日経平均株価 週間見通し(4/13週):米イラン決裂も強まる底打ち感、5万9000円視野も
IG証券のアナリストによる日経平均株価の週間展望。米イランの協議決裂。中東情勢はなお不透明も強まる底打ち感。米半導体株の上昇を追い風に強気地合い維持なら、株価指数CFD「日本225」は5万9000円のトライが焦点に。
要点
- 先週の日経平均株価は3800円高で終えた。4月の上昇幅はすでに5800円超。50日移動平均線を上抜けし底打ち感が強まっている
- 米株式市場では、主力半導体株の買い戻しでナスダックの上昇が拡大。この動きが続けば、今週の日経平均株価は、国内AI関連銘柄の買いに支えられる展開を想定したい
- 株価指数CFD「日本225」の週間想定レンジは5万5700円~5万9000円。中東リスクの再燃を警戒
強まる日経平均株価の底打ち感
日経平均株価の底打ち感が強まっている。先週(6〜10日)は前週末比3800円高(+7.15%)と大幅に反発した。10日時点での4月の上昇幅は5860円高(+11.5%)に達し、昨年10月の7479円高(+16.6%)以来の急伸となっている。
日経平均株価 月次動向:2025年以降
テクニカル面では50日移動平均線を完全に上方ブレイクした。また、日本時間11日早朝(大証夜間取引)の日経平均先物(6月限)は5万7490円と、5万7000円台を維持して終えた。
日経平均先物 1時間足チャート:4月以降
11日からパキスタンの首都イスラマバードで開かれた米国とイランの停戦協議は、双方の溝が埋まらず決裂となった。イラン情勢はなお不透明だ。しかし、11日のIG米国株レポートで指摘したナスダックの底打ち感も踏まえるならば、以下で取り上げている国内のAI関連株の買いが、今週の日経平均株価を下支えする公算が大きい。
米国株にも底打ち感、エネルギー株から半導体株へ
11日のIG米国株レポートで述べた通り、米株式市場でも底打ち感が強まっている(上記リンク先を参照)。注目はナスダックだ。総合指数と100指数はともに8日続伸し、主要指数の中でも反転機運が急速に高まっている。
ナスダックの上昇をけん引したのが半導体株だ。同じく8連騰となったエヌビディア(NVDA)を筆頭に、中東の地政学リスクで独り勝ち状態だったエネルギー株から半導体株へのセクターローテーションが鮮明となっている。
この点を示唆しているのが、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)とS&P500半導体・半導体製造装置指数だ。いずれも先週は二桁の上昇率となり、ナスダック(指数)の上昇を主導した。
ナスダックと各ハイテク指数のパフォーマンス:4月6日~10日
割高感後退、国内AI関連株が株高を主導か
日経平均株価の予想PERは一時24倍台まで上昇した。しかし、3月の下落を受け、現在は22倍台へ修正されており幾分割高感が後退している。一方、予想EPSは堅調な伸びが予想されている。中東リスクの再燃には警戒が必要だ。だが前述した通り、先行き不透明な情勢でも日米の株式市場で底打ち感が強まっていることは、トレンド転換の可能性を示唆している。
日経平均株価 予想PERとEPS:2025年以降
日本225のチャート分析、5万9000円視野に上昇拡大も
上限予想:5万9000円
日本225は10日の取引で、5万7000円台を維持して終えた。日足チャートでトレンドを確認すると、5万5700円がサポートラインに転換し、日足RSIは50、MACDはゼロラインを上回っている。テクニカル指標も、日本225が強気地合いにあることを示唆している。
今週も日本225が上昇トレンドを維持すれば、最大の焦点は5万9000円のトライとなろう。テクニカル面でこのラインはフィボナッチ・エクスパンション100%の水準(5万8986円)にあたる(4時間足チャート)。まずは、5万8000円台への上昇を確認したい。フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準5万7760円レベルの突破は、5万8000円をトライするサインとなろう。
2月以降、レジスタンスラインとして相場の反発を止めた経緯のある5万8400円の突破は、5万9000円をトライするサインと捉えたい。
注目のチャート水準:レジスタンス
・5万9000円:上限予想、フィボナッチ・エクスパンション100%
・5万8400円:レジスタンスライン
・5万8000円:節目水準
・5万7760円:76.4%戻し(5万7763円)
下限予想:5万5700円
イランとの停戦協議に臨んだ米国のバンス副大統領は現地時間12日、イランとの協議を切り上げると表明。イランとの交渉は決裂した。
イスラエル軍は11日、レバノンにある親イラン組織ヒズボラの軍事拠点など200カ所超を空爆したと発表した。14日に米ワシントンでレバノン政府と協議する見通しだが、強硬姿勢を崩していない。今週以降、中東リスクが再燃すれば、日本225の調整売り要因となろう。
このケースでは、サポート転換した5万5700円の維持が焦点となろう。同じくサポートラインに転換する兆しが見られる5万6000円の下方ブレイクは、5万5700円をトライするサインとなろう。5万7000円を簡単に下方ブレイクする場合は、5万6000円を視野に下落拡大を想定したい。
中東情勢が再び緊迫化すれば、5万5700円割れも想定しておく必要がある。このケースでは5万5000円の上で推移している50日線のトライを意識したい。
注目のチャート水準:サポート
・5万7000円:節目水準
・5万6000円:サポート転換を意識
・5万5700円:下限予想
・5万5130円:50日線
※移動平均線の水準:4/10時点
日本225 日足チャート:2月以降
日本225 4時間チャート:3月以降
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