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ドル円見通し(7/31):米利下げ期待後退、ドル安転換を意識、150円が視野に

パウエルFRB議長が早期の利下げに慎重姿勢を示し、9月の利下げ期待が後退。米ドルは下落トレンド転換を意識する局面にある。ドル円は200日線突破なら150円台が視野に。目先の見通しと注目のチャート水準についてIG証券のアナリストが簡単解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg


パウエルFRB議長が慎重姿勢を維持、9月利下げ期待が後退

米連邦準備理事会(FRB)は30日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で、大方の予想通り政策金利の据え置きを決めた。2人が利下げを主張したものの、FOMC後の会見でパウエルFRB議長は慎重姿勢を維持した。

パウエル議長は関税やインフレを巡る不確実性に言及。政策金利は適切な水準にあると述べた。

注目すべきは各市場の反応である。パウエルFRB議長の発言に米債市場では金利が上昇し、短期金融市場では9月の利下げ期待が急速に後退した。

9月FOMCの利下げ確率の推移

9月FOMCの利下げ確率の推移

ブルームバーグのデータで作成 / OISに基づく予想確率、31日午前8時時点
※マイナス表記:利下げ


米ドル安トレンドの転換を意識する局面に

外為市場では米ドル高が進行している。ドル指数(DXY)は28日に50日線を上方にブレイクした。昨日は短期レジスタンスラインと日足の一目雲の上限を突破した。一目の遅行線も日足ローソク足を上方ブレイクし、100ポイントが視野に入る。このラインも突破すれば、「関税不安→米ドル安」のトレンド転換の可能性がさらに高まろう。

ドル指数のチャート:年初来

ドル指数のチャート:年初来

出所:TradingView


ドル円の見通しとテクニカル分析

200日線突破なら150円が視野に
ドル円(USD/JPY)のトレンドを日足チャートで確認すると、146.00レベルがサポートラインへ転換している。21日線で下支えされ、昨日はIG為替レポートで注目している半値戻しの水準149.38レベルを上方ブレイクする局面が見られた。MACDはドル円の強気地合いを示唆している。RSIは短期的な上昇の過熱感を示唆する状況にない。

28日のIG週間為替レポートでは、今週の予想レンジの上限を150円と想定した。ドル安トレンドの転換が意識されるなか、今日の日銀会合と植田和男総裁の会見が円安の要因となれば、ドル円は昨日の上昇を止めた200日線を突破し、150.00を目指す展開を想定したい。

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筆者の想定を超える米ドル高・円安で、ドル円が150円を一気に上方ブレイクする場合は、151円のトライが焦点に浮上しよう。今年3月に150.20-30レベルがレジスタンスゾーンとして意識された。今日以降、このゾーンを突破すれば、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準151.62レベルを視野に上昇幅の拡大を想定したい。

レジスタンスライン
・151.62:フィボナッチ・リトレースメント61.8%
・151.20-30:3月のレジスタンスゾーン
・150.00:節目のライン、週間予想レンジの上限
・149.54:200日線

21日線の攻防
一方、今日の日銀関連イベントが円高の要因となれば、ドル円(USD/JPY)の反落を想定したい。しかし、現在の外為市場では米ドル高が進行している。国内の政局不安と財政拡張路線を意識した「悪い金利の上昇」の懸念は円安の要因である。ドル円を取り巻く状況を考慮すると、反落の局面では押し目買いを考えたい。

目先は147.30台まで上昇している21日線をサポートラインと想定。147.70レベルで推移している一目の転換線を下方ブレイクする場合は、21日線のトライを意識したい。

ドル円が21日線を下方ブレイクする場合は、28日のIG週間為替レポートで取り上げた146.80レベルまでの反落を想定したい。日銀会合と植田和男総裁の会見内容次第では、ボラティリティが拡大する可能性がある。昨日の上昇でトライの可能性は低下したが、予想レンジの下限を146.00レベルで維持する。

サポートライン
・147.70:一目転換線
・147.34:21日線
・146.80:サポートライン

ドル円のチャート

日足:年初来

ドル円のチャート 日足:年初来

出所:TradingView


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