した継続的な日本株の買いも踏まえれば筆者は、高市政権の財政運営のもとで実現し得る日本の成長とそれに伴うインフレを、海外投資家が意識していることが主因と考えている。この見立てが正しいならば、日本225の調整売り局面では、押し目買いのタイミングを常に意識したい。

海外投資家の動向・中長期債:昨年9月以降

海外投資家の動向・中長期債:昨年9月以降

財務省「対外及び対内証券売買契約等の状況」とブルームバーグのデータで作成


日本225のテクニカル分析、5万6000円~5万8000円の攻防に注目

5万6000円と5万5000円の維持
今週も日本225の調整売りが続く場合は、5万6000円の攻防が最初の焦点となろう。この水準を維持する状況が続く場合は、押し目買いを考えたい。

1時間足チャートのフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準5万6440円の下方ブレイクは、5万6000円をトライするサインと考えたい。5万5770円は半値戻しの水準にあたる。5万6000円を下方ブレイクしても、このテクニカルラインで反発する場合も押し目買いを考えたい。

一方、半値戻しを下方ブレイクする場合は、調整売りの進行を警戒したい。このケースでは5万5000円の維持が焦点となろう。直下には25日線が上昇している。テクニカル面でもサポートラインとして意識されやすい。

フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準5万5110円(1時間足チャート)を下抜ける場合は、5万5000円のトライを意識したい。この水準を今週の下限と予想する。
注目のチャート水準
・5万6440円:38.2%戻し
・5万6000円:重要サポートライン
・5万5770円:半値戻し
・5万5000円:下限予想、上に61.8%戻し(5万5110円)

5万8000円の突破
日本225の上昇局面では、先週レジスタンスラインとして意識された5万8000円の攻防に注目したい。レジスタンスラインに転換する可能性がある5万7600円(1時間足チャート、黒矢印を参照)のブレイクアウトは、5万8000円をトライするサインとなろう。

5万8000円台の攻防では、先週付けた日本225の最高値5万8600円のトライを想定したい。このラインも突破すれば、次の節目水準5万9000円が視野に入る。こ5万9000円を今週の上限と予想する。

日本225は強気相場にある。変動が拡大する傾向にあることも考えるならば、5万9000円台で底固めとなれば、6万円の大台を視野に上昇拡大の期待が高まろう。
注目のチャート水準
・5万9000円:上限予想
・5万8600円:最高値
・5万8000円:レジスタンスライン
・5万7600円:レジスタンス転換の可能性あり


日本225の日足チャート:昨年12月以降

日本225の日足チャート:昨年12月以降

TradingView提供のチャート

日本225の1時間足チャート:2月5日以降

日本225の1時間足チャート:2月5日以降

TradingView提供のチャート


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