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トレードルールについて徹底解説

取引をする際、最も重視すべきことは何か? それは、成功につながる『トレードルール』を決め、決めたルールに従って取引をすることです。『SMART』の基準に則ったトレードルールをあらかじめ決めておけば、どのマーケットで取引をするのか?いつ利益を確定するのか?いつロスカットをするのか?といった判断の基準となります。

Source: Bloomberg

トレードルールとは?

トレードルールとは、あなた自身が決めた独自のルールのことです。あらかじめルールを決めておけば、どの銘柄を、いつ、どの価格で取引するのかを決定する際の判断基準となります。
トレードルールは、他のトレーダーのルールを参考にして決めることができます。しかし、他のトレーダーとあなたとでは、投資できる資金の額やリスクの許容度、さらにはトレードのスタイルといった様々点で異なります。よって、トレードルールは、あなた自身にあった独自の基準を設定するのが良いでしょう。

トレードルールを決める際は、以下のことを重視すると良いでしょう。

  • 取引の目的をまとめる
  • 取引に割ける時間を決める
  • 時間軸ごとの取引の目標を設定する
  • リスクに対する姿勢
  • 取引する金額を決めておく
  • 個人的なリスク管理のルールを用いる
  • 取引したいマーケットを選ぶ
  • 取引戦略を作る
  • 取引の記録する

トレードルールは取引戦略とは異なります。取引戦略は、売買の水準を設定する際に用います。例えば、「ビットコインが5,000ドルに達したら買い、6,000ドルに達したら売る」といった具合に。
一方、トレードルールは、取引戦略も含めもっと広範な決め事となります。

取引戦略の詳細については、IGアカデミーをご覧ください。

トレードルールが大事な理由とは?

なぜトレードルールが大事なのか?
それは、ルールをあらかじめ決めておけば感情に流されることなく、取引する時の意思決定を論理的に素早く行うことができるからです。自分に合ったトレードルールを決めておけば、マーケットの雰囲気に流されて感情で判断を下してしまうといったことを避けることができます。また、これ以外にもメリットがあります。
取引がもっと簡単になる
あらかじめルールを決めておけば、あとはそのルールに従って取引するだけで良いのです。

  • リスク管理ができる
    利益の確定や損切りのタイミングをあらかじめに決めておければ、思わぬ損失を回避することができます。つまり、きちんとしたリスク管理ができるというわけです。
  • 自分の取引を冷静に考えることができる
    ルールをあらかじめ決めておけば、そのルールを基準にして成功した取引と失敗した取引の理由を冷静に考えることができます。
  • トレードのスキルを上げることができる
    トレードルールをあらかじめ決め、そのルールに従って取引をし、記録を付け続けていくと、より自分にあったルールを見出せるようになります。そうやって今の自分とマーケットの状況に応じてトレードルールをアップデートしていくことで、トレードのスキルを上げることができます。

トレードルールの作り方

では、トレードルールを作成にはどうしたらよいでしょうか?それは以下の7つのステップに従うだけで簡単にできます。

  1. 取引の目的をまとめる
  2. 取引に割ける時間を決める
  3. 目標を明確にする
  4. リスクリワードレシオを決める
  5. 取引金額を決める
  6. マーケットの知識を評価する
  7. 記録を取る

取引の目的をまとめる

なぜ自分は取引をするのか?取引で何を得たいのか?これらの点を自問自答してください。そして考えたことをすべて紙に書き出し、それらをまとめください。こうすることで、取引の目的がはっきりと見えてきます。

取引に割ける時間を決める

取引にどれだけの時間を割くことができるのか?を考えてください。仕事を持っている人は取引に避ける時間が限られるでしょう。こういった投資家には、指値(リミット注文 / ストップ注文)やアラートを駆使して、短い時間で効率よく取引をするのがおすすめです。
一方、トレーダーを専業としている人ならば、一日に多くの時間を割くことができるしょう。こういった投資家はチャートを駆使して、1日に何回も短期の売買をすることができます。

また、取引の勉強をするための時間も確保しましょう。特にファンダメンタルズ分析テクニカル分析に関する知識は取引においてとても重要です。

目標を明確にする

取引の目標を決めてください。目標は具体的であればあるほど、あなたのトレードの成功率が上がります。
具体的な目標を設定るための指標として『SMART』を意識すると良いでしょう。
SMART
・具体的(Specific)
測定可能(Measurable)
達成可能(Attainable)
関連性のある(Relevant)
期限のある(Time-bound)

SMARTの例
『次の12ヶ月間にポートフォリオ全体の価値を15%アップさせたい』

上の例は数字が具体的で、取引の成功を数値で測ることができます。また達成可能であり、取引に関連していて、期限が設定されています。これが『SAMRT』な目標です。

また、あなたが目指すトレーダー像を目標にすることも重要です。この目標を明確にする時は、ご自身の性格、リスクに対する姿勢、そして取引に割ける時間に基づいていることが重要です。当然ですが、あなたが目指す取引のスタイルによって、目指すトレーダー増も違ってきます。以下で代表的な取引きのスタイルについてみてみましょう。

取引のスタイル

  • ポジション取引:長期的に利益を出すことを目標とし、数週間、数ヵ月、場合によっては数年にわたりポジションを保有するスタイル
  • スイング取引:数日または数週間以上ポジションを保有し、中期的なマーケットの変動を活用するスタイル
  • デイ・トレーディング:一日に何回かの取引をしてし、コストとリスクを排除するため翌日にポジションを持ち越さないスタイル
  • スキャルピング:数秒から数分の間に売買をして、わずかな利益を積み上げて多額の利益を得ようとするスタイル

リスクリワードレシオを決める

マーケットの価格は常に変化しています。最も安全とされる国債や金でさえ、価格が変動するリスクがあります。よって、取引を始める前に、ひとつひとつの取引でどの程度のリスクを負うのか?この点を決めておきましょう。また、取引全体に対するリスクの度合いを決めてくことも重要です。より多くの利益をあげるためにリスクを大きく取るのか?それともリスクを最小限に抑えて、長期的に小さい利益を積み上げていくのか?どのスタイルを取るかはあなた次第です。

トレードの利益額と損失額の比率を『リスクリワードレシオ』といいます。取引全体を通して、利益額の方が大きいのか?損失額の大きのか?を判断する指標となります。
計算式
リスクリワードレシオ = 勝ちトレードで得た平均利益÷負けトレードで被った平均損失

勝ちトレードの平均利益の額と負けトレードの平均損失の額が同じであれば、リスクリワードレシオは『1』となります。
一方、リスクリワードレシオが『1以上』ならば、取引全体が『勝ちトレードの利益額>負けトレードの利益額』の状態にあることを示しています。逆にリスクリワードレシオが『1以下』の場合は、『負けトレードの利益額>勝ちトレードの勝ちトレードの』の状態にあることを示しています。

取引金額を決める

事前に取引する金額を決めておきましょう。損失に耐えられないほどのリスクを負うべきではありません取引には多くのリスクが伴います。それらリスクによって資金をすべて失うこともあります。よって、取引を始める前には必ず取引の金額を決め、ご自身が耐え得る範囲で取引をしてください。もし取引に必要な資金がない場合は、それが十分になるまでIG証券のデモアカウントで取引を体験することをおすすめします。

マーケットの知識を評価する

トレードルールの詳細はマーケット次第で決まります。よって、FX取引のトレードルールと株のトレードルールとでは、当然異なります。

このため、各マーケットや銘柄についてあなたがどれだけの知識を持っているのか?この点をあなた自身で評価してください。知識が豊富なマーケットで勝負をし、知識が不足しているならば、そのマーケットのことを勉強してください。そしてマーケットの開始と終了の時間、ボラティリティの状況やトレンド等を把握した上で、どれだけの損失や利益に耐えられのるかを考えましょう。

IGアカデミーでは、色々なマーケットや銘柄について詳しく知ることができます。

記録を取る

より良いトレードルールを作るために、取引の記録を付けましょう。どんな取引で利益を得て、どんな取引で損が発生したのか。これらのことをできるだけ詳細に記録し続けることで、あなた自身にあったトレードルールが出来上がっていくでしょう。

『できるだけ詳細に』と言いましたが、この点をもっと具体的に言いますと、どの価格で買ってどの価格で売ったのか?それを決定した理由は?その時の心理状況は?といったことを記録してください。
付け加えるならば、トレードルールから逸脱した取引をした場合、その取引をした状況と理由についても記録しておくとよいでしょう。

トレードルールの例

以下の例を参考にしてトレードルールを作ってみましょう。トレードルールはあなた自身のためのロードマップです。よって作成する際は、あなた自身のバックグラウンドや今の状況を考慮してください。

取引の目的は何か?

例:「自分の将来をより良いものにするため。自分を試し、金融マーケットについて少しでも多くのことを学びたいから。」

取引に割ける時間はどのくらいか?

取引のための十分な時間を確保しつつ、一日の中でどの時間帯なら取引のための時間を取れるのか?を考えてください。仕事があり取引する時間を十分に確保できない人は、リミット注文やストップ注文の指値を入れておくと良いでしょう。

時間軸を設けた目標は明確か?

例:「最終的な目標は、今後12ヶ月間でポートフォリオの価値を15%アップさせること。これを達成するために、月に3回以上は取引をする。しかし取引をする際は、自分の戦略に合った場合に限る。また、目標の15%を超えてきたら3ヶ月に1度リスクの許容度を広げる。週に2時間以上は金融ニュースを読んで学び続ける。」

自分に合ったリスクリワードレシオは?

希望するリスクリワードレシオを計算するには、取引ごとの潜在的なリスクを想定してみましょう。例えば、ある取引における潜在的な損失が最大で $200 と想定します。一方、潜在的な利益は最大 $600と想定します。この場合、リスクリワードレシオは『1:3』となります。

取引ごとにどの程度のリスクを負うのか?この点はトレーダーによって異なります。一般的には、総資金額に対して2%未満が望ましく、5%以上はハイリスクと考えられています。

取引する金額は?

例:「最初の6ヶ月間は毎月1000ドルを確保する。」

どのマーケットで取引するのか?

例:「知識がある為替と金を取引する。」

自分の取引やパフォーマンスをどのように見直すのか?

例:「取引のたびにメモを取り、平日の朝にはそのメモを見直し、月末に全体を振り返る。成功したことや失敗したこと、なぜその決断をしたのか、毎日の取引で感じたこと等を記録する。3ヶ月に1度は記録を見直して戦略を練り直す。」

トレードルールを作成する準備は整いましたか?今日から取引を開始するには、IGのライブ口座を開設してください。仮想の資金で取引の体験ができるデモアカウントをも提供しております。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

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