アップル、アイフォン好調で最高値期待 30日決算 業績見通し焦点
アップルの1-3月期決算は高成長が維持される見通し。アイフォンへの期待が要因だが、メモリ半導体不足やイラン戦争の影響も懸念される。
アップルが30日に行う2026年1-3月期決算発表は最高値への挑戦が期待される。アップルの1-3月期は総収入と利益の成長がともに高水準となる見通し。スマートフォンのiPhone(アイフォン)の販売が原動力となるとみられており、株価に追い風が吹く可能性がありそうだ。ただ、世界のスマホ市場ではメモリ半導体不足が品薄につながっているもようで、民間調査ではアップルの1-3月期の出荷台数の成長は10-12月期ほどの勢いはないともみられている。また、イラン戦争に伴う世界経済の混乱は4-6月期の業績に影を落とす可能性もあり、30日に示される業績見通しの内容次第では、株式市場に失望感が広がる展開も考えられる。
アップルの2026年1-3月期決算は総収入が15.0%増の見通し
アップルはアメリカ東部時間30日午後5時(日本時間5月1日午前6時)から決算会見を開く。ブルームバーグがまとめた事前予想によると、アップルの1-3月期の総収入は前年同期比15.0%増の1096.61億ドルになる見通し。伸び率は総収入の規模が過去最高だった前四半期(10-12月期)の15.7%増から減速するものの、引き続き高成長を維持する形となる。また1株当たり利益(EPS)は18.8%増の1.96ドルになるとみられ、伸び率は前四半期(18.3%増)よりも大きくなるとみられている。アップルは直近24回の四半期決算のうち、市場予想を超えられなかったのは2回だけ。1株当たりでも予想割れは1回に留まっている。
アップルの株価は前回決算から5.77%高 12月の最高値からは4.55%安
アップルの株価(AAPL)の22日の終値は273.17ドルで、前回決算発表があった1月29日との比較で5.77%高。イラン戦争の長期化を受けて投資家心理が悪化していた3月30日につけた直近の安値(246.63ドル)からは10.76%高の反発をみせた。一方、12月2日につけた最高値(286.19ドル)からは4.55%安となっている。アップルは20日、ティム・クックCEOが9月1日付で会長に退き、ジョン・ターナス上級副社長が次期CEOに就く人事を発表したが、株価に大きな影響は出ていない。
ブルームバーグによると、直近の株価と今後12か月の予想1株当たり利益から算出される株価収益率(PER)は22日段階で30.7倍程度。前回決算発表当日の30.2倍とほぼ同水準にある。アナリストが提示する目標株価の平均は301ドルで、現状よりも10%ほど高い。58人のアナリストのうち、40人は買い、16人は維持、2人は売りを勧めている。
アイフォンの販売金額は21.2%増の予想 株価最高値を後押しか
アップルの1-3月期について好調が期待されているのは、アイフォンの販売の強さが予想されているからだ。ブルームバーグがまとめた予想では、アイフォンの1-3月期の販売金額は前年同期比21.2%増の567億ドルと見込まれ、9月に投入された17シリーズの人気が追い風となった10-12月期の23.2%増に迫る勢いになると期待されている。アイフォンの1-3月期の販売が予想通りの強さを維持できていれば、アップルの株価が最高値を超えて上昇する可能性がありそうだ。
メモリ半導体不足やイラン戦争は懸念材料 4-6月期の見通し低調なら株価下落も
ただ、スマートフォン市場では、人工知能(AI)ブームを背景としたメモリ半導体不足が販売の逆風になるとみられている。民間調査会社IDCが14日に発表した1-3月期のスマホの世界市場における出荷台数(速報値)のレポートでは、シャオミなど中国系ブランドの出荷台数が急減。半面、アップルは前年同期比3.3%増とされているが、10-12月期の確定値である8.6%増と比べれば、勢いは減速しているもようだ。クック氏は前回決算発表時、1-3月期はメモリ半導体の価格上昇が業績に与える影響が大きくなることや、3ナノメーター級の高性能半導体の品不足が起きていることに言及している。
また、2月28日のイスラエルと米国によるイラン攻撃で始まったイランでの戦争は世界経済の行方を不透明にしている。30日の決算発表でアップルの製品のサプライチェーンにほころびが出ていることが感じられれば、投資家の不安が高まることも考えられそうだ。このため30日の決算会見では、今後の業績見通しも注目される。ブルームバーグがまとめた市場予想では4-6月期の総収入は前年同期比9.0%増と見込まれており、決算会見でケビン・パレクCFOが示す伸び率の水準が低調になれば、株価に下落圧力がかかる可能性もある。
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