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金価格見通し(1/13):初の4600突破で最高値更新、FRB独立性懸念で4700ドル視野に

IG証券のアナリストによる金価格の短期見通し。米FRBの独立性懸念が高まり初の4600ドル突破。最高値を更新。次の上値焦点は4700ドル。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 金価格が初の4600ドル突破で最高値を更新。パウエルFRB議長の訴追問題を受け中銀の独立性懸念が浮上。外為市場で米ドル売りが加速。国際情勢の不透明感(地政学リスク)も金価格の押し上げ要因に
  • 強気地合い継続なら、次の上値焦点は4700ドルのトライとなろう
  • 米CPIとPPIでインフレの粘着性が示される場合は金価格の反落を警戒。4500ドルの維持が焦点に。しかし今の強気相場を考えるならば、反落は押し目買いの好機と考えたい


初の4600ドル突破で最高値更新

金価格の上昇が止まらない。12日の取引でスポット金価格は初めて4600ドルを突破し最高値を更新した。4630ドルまで上昇する局面が見られた(IGレート)。ブルームバーグの価格データによれば、上げ幅は一時前日比120ドルに達した。

金価格の1時間足チャート:年初来

金価格の1時間足チャート:年初来

出所:IGチャート


パウエルFRB議長の訴追問題、中銀の独立性に懸念

12日の金価格急騰の要因となったのが、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長を巡る問題だった。

パウエル氏は11日、自身が刑事捜査の対象になったと公表した。2025年6月の上院銀行委員会でFRB本部改修工事を巡り虚偽の証言をした可能性が問われているという。パウエル氏はこれに強く反発。トランプ大統領の利下げ圧力に応じなかったことへの報復だと示唆した。一方、トランプ氏は米NBCテレビのインタビューで「何も知らない」と関与を否定している。

中央銀行トップへの刑事捜査は異例であり、中銀(米FRB)の独立性を巡る懸念を高めた。12日の外為市場では日本円以外の対主要通貨で米ドル売りが進行した。年初来の地政学リスク(ベネズエラとイラン情勢)に加え、FRB問題が新たな買い材料となり、金価格の上昇基調を後押ししている。

米ドルの動向:1月12日

米ドルの動向:1月12日

ブルームバーグの為替データを基に作成 / 対G10通貨の動向


金価格の短期展望とテクニカル分析

4700ドルが視野に
昨日の外為市場では、米FRBの独立性懸念が意識され米ドル安へ振れたが、年明けから米ドルには買い戻しが入った。通常であればドル高は金価格の下落要因だ。それでも金価格が上昇トレンドを維持している状況は、現在の地合いの強さを示唆している。

米ドルの動向:年初来

米ドルの動向:年初来

ブルームバーグの為替データを基に作成

今日以降も強気相場を維持する場合、焦点は次の節目水準4700ドルの攻防となろう。

昨日の高値4630ドルの突破は、日足チャートのフィボナッチ・エクステンション100%の水準4653ドルをトライするサインとなろう。4653ドルを難なく突破する場合は、4700ドルのトライを意識したい。この水準を今週16日までの上限と予想する。

チャートポイント
・4700ドル:上限予想
・4653ドル:フィボナッチ・エクステンション100%
・4630ドル:1月12日の高値水準

4500ドルの維持
IG為替レポートや米国株レポートで述べたとおり、今週は米国のインフレ指標が材料視される可能性がある。

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今日は昨年12月の消費者物価指数(CPI)が発表される。明日は昨年11月の生産者物価指数(PPI)も控えている。先週は期待インフレ率の指標が予想外に上昇した。CPIとPPIでインフレの粘着性を示す内容が確認される場合は、米金利の反発と米ドルの買い戻しが予想される。このケースでは、金価格の調整売りを想定したい。

金価格の反落局面では、1時間足チャートにまとめたチャート水準の攻防に注目したい。焦点は4500ドルの維持だ。この水準は、直近の高値と安値のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準にあたる。また、直下の4455ドル付近には10日線が上昇している。テクニカル面で4500ドルはサポートラインとして意識されやすい状況にある。

金価格が4500ドルをトライするサインとして、4550ドルの攻防に注目したい(日足チャート)。フィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準(1時間足チャート)であり、かつサポートラインに転換する可能性がある。もう一つのフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準4577ドルの下方ブレイクは、4550ドルをトライするサインと考えたい。

金価格は強気相場にある。ゆえに反落局面は、押し目買いの好機と考えたい。時間足のRSIとストキャスティクスで相場の動向を確認しながら、これらオシレーター指標が「売られ過ぎ」の状況で今回取り上げたサポートラインをトライする局面では、金価格の反発を想定したい。

チャートポイント
・4577ドル:23.6%戻し
・4550ドル:23.6%戻し
・4500ドル:下限予想、38.2%戻し


金価格の日足チャート:昨年10月以降

金価格の日足チャート:昨年10月以降

TradingView提供のチャート

金価格の1時間足チャート:年初来

金価格の1時間足チャート:年初来

TradingView提供のチャート


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