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ドル円見通し(2/25):追加利上げ難色報道で円安進行、焦点は156円の攻防

IG証券のアナリストによるドル円の見通し。高市首相、追加利上げに難色?ドル円は156.00の突破なるか?下値の焦点は154.80レベルの維持。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 毎日新聞が「高市首相が日銀総裁との会談で追加利上げに難色」と報道→ドル円が155円台から156.28へ上昇。4月の利上げ確率は50%を割り込む状況に。円相場のテーマが財政懸念から金融政策の不透明感へシフトする分岐点にある
  • 今日以降も円安が進行すれば、ドル円は156.00レベル攻防が焦点に。完全に突破すれば156.50→157.00と上昇拡大が予想される
  • トランプ関税リスクによる「米ドル不信」を警戒。米株市場では「TACO」が意識されるムードにあるが、昨年からの動きを考えるならば、関税懸念は米ドル安の要因に。ドル円の下値焦点は154.80レベルの維持


「追加利上げ難色」報道で円安、ドル円一時156円突破

24日の外為市場は円安の展開となった。毎日新聞電子版が同日16時、スクープとして報じた内容が引き金となった。高市早苗首相が日銀の植田和男総裁と2月16日に会談した際、追加利上げに難色を示していたというものだ。複数の関係者が明かしたとのことだが具体的な発言内容は不明。ただ「(2025年11月の)前回の会談の時より厳しい態度だった」という。

高市首相は自民党総裁就任時(2025年10月)の会見で、「やはり財政政策にしても金融政策にしても責任を持たなきゃいけないのは政府だ」と発言。経済財政諮問会議のメンバーにも金融緩和・財政拡張を志向する有識者を起用している。今回の難色報道が正しければ、首相の一貫した政策スタンスの延長線上にあると言えよう。

一方、植田総裁は16日の会談後、一般的な意見交換であり、首相から金融政策の要望は特になかったと述べた。さらに24日夕も「この前話したことに付け加えることはない」(毎日新聞報道)とし沈黙を維持した。

毎日新聞の報道が材料視され、ドル円(USD/JPY)は155円レベルから156.28レベルまで上昇する場面が見られた。クロス円も総じて上昇した(円安へ振れた)。

円相場の動向:2月24日

円相場の動向:2月24日

政府・日銀のギャップと利上げ見通しの不透明感

筆者が注目しているのが、翌日物金利スワップ(OIS)市場だ。報道前、市場は4月会合の利上げ確率は58%近くまで上昇する局面があった。しかし本日朝に一時50%を割り込んだ。 レポート掲載時点では50%台で推移し、早くて4月の利上げを意識する状況が続いている。しかし、毎日新聞の報道内容が正しい場合は、高市政権と日銀の間には認識ギャップがあるということになる。今後、高市政権サイドの言動次第では、日銀の利上げ見通しに不透明感が高まることが予想される。

日銀は現在の政策金利0.75%について緩和的と位置づけ、利上げ継続の方針を維持している。日銀は今後、円安対応で追加利上げが必要と判断する可能性がある。対して高市首相は、積極財政路線のもとで引き締めに慎重な姿勢だ。

衆院選での自民党圧勝(316議席・3分の2超)は財政懸念を後退させた一方、強固な政権基盤が日銀への政治圧力を強める副作用をもたらしたと言える。今回の報道をきっかけに円安進行が続けば、円相場を動かすテーマが「財政懸念」から「金融政策の不透明感」へシフトしていることを意味しよう。高市政権の政策運営次第では、現在下火にある財政懸念が再びテーマに浮上する可能性もくすぶる。

日銀 利上げ確率の推移:3月・4月の会合

日銀 利上げ確率の推移:3月・4月の会合

ブルームバーグ、OIS市場のデータを基に作成 / 25日午前11時時点


ドル円の見通し、156円突破か?反落か?

156円の攻防、突破なら157円が視野に
22日のIG週間為替レポートでは、今週ドル円(USD/JPY)が上値を目指す局面では156円の突破が焦点と指摘した。
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日足チャートでトレンドを確認すると、昨日(2/24)は上ヒゲで156.28レベルまで上昇したものの、ローソク足の実体ベースでは156.00の突破に失敗した。50日線がレジスタンスラインとして強く意識された結果と捉えるならば、今日以降の上昇局面では週間レポートで指摘した156.00の攻防が目先最大の焦点となろう。

日足MACDはゼロラインを下回りながらもゴールデンクロスに転じ、RSIは50の水準を上抜け。先週の反発以降、右肩上がりのトレンドチャネルを形成しつつある。強気地合いに転じつつある中で円安優勢が続けば、156.00(50日線)の突破と、次の上値ターゲットである156.50レベルのトライを想定したい。

筆者はトランプ関税リスクの再燃による米ドル安を引き続き警戒している。しかし、24日の米株式市場では主要指数が反発し、金価格は反落した。早くも「TACO取引※」を意識する兆しが見られる。
※TACO取引:「Trump Always Chickens Out(トランプ米大統領はいつも尻込みする)」の略語
TACO取引とは? 現代金融市場の新たな投資戦略を解説

米ドルの買い戻しと円安が同時に進行する場合は、156.50のトライおよびブレイクアウトを想定したい。このケースでは157.00を視野に上昇拡大を想定したい。
注目のチャート水準:レジスタンス
157.00:上昇拡大時の上値ターゲット
156.50:61.8%戻し
156.00:50日線、レジスタンスライン

154.80レベルの維持
1時間足チャートでも、ドル円(USD/JPY)が強気地合いに転じつつあることが確認できる。

上昇ペナントを形成した後、調整局面では155.60がサポートラインに転換している。RSIは50の水準を上回るものの買われ過ぎの水準に到達しておらず、買われ過ぎのサインは点灯していない。MACDはデッドクロスにあるがゼロラインを上回る水準にあり、昨日の強気バイアスは維持されている。短期の調整売りを警戒しながらも、上で取り上げたレジスタンスを意識する状況にある。

問題は「米ドル不信」の再燃だ。米ドル売りが円安の影響を相殺する場合は、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。

最大の焦点は154.80レベルの維持だ。この水準には現在、サポートラインに転換した21日線が推移している。また、直近の高値・安値を基準としたフィボナッチ・リトレースメントの61.8%水準(154.86)とも重なり、サポートゾーンを形成している。

1時間足フィボナッチ38.2%水準(155.40)と半値戻し50%水準(155.13)の下方ブレイクは、154.80をトライするサインと捉えたい。154.80(21日線)割れとなれば、弱気地合いへ転じるサインの一つと捉えたい。
注目のチャート水準:サポート
・155.60:サポートライン
・155.40:38.2%戻し
・155.13:半値戻し
・154.80レベル:21日線、61.8%戻し


ドル円の日足チャート:今年1月以降

ドル円の日足チャート:今年1月以降

TradingView提供のチャート

ドル円の1時間足チャート:2月19日以降

TradingView提供のチャート


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