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【ユーロドル (EURUSD)】今日の見通しとチャートポイント

12日に公表されたECB議事要旨で、9月の利上げはインフレ抑制と経済リスクを考慮した際どい判断だったことが判明した。短期金融市場では、ECBの利上げサイクルの終了を意識する状況にある。今日のユーロドル(EURUSD)の見通しは?注目のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・9月のECB理事会議事要旨で、利上げが際どい判断だったことが判明した
・短期金融市場は、ECBの利上げサイクル終了を織り込む状況にある
・ユーロドルは1.0635レベルがレジスタンスへ転換し、下落基調を維持している
・今日もユーロドルが下値をトライする場合は、1.05レベルの維持が焦点となろう


利上げサイクルの終了を意識する短期金融市場

欧州中央銀行(ECB)は12日、9月14日に開催された理事会の議事要旨を公表した。

9月のECB理事会では初の10会合連続での利上げが決定されたが、インフレ抑制重視を維持するのか、それとも将来の経済の不確実性を考慮すべきかで議論が分かれていたことが判明した。

ECBが利上げを決定した理由として、インフレの抑制とその再燃を阻止することはもちろんのこと、ECBの決意が弱まっていると解釈される恐れがあった点も挙げられていた。

鈍化の傾向にあるとはいえ、域内のインフレは未だ高止まりの状況にある。しかし、9月理事会の議事要旨の内容を考えるならば、ECBは今後、将来の経済リスクに軸足をシフトさせる可能性がある。今後の要人の言動でECBが経済重視の姿勢へ傾斜していることが確認される場合は、利上げサイクルの終了を各市場の参加者に意識させるだろう。

すでに短期金融市場では年内の追加利上げの観測が後退し、来年の利下げを急速に織り込む状況にある。

ECB 政策金利の予想推移

ECB 政策金利の予想推移 ブルームバーグのデータをもとに作成 / 政策金利:中銀預金金利 / 11時時点のデータ

ユーロドル、今日の見通しとチャートポイント

戻り売りを意識する状況が続く
ユーロドル(EUR/USD)は昨日、9月の米消費者物価指数(CPI)が米ドルの買い戻し要因となったことを受け急反落した。

日足チャートを確認すると、5月31日の安値1.0635レベルがレジスタンスとして意識されたことが分かる。また、7月下旬から始まった現在の下落トレンドを象徴するトレンドチャネルの上限の突破にも失敗し、大陰線が示現した。

ユーロドルの反発局面では、戻り売りを意識する状況にあることを昨日の動きは示唆している。

ユーロドルのチャート:日足 23年5月以降

ユーロドルのチャート:日足 23年5月以降 TradingView提供のチャートで作成

続落する場合の焦点は?

直近のユーロドル(EUR/USD)の反発は、ユーロ買いではなく米ドル安が軸となっている。よって、今日も米金利の動向を注視する必要があろう。

今日は、こちらのレポートで取り上げた注目材料、10月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)と期待インフレ、およびフィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁の発言で米金利が上下に振れる可能性がある。米金利の動向は、米ドル相場のトレンドを左右しよう。

今日の注目材料が、「米金利の上昇→米ドル買い」の要因となる場合は、2つの点に注目したい。ひとつは1.05台の維持である。昨日は1.0525レベルで下落が止められた。

テクニカルの面では、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準が1.0521レベルにあたる。ゆえに、1.0520レベルを重要サポートポイントと想定し、ユーロドルがこの水準を下方ブレイクする場合は、1.0500をトライするシグナルと想定しておきたい(下の1時間足チャートを参照)。

1.04933レベルは、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準にあたる。直近の動向を1時間足チャートで確認すると、この水準付近で反発する局面が見られた。ユーロドルが1.05台を維持できるかどうか?を見極める観点からも、フィボナッチ・リトレースメント76.4%(1.04933レベル)の攻防に注目したい。

ユーロドルが後者の水準をも完全に下方ブレイクする場合は、来週以降、現時点での今年最安値の水準1.04ミドルの水準を視野に入れる状況を想定しておきたい。

ユーロドルのチャート:1時間 10月以降

ユーロドルのチャート:1時間 10月以降 TradingView提供のチャートで作成

反発局面での焦点は?

日足のMACDではゴールデンクロスが確認され、ユーロドル(EUR/USD)の地合いの弱さが後退していることを示唆する状況にある。しかし、ゼロライン以下での推移が続いており、かつ上で述べた状況も考えるならば、ユーロ安・米ドル高トレンドに変化は見られない。

地合いの弱さが続くなかでユーロドルが反発する場合は、10日線と21日線の攻防に注目したい。具体的には、これら移動平均線で戻りが止められるかどうか?を確認したい。10日線は今日現在1.0543レベル、21日線は今日現在、1.0582レベルでそれぞれ推移している。

これら移動平均線で相場の戻りが止められる場合は、ユーロドルの地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。ゆえに、来週以降もユーロドルの下落相場を警戒する必要があろう。

一方、21日線を上方ブレイクしても、次に控えるのは下落基調を象徴するトレンドチャネルの上限である。このラインは今日現在、1.0610前後で推移している。

レジスタンスの水準として意識されている1.0635レベルの存在も考えるならば、ユーロドルの反発局面では、常に反落の可能性を意識しておきたい。

ユーロドルのチャート:日足 23年5月以降

ユーロドルのチャート:日足 23年5月以降 TradingView提供のチャートで作成

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