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【ユーロドル (EURUSD)】今週の見通しとチャートポイント

今週の外為市場は、中東情勢にらみの展開が予想される。中東情勢のさらなる緊迫化は、3つの観点からユーロドル(EURUSD)の下落要因となろう。今週のユーロドルの見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※今週のドル円の見通しについては、こちらのレポートをご覧ください


サマリー

・3つの理由で中東情勢の緊迫化は、ユーロドルの下落要因となろう
・今年の7月以降、「原油高/ユーロドルの下落」トレンドが形成されている
・ユーロドルが下値をトライする場合は、1.05と1.04ミドルの攻防が焦点に
・ユーロドルが反発しても、戻り売りを意識する状況が続くだろう


中東情勢のさらなる緊迫化はユーロドルの下落要因に

今週のユーロドル(EUR/USD)は、下値トライの展開を想定しておきたい。中東情勢がさらに緊迫化する場合、3つの理由からユーロドルは下落トレンドを維持することが予想される。

第一の理由は、リスク回避の米ドル買いを受けたユーロドルの下落である。

第二の理由は、「中東情勢の緊迫化→原油高の進行→インフレ懸念の再燃→米金利の上昇→米ドル高」によるユーロドルの下落である。

最後の理由として注目したいのが、米欧の景況感格差によるユーロ売りである。中東情勢のさらなる緊迫化で再び原油高が進行すれば、ユーロ圏のインフレ低下を阻む要因となろう。域内の高インフレが長引けば、ユーロ圏経済の成長が阻害され、米欧の景況感格差が外為市場で意識されるだろう。

通貨オプション市場のリスクリバーサル(ユーロドル)を確認すると、1ヶ月と3ヶ月のそれらでユーロ・プットへの傾きが進行している(下チャートの赤枠を参照)。この動きは、通貨オプション市場の参加者がユーロドルの下落トレンドが続く可能性を警戒していることを示している。

ユーロドルとリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降

ユーロドルとリスクリバーサルのチャート:日足 23年5月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成

NY原油先物価格(WTI)の動向

上で述べたとおり、ユーロドル(EUR/USD)のトレンドを考えるうえで、今は原油先物価格の動きが重要な指標の一つである。

その代表的な指標であるNY原油先物価格(WTI)の動向を日足チャートで確認すると、短期サポートラインの維持に成功し底堅さを維持している。日足のストキャスティクスでは、ゴールデンクロスが確認され反発の基調にある。

中東情勢の緊迫化を受けWTIがさらに上値をトライする場合、目先は21日線(今日現在88.10レベル)の攻防が焦点となろう。

WTIが21日線をも完全に突破してくる場合は、テクニカルの面でも原油高の進行を警戒したい。

NY原油先物価格(WTI)のチャート:日足 23年6月下旬以降

NY原油先物価格(WTI)のチャート:日足 23年6月下旬以降 TradingView提供のチャートで作成

ユーロドルと原油先物価格の関係

次にユーロドル(EUR/USD)と原油先物価格の関係を確認してみよう。

今年の8月以降、原油先物価格は上昇トレンドへ転じている。それ以降のユーロドルの動きを確認すると、「原油高→ユーロドル下落」のトレンドが形成されていることが分かる。

8月以前のユーロドルと原油先物価格の動きを振り返ると、原油高の局面ではユーロドルが上昇し、原油安の局面でユーロドルが下落する状況が見られる。現在のような「原油高→ユーロドル下落」というトレンドは見られなかった。

8月前と以降でトレンドが転換している(原油高→ユーロドルの下落トレンドへ転じている)状況を考えるならば、上で述べたとおり中東情勢の緊迫化による原油高の進行は、ユーロドルの下落要因として考えておきたい。

ユーロドルと原油先物価格のチャート:日足 年初来

ユーロドルと原油先物価格のチャート:日足 年初来 ブルームバーグのデータをもとに作成
※訂正:上のラインチャート縦軸の表記を「ユーロドル(EURUSD)」に訂正しました

下値をトライする局面での焦点は?

今週、ユーロドル(EUR/USD)が下値をトライする場合、まず注目したいのが1.05レベルの攻防である。今月の5日以降、この水準がサポートポイントとして意識される局面が見られた(下の日足チャートを参照)。ゆえに、ユーロドルが日足ローソク足の実体ベースで1.05レベルを完全に下方ブレイクする場合は、今月3日の安値水準1.04ミドルを視野に下落幅の拡大を警戒したい。

また、ユーロドルが1.05レベルを下方ブレイクした後、反発の局面でこの水準が何度も相場の戻りを止める場合も、1.04ミドルをトライするシグナルとして警戒しておきたい(下の日足チャートの赤ラインを参照)。

反発局面での焦点は?

一方、ユーロドル(EUR/USD)が1.05レベルで反発する場合は10日線(1.0544レベル)、21日線(1.0574レベル)そしてトレンドチャネル上限の攻防が焦点となろう。

これら3つのラインの攻防でより注目すべきは、先週11日と12日に相場の反発を止めたトレンドチャネル上限での攻防である。このラインは今日現在、1.06レベルで推移している。

ユーロドルがトレンドチャネルの上限を突破しても次に控えているのは、先週、相場の上昇基調を見事に止めた1.0635レベルである。先週12日の大陰線を考えるならば、この水準でユーロドルが反落する可能性も警戒しておきたい。

ユーロドルのチャート:日足 23年7月以降

ユーロドルのチャート:日足 23年7月以降 TradingView提供のチャートで作成

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