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【ドル円 (USDJPY)】変動要因は米CPI / 注目のチャートポイント

日銀の政策転換に対する市場の思惑を受け、円相場のボラティリティが拡大の傾向にある。この状況で今日は、11月の米国消費者物価指数(CPI)が発表される。今日のドル円(USDJPY)は米CPIの内容が材料視される可能性がある。注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・日銀の政策変更に対する思惑で揺れる円相場、昨日は円安優勢の展開に
・今日の注目材料は、11月の米消費者物価指数(CPI)
・ドル円の上昇局面では10日線の突破が焦点となろう
・一方、ドル円の反落局面では144円台の維持に注目したい


日銀政策の思惑で揺れる円相場

日銀はいつマイナス金利政策を解除し金融政策を正常化するのか?この点を巡る市場の思惑を受け、直近の円相場は上下に揺れている。

先週7日の市場では、植田総裁の「チャレンジング」発言に注目が集まり、思惑的な円高が進行した。

そして週明け11日の市場では、来週の会合でマイナス金利の解除を急ぐ必要はほとんどないとの認識(関係者)との報道が伝わり、一転して円安優勢の展開となった。

来週の日銀金融政策決定会合まで円相場は、ボラティリティが拡大しやすい状況を想定しておきたい。

円相場の動向:12月11日

円相場の動向:12月11日 ブルームバーグの為替データで作成

今日の注目材料

今日は11月の米国消費者物価指数(CPI)が外為市場、特に米ドル相場の変動要因となろう。

11月の市場予想を確認すると前月比のコア指数以外は、インフレが抑制される見通しである(下のチャートを参照)。

10月のCPIでは家賃を除くサービス価格が前年同月比で2.8%から3.0%へ上昇したが、サービス価格全般ではインフレが鈍化の傾向にある。11月CPIであらためてこの点(インフレの鈍化傾向)が確認される場合は、米金利の低下と米ドル安の要因となろう。

一方、11月の雇用統計で労働市場の堅調さが確認されたタイミングで、インフレ圧力の根強さまでが11月CPIで示される場合、特にコア指数でこの点が示される場合は、米金利の反発と米ドル買い優勢の展開が予想される。

米国 消費者物価指数(CPI)の動向:月次 22年11月以降

米国 消費者物価指数(CPI)の動向:月次 22年11月以降 ブルームバーグのデータで作成 / 赤バーチャートとドット:11月の市場予想

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

目先の焦点は10日線の攻防
円安を受けドル円(USD/JPY)は昨日、146円台へと反発した。

しかし、IG為替レポートで取り上げている10日線で見事に上昇が止められた。ゆえに今日の上昇局面では、10日線の攻防に注目したい。この移動平均線は今日現在、146.50レベルで推移している(下の日足チャート、青ラインを参照)。

本日、ドル円の変動要因として注目したいのが、上で述べた11月の米CPIである。米ドル安の要因となる場合は、レジスタンスラインとして10日線の存在感がさらに増すことが予想される。

日足のストキャスティクスは反発の基調にあり、まだ相場の過熱感を意識する状況にはない(下の日足チャート、緑ゾーンを参照)。

この状況で11月の米CPIが米ドル高の要因となれば、ドル円は10日線を上方ブレイクすることが予想される。

ドル円がこの移動平均線(10日線)を完全にブレイクアウトする場合は、下で述べる上値水準での攻防に注目したい。

ドル円のチャート:日足 23年7月以降

ドル円のチャート:日足 23年7月以降 TradingViewが提供するチャートで作成


10日線を上方ブレイクする場合の焦点は?
ドル円(USD/JPY)が10日線の上方ブレイクに成功する場合は、目先の上限を21日線(今日現在148.00レベル)と想定し、まずは昨日の上昇を止めた半値戻しの水準146.76レベルの攻防に注目したい(下の日足チャートを参照)。

昨日のIG為替レポートで指摘したとおり、このテクニカルポイントは、146.50レベルとレジスタンスゾーンを形成する可能性がある。昨日の市場では10日線だけでなくこのレジスタンスゾーンも意識され上昇が止められた、と捉えることができる。

上で述べたレジスタンスゾーンをドル円が完全に突破する場合は、147円のトライが次の焦点となろう。

ドル円が147円台へしっかりと上昇する場合、次の焦点はレジスタンスの水準へ転換する可能性のある147.50レベルの攻防となろう(下の日足チャートを参照)。

ドル円のチャート:日足 23年11月以降

ドル円のチャート:日足 23年11月以降 TradingViewが提供するチャートで作成


反落局面での焦点は?
本日、上で述べた10日線やレジスタンスゾーンでドル円(USD/JPY)の上昇が止められる場合、11月の米CPIでインフレの鈍化傾向があらためて確認される状況が予想される。

このケースでは、来年の早期利下げ期待が再び高まることで、米ドル安優勢の展開となることが予想される。米ドル安はドル円の反落要因となろう。

ドル円が再び下値をトライする場合は、日足のローソク足ベースで相場をサポートした144.00レベルを目先の下限と想定し、直近高安(8日から11日までの高安)のフィボナッチ・リトレースメントの各水準での攻防に注目したい。

145.00レベルは38.2%の水準にあたる。そして144.00レベルは61.8%の水準にあたる。

また、“サポート転換” の可能性がある145.30レベルおよび144.80レベルの攻防にも注目したい(下の1時間足チャート、赤ラインを参照)。

特に後者の水準(144.80レベル)は、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準145.02レベルとともにサポートゾーンを形成する可能性がある。

ドル円のチャート:1時間足 今月6日以降

ドル円のチャート:1時間足 今月6日以降 TradingViewが提供するチャートで作成

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