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日経平均株価 週間見通し(8/11週): 4万1600円~4万3000円予想、米インフレ指標を警戒

今週の日経平均株価は強気相場の維持を予想する。米インフレ指標が上振れる場合は、調整売りの要因になり得る。日本225株価指数CFDの週間予想レンジは4万1600円~4万3000円。今週の展望と注目のチャート水準についてIG証券のアナリストが分かりやすく解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

・今週の日経平均株価も強気相場を意識する展開が予想される
・しかし、米インフレ指標の上振れには要警戒、日米株式の反落要因に
・日本225の週間予想レンジは4万1600円~4万3000円




日経平均が一時年初来高値を更新、TOPIXは初の3000台

8月4日週の日経平均株価は前週比2.5%高で終えた。8日の市場で上げ幅が一時970円を超え高値4万2034円まで上昇し、7月24日に付けた年初来高値(4万1826円34銭)を上回る局面があった。

東証株価指数(TOPIX)は前週比2.56%高で終えた。連日で最高値を更新し8日の終値は3024.21。初めて3000台に乗せた。

株価指数の週間変動率:4月以降

株価指数週間変動率:4月以降

ブルームバーグのデータで作成


日本225は昨年7月高値の突破が視野に

日経平均株価の株価指数CFD「日本225」は、8日の市場で高値4万2393円まで上昇した。日足のMACDはゴールデンクロスへ転じている(下のチャート、黒矢印を参照)。移動平均線は5日線(短期)と50日線(中期)が上昇基調にある。長期の200日線も明確に上向きへ転じれば、強い上昇トレンドを暗示するパーフェクトオーダーとなる。

後述する現在の相場環境も考えるならば、今週の日本225は昨年7月10日の高値水準4万2500円の突破が視野に入る。

日本225種株価指数CFDのチャート:日足 昨年6月以降

日本225種株価指数CFDのチャート:日足 昨年6月以降

出典:IG / TradingView


今週も強気相場を想定、米インフレ指標には要警戒

今週の日経平均株価も強気相場が続くことが予想される。そう考える理由の一つが米国株の動向である。先週、主要な米株価指数は上昇した。特に主力ハイテク株の買いに支えられ、ナスダックは総合指数と100指数がともに最高値を更新した。他の株価指数も上昇して終えた。「雇用統計ショック」を難なく吸収した状況は、米国株の地合いの強さを市場参加者に印象付けた。

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国内の自動車株にも注目したい。日米関税合意の齟齬は解消の方向にあるが、修正などのタイミングは米国次第で不透明感が残る。

しかし、先週の国内自動車株は底堅く推移した。トヨタ(7203)は今期の連結純利益予想を前期比44%減の2兆6600億円へ下方修正したが、株価は先週1.78%高で終えた。SUBARU(7270)、スズキ(7269)、マツダ(7261)、本田技研工業(7267)の上昇率はトヨタを上回った。関税不安が意識される状況で株価が持ちこたえたことは、トランプ関税のリスクがもはや過去のものになりつつあることを示唆した。外為市場での根強い円安も考えるならば、自動車株が今週の日経平均株価を下支えする可能性がある。

国内自動車株の変動率:8/4週

国内自動車株の変動率:8/4週

ブルームバーグのデータで作成

信用倍率の水準にも注目したい。東京証券取引所によると1日時点の信用取引の買い残高は3兆8987億円で、信用買い残を売り残で割った信用倍率(金額ベース)は4.2倍。昨夏の荒れ相場時の8.7倍や今年4月の「トランプ関税ショック」時の9.6倍と比べ、はるかに低い水準にある。今の強気地合いも考えるならば、信用取引の買方からの投げ売りがあっても日本株はその影響を吸収することが予想される。

信用倍率の推移:年初来

信用倍率の推移:年初来

ブルームバーグのデータで作成

今週、日本株の調整売り要因として注目したいのが、米国のインフレ指標である。12日に7月の米消費者物価指数(CPI)が発表される。ブルームバーグがまとめた市場予想では、インフレの粘着性が示される可能性がある。7月CPIが予想外に上昇する場合は、米利下げ期待の後退要因となろう。この場合は、「米国株の調整売り→日経平均株価の調整売り」を想定したい。

米消費者物価指数(CPI)の推移:過去1年間

米消費者物価指数(CPI)の推移:過去1年間

ブルームバーグのデータで作成 / 赤棒グラフ・ドット:7月予想、8月8日時点

IG証券の株価指数CFD日本225」は24時間取引ができる。従って、15日に発表される8月のミシガン大学期待インフレ率(速報値)にも注目したい。

ブルームバーグがまとめた市場予想では、1年先と5~10年先の期待インフレ率がともに7月から低下の見込みにある。しかし、ニューヨーク連銀の月次調査によれば、7月の1年先インフレ期待は3.09%と、前月の3.02%から上昇した。5年先のインフレ期待も2.88%と、前月の2.61%から上昇した。7月CPIと同じく8月インフレ期待が予想外に上昇する場合もまた、「米利下げ期待の後退→米株高の調整売り」を警戒したい。日本225は米国株の下落に追随する展開が予想される。

ミシガン大学期待インフレ率の推移:過去1年間

ミシガン大学期待インフレ率の推移:過去1年間

ブルームバーグのデータで作成 / 赤棒ドット:8月予想、8月8日時点


日本225の週間見通しとテクニカル分析

週間予想レンジの上限:4万3000円
8月11日は「山の日」の祝日で日本市場は休場となるが、日経平均株価の株価指数CFD「日本225」は取引ができる。前述した日米株式の地合いの強さを考えるならば、週明けの日本225は買い先行のスタートが予想される。注目は12日以降の動きである。米国株がインフレ指標を無難に通過すれば、日本225は以下にまとめたレジスタンスラインのトライを想定したい。

日経平均株価は4万2000円を意識する状況にあるが、日本225は8日の市場ですでにこの水準を突破した。従って次の焦点は、4万3000円のトライとなろう。この水準を今週の予想レンジの上限と想定したい。

日本225が4万3000円を目指すサインとして、2つのレジスタンスラインの攻防に注目したい。ひとつは、昨年7月の高値水準4万2500円(7月11日の取引時間中の高値4万2498円)である。もうひとつは、フィボナッチ・エクステンション100%の水準4万2691円の攻防に注目したい。後者のテクニカルラインを完全に突破すれば、4万3000円を視野に上昇幅の拡大を想定したい。

レジスタンスライン
・4万3000円:週間予想レンジの上限
・4万2691円:フィボナッチ・エクステンション100%
・4万2500円:昨年7月の高値水準

週間予想レンジの下限:4万1600円
日経平均のPBRは1.53倍と昨夏の急落相場の水準まで上昇している。株高トレンドが鮮明となった2023年以降の平均1.37倍を上回る水準にある。

日経平均株価 PBRの推移:日次 2023年以降

日経平均株価 PBRの推移:日次 2023年以降

ブルームバーグのデータで作成

一方、日本225の日足RSIは買われ過ぎの水準が視野に入る。4時間のRSIとストキャスティクスはすでに「買われ過ぎ」の水準へ到達している(チャート、黒矢印を参照)。短期的な上昇の過熱感が意識されやすい中、前述した米インフレ指標が日本株の調整売り要因となれば、日本225は以下にまとめたサポートラインの攻防に注目したい。

週間の予想レンジの下限は、サポートラインへ転換する可能性がある4万1600円を想定したい。この水準が相場の反落を止める場合は、強気相場が継続するサインとなろう。7月24日の高値水準4万2081円の下方ブレイクは4万1600円をトライするサインと想定したい。

筆者の想定を超える下落で日本225が4万1600円を下方ブレイクする場合は、5日線までの下落を想定したい。この移動平均線の攻防は、4万1000円の維持を見極める上で重要である。

サポートライン
・4万2081円:7月24日の高値水準
・4万1600円:予想レンジの下限、サポート転換が焦点に
・4万1060円:5日線(8/8時点)


【再掲】日本225種株価指数CFDのチャート:日足 昨年6月以降

日本225種株価指数CFDのチャート:日足 昨年6月以降

出典:IG / TradingView

日本225種株価指数CFDのチャート:4時間足 6月以降

日本225種株価指数CFDのチャート:4時間足 6月以降

出典:IG / TradingView


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