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【ドル円 (USDJPY)】9月米CPIは米ドル高要因に / 今日の見通しとチャートポイント

9月の米消費者物価指数(CPI)は米金利と米ドル相場の反発要因となった。ドル円(USDJPY)は10日線にサポートされ、底堅さを維持している。今日の見通しとチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・9月の米CPIは、米金利と米ドル相場の反発要因となった
・ドルインデックスはトレンドチャネル内へ反発し、米ドル高圧力の根強さを示した
・ドル円は、節目の150.00を再び視野に入れる展開となっている
・ドル円の反落局面では、2つの移動平均線の攻防が焦点となろう


9月CPIは米金利と米ドル相場の反発要因に

米労働省が12日に発表した9月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比での伸びが3.7%となった。前月と同じ水準だったが、市場予想の3.6%を上回った。一方、前月比は0.4%と8月の0.6%から鈍化したが市場予想の0.3%を上回った。エネルギーと食品を除くコア指数は前月比で0.3%、前年同月比で4.1%の伸びとなりそれぞれ市場予想と一致した。

総合指数が市場予想を上回ったことが材料視され、この日の米債市場では利回りが反発する展開となった。10年債利回りは4.72%まで、30年債利回りは4.88%までそれぞれ上昇する局面が見られた。

米金利チャート:5分足 昨日18時以降

米金利チャート:5分足 昨日18時以降 TradingView提供のチャートで作成


米金利の反発を受け、外為市場では米ドル買い優勢の展開となった(上の緑ラインチャートを参照)。米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は大陽線が示現し、急反発した。

テクニカルの面ではフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準105.51レベルで見事にサポートされ、上昇基調のトレンドチャネル内での攻防を維持した(下の日足チャートを参照)。

昨日の急反発は、トレンド転換のシグナルが「だまし」である可能性を示唆した。

ドルインデックスのチャート:日足 23年3月以降

ドルインデックスのチャート:日足 23年3月以降 TradingView提供のチャートで作成

今日の注目材料

今日の注目材料は、10月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)と期待インフレとなろう。

消費者信頼感指数の市場予想は67.0であり、前月の68.1から低下する見通しである。一方、期待インフレの市場予想は1年先のそれが3.2%、5-10年先のそれが2.8%と、前月から横ばいの見通しとなっている。

より注視したいのが、期待インフレと米債市場の反応である。9月の生産者物価指数(PPI)は、総合とコアでともにインフレ圧力の根強さを示唆する内容となった。そして消費者物価指数(CPI)は総合でインフレ圧力の根強さが確認された。

消費者が抱くインフレ期待までが予想外に上昇する場合は、昨日と同じく米金利と米ドル相場の上昇要因になり得る。

また、インフレのリスクが意識される場合は、米国株の下落も想定しておきたい。米金利の上昇と米株安が同時に発生すれば、外為市場では米ドル買いが進行しよう。

一方、消費者信頼感指数と期待インフレがともに予想以下となる場合は、米金利の低下と米ドル安を想定しておきたい。

ミシガン大学期待インフレの推移:月次 22年10月以降

ミシガン大学 期待インフレの推移:月次 22年10月以降 TradingView提供のチャートで作成

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

上で述べたとおり、昨日の外為市場は9月CPIが米ドルの買い戻し要因となった。米ドル高にサポートされドル円(USD/JPY)は、再び節目の150.00を視野に入れる展開となっている。

21日線が相場をサポートし続け、そして昨日は、ドル円の上昇を止めていた10日線がレジスタンスからサポートへ転換した(下の日足チャートを参照)。短期サポートラインの維持にも成功している。

筆者は、米金利の低下(調整の米国債の買戻し)によりドル円の反落相場を警戒していた。しかし、上で述べたテクニカルの動向を考えるならば、今日のドル円の焦点は、節目の150.00レベルの再トライと今月3日の高値150.16レベルのブレイクアウトにあろう。

ドル円のチャート:日足 23年7月

ドル円のチャート:日足 23年7月 TradingView提供のチャートで作成


上で述べた10月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)と期待インフレの他、今日は連邦準備制度理事会(FRB)の高官の発言も、ドル円(USD/JPY)の変動要因となる可能性がある。

今日はフィラデルフィア地区連銀のハーカー総裁がデラウェア州商工会議所のイベントで、2023年の経済見通しについて講演を行う予定である(日本時間22時予定)。米国の経済情勢について強気の見方を示す場合は、米金利の反発とドル円の上昇要因になり得る。
一方、海外リスクなどを考慮し経済の不確実性を強調する場合は、米金利の反応が焦点となろう。米金利が低下で反応する場合は、ドル円の反落を想定しておきたい。

その後に発表される10月のミシガン大学消費者信頼感指数(速報値)と期待インフレが総じて予想以下の内容となれば、ドル円の下値トライを想定しておきたい。


反落局面での焦点は?

日足のストキャスティクスでは、ドル円(USD/JPY)の相場の過熱感を示唆する動きが見られる。150.00レベルの攻防では円買い介入の警戒感も高まりやすい。

上で述べた今日の注目材料が米金利の低下要因となれば、ドル円は150.00前後で反落することが予想される。

ドル円が反落する場合は、上で取り上げた10日線の維持が最初の焦点となろう。この移動平均線は今日現在、149.14レベルで推移している。昨日と同じく相場を下支えすれば、地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。このケースでは、来週以降も節目の150.00を視野に入れた状況が続くと予想する。

ドル円が10日線を下方ブレイクしても、今月5日以降、相場をサポートし続けている21日線が控えている。この移動平均線は今日現在、148.79レベルで推移している。短期サポートラインと交錯している状況も考えるならば、ドル円が148円台の攻防となる場合は、148.80レベルの維持が焦点として浮上しよう。

サポートへ転換する可能性のある149.30レベルや短期サポートラインをことごとく下方ブレイクする場合は、ドル円の149.00トライを想定しておきたい(下の1時間足チャートを参照)。

ドル円が149.00レベルをも一気に下方ブレイクする場合は、上で述べた重要テクニカルポイント148.80レベルまでの反落を警戒したい。

ドル円のチャート:1時間足 今月10日以降

ドル円のチャート:1時間足 今月10日以降 TradingView提供のチャートで作成

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