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マイクロソフト、株価低迷 設備投資依然重荷 AI収益化の見通し焦点

マイクロソフトは1-3月期決算発表後も株価が低迷。設備投資負担が悪材料だが、AIサービスの収益化が進む可能性もありそうだ。

マイクロソフト、株価低迷 設備投資依然重荷 AI収益化の見通し焦点 出所:ブルームバーグ

マイクロソフトの株価の低迷が続いている。8日の終値は2026年1-3月期決算発表があった4月29日の終値から2%安の水準。人工知能(AI)サービス拡充のために続けている巨額の設備投資負担が悪材料視された。設備投資額の伸び率は、AIサービス関連収入の成長率を超えており、投資家の不安をかきたてたようだ。一方、AIサービスには成長加速の余地も感じられる。マイクロソフトはAIサービスへの課金方式を使用量ベースにシフトしていく考えを強調しており、決算発表後、利益見通しへの期待はさらに高まった。株式市場ではAIサービスの将来性に対する期待は強まっており、マイクロソフトの株価の今後の見通しをめぐっては、買い戻しが進む展開も考えられそうだ。

マイクロソフトの株価は2026年1-3月期決算発表後に下落 市場予想超えにも冷淡

マイクロソフト(MSFT)の株価の8日の終値は415.12ドル。決算発表直前につけた29日終値(424.46ドル)比で2.20%安となっている。決算発表翌日の30日に前日比3.93%安の407.78ドルをつけた後は値を戻しているが、依然として決算発表前の水準には到達していない。8日終値は2025年10月28日につけた最高値(542.07ドル)との比較では23.42%安だ。

マイクロソフトの株価と予想PERの推移のグラフ

マイクロソフトの1-3月期決算は総収入が前年同期比18.3%増の828.86億ドルで、前四半期(10-12月期)の16.7%増から成長が加速。1株当たり利益は前年同期比23.4%増の4.27ドルで、こちらは10-12月期(59.8%増)から伸びが弱まった。10-12月期はオープンAIに対する投資に関連して生じた評価益で、利益が大きくなっていた。ブルームバーグがまとめた1-3月期決算に関する直前の市場予想は、総収入が814.62億ドル、1株当たり利益が4.03ドル。発表された結果はいずれも市場予想を超える内容だった。

マイクロソフトの業績の推移のグラフ

マイクロソフトの設備投資額は依然悪材料 2026年は61%増の1900億ドルの見通し

マイクロソフトの株価が好決算にも関わらず下落した背景には設備投資負担の重さがある。マイクロソフトは決算発表に際して、4-6月期の設備投資額が400億ドル超(65%超増)になるとの見通しを提示。1-3月期の設備投資額の伸び率は前年同期比49.1%増にまで減速していたが、ハイペースでの積み増しが復活することになる。マイクロソフトは2026年の設備投資額は1900億ドル程度になるとの見通しも示しており、年率61.0%の増加は2025年の実績(56.1%増)よりも高くなる。

マイクロソフトの総収入と設備投資額の推移のグラフ

クラウド事業の成長率は伸び悩みか AIサービスの収入も設備投資に追いつかず

こうした設備投資の伸び率はAIサービスがもたらす成長のペースを超えている。AIサービスの提供基盤となるクラウド事業の1-3月期の収入は前年同期比29.6%増の346.81億ドル。高い成長率ではあるものの、2025年7-9月期以降は28-29%台での伸び悩みが続いているともいえる。また、クラウド事業の営業利益は23.96%増の137.53億ドルで、前四半期(27.85%増)から伸び率が低下した。

マイクロソフトのクラウド事業の収入のグラフ

また、マイクロソフトが公表しているサービス別の収入の増減率をみても、AI関連サービスの成長は設備投資の伸び率を下回っている。AIクラウドサービスのアジュールの収入の1-3月期の伸び率は前年同期比40%増。設備投資の5割近い伸び率には届いていない。マイクロソフトは4-6月期のアジュールの収入の伸び率は39-40%増になるとしており、成長が加速するわけではないようだ。さらに、クラウド事業以外でのAI関連サービスでは、AI機能が強化されたエクセルやパワーポイントといったアプリケーションをオンラインで使えるマイクロソフト365の法人向けサービスの収入が1-3月期で19%増となった。マイクロソフトによると、4-6月期の伸び率は調整ベースで15-16%の伸びになる見通しだ。

マイクロソフトのAI関連事業の収入および設備投資の伸び率の推移のグラフ

AI関連サービスの料金体系を従量制にシフト 収益性向上期待で株価上昇も 

一方、マイクロソフトがAIサービスの収益化に力を入れていることは株価にとっては好材料だ。マイクロソフトは決算発表2日前の27日、AI機能コパイロットを搭載したソフトウェア開発支援サービスのGitHubについて、6月1日から従来の定額料金と、AI機能の使用量に応じた従量課金を組み合わせた料金体系に全面的に移行すると発表。サティヤ・ナデラCEOは29日の決算会見で、マイクロソフトの事業全体について、「利用者の数をベースとしたあらゆる料金体系は、利用者数と使用量に応じた料金体系に移行する」と述べた。エイミー・フッドCFOも、顧客企業がAIサービスの使用で利益を増やしたり、事業を成長させることができるのであれば、「顧客企業はAIサービスをどんどん使い続けるだろう」と述べ、新しい料金体系がマイクロソフトの成長につながるとの見方を示した。

こうした中、マイクロソフトの利益面での業績に対する期待は高まり続けている。ブルームバーグによると、マイクロソフトの今後12か月の予想1株当たり利益(EPS)は8日段階で18.56ドル。決算発表当日比で1.27%高となっている。この間、株価は2%超下落していることから、割安感が強まったといえる。

マイクロソフトの株価と予想1株当たり利益の推移のグラフ

株式市場ではAIブームへの期待は揺らいでいない。マイクロソフトと同じ29日に1-3月期決算を発表したアルファベット(GOOGL)はクラウド事業の収入が前年同期比63.4%増となり、設備投資見通しを積み増したにも関わらず、株価は上昇。8日の終値は29日比で14.53%高だ。アジュールやマイクロソフト365で多くの顧客を持つマイクロソフトがAIサービスの収益性を高めることができれば、割安感が強まった株価にかかる上昇圧力が増す展開も考えられそうだ。


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