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調整の米ドル売りでドル円が反落 / FRB要人の発言と経済指標にらみ

米金融政策に対する市場の思惑が揺れている。FOMC前のブラックアウト期間を控える中、今日以降はFRB要人の言動と経済指標で米金利、米国株そして米ドル相場のトレンドが左右されるだろう。ドルインデックスとドル円の展望は?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・ブラックアウト期間に入る前のFRB要人の言動と経済指標が市場の変動要因に
・米ドル相場(ドルインデックス)の見通しについて
・ドル円 今日の見通しとテクニカル分析について


ブラックアウト期間前のFRB要人の言動

アトランタ連銀のボスティック総裁は18日、あと1回の利上げを行った後は政策金利を5%超の水準で据え置く考えを表明した(CNBCのインタビュー)。一方、セントルイス連銀のブラード総裁は、利上げのサイクルが終わりに近づいていることを認めつつも、最近のインフレデータを踏まえ持続的な利上げの必要性に言及し、政策金利を5.50-5.75%まで引上げることを支持した(ロイターのインタビュー)。

次回の連邦公開市場委員会(FOMC、5月2~3日開催)では、0.25%の利上げが完全に織り込まれている。その次の6月会合では据え置きの予想が大勢となっているが、0.25%利上げの確率が20%台まで上昇してきた。

焦点は、6月以降の会合でもFRBが利上げ政策を維持するかどうか?にある。ゆえにこの点を見極めるため、各市場の参加者はブラックアウト期間に入る前のFRB要人の言動に注目するだろう。

今日はシカゴ連銀のグールズビー総裁がマーケットプレイスのインタビューに参加する。また、ニューヨーク連銀のウィリアムズ総裁の講演も予定されている。20日以降は、先週14日に一段の金融引き締めの必要性に言及したウォラーFRB理事らの講演が予定されている。

FOMCの利上げ確率

FOMCの利上げ確率 FEDウォッチのデータをもとに作成 / 19日 9時時点

米2年債利回りが高止まり

18日の米債市場では、長期ゾーンを中心に利回りの上昇が一服した。しかし、金融政策の方向性を織り込んで動く2年債利回りは4.2%前後で高止まりの展開となった。

次回のFOMCが迫る中、FRBの政策運営に対する市場参加者の思惑を左右する要因(米2年債利回りの変動要因)として、上で述べたFRB要人の言動の他、明日以降に発表される重要経済指標の内容にも注目しておきたい。

米2年債利回りが高止まりの状況を維持する場合、FRBの追加利上げが意識されることで他の利回りも連動する可能性がある。また、金融引き締めリスクが意識されることで米国株が下落することも予想される。これらの動向は、米ドル相場のサポート要因となろう。

米金利のチャート

米金利のチャート TradingViewの5分足:18日の欧州タイム以降

米ドル相場の見通し

18日の外為市場は長期ゾーンを中心とした米金利の低下を受け、主要通貨で米ドル売り優勢の展開となった。

米ドル相場の方向性を示すドルインデックス(DXY)は、IG為替レポートで取り上げた21日MA(102.13レベル)の手前で反落し、10日MA(101.83レベル)をもあっさりと下方ブレイクした。

ドルインデックス(米ドル相場)が再び重要サポートポイントの100.82レベル(2月2日安値)を目指すかどうか?については、上で述べたFRB要人の言動と17日のIG為替レポートで取り上げたアメリカの重要経済指標の内容次第となろう。FRB要人の言動で早期の利下げ期待が後退する場合、または経済指標でアメリカ経済の先行き懸念が後退すれば、ドルインデックスは101.50レベルがサポートポイントへ転換する可能性が出てくる。

ドルインデックスの反発局面で21日MAの突破に成功する場合は、米ドル相場の地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。また、ドルインデックスの21日MAブレイクは、ドル円(USDJPY)の上昇幅が拡大するシグナルのひとつとなろう。

一方、FRB要人の言動や経済指標が米金利の低下要因となる場合、ドルインデックスは重要サポートポイントの100.82を視野に下落幅の拡大が予想される。ドル円も下で述べる移動平均線を視野に反落の展開が予想される。

ドルインデックスのチャート

ドルインデックスのチャート TradingViewの日足:年初来

ドル円の見通しとテクニカル分析

反落局面での焦点は133.80レベルと2つの移動平均線での攻防

米ドル売り優勢の展開を受け、18日のドル円(USDJPY)は反落した。テクニカルの面では3月高安の61.8%戻しの水準134.75レベルが意識されたかたちとなった。

リスクリバーサルの動向を確認するとドルプット優勢の状況が続いているが、1ヶ月(1M)と3ヶ月(3M)のそれらは横ばい推移で大きな変動は見られない。一方、日米の株式市場は堅調地合いを維持している。これらの状況を考えるならば、米金利が低下すると同時に株式市場が大きく崩れない限り、ドル円の下落幅は限定的となることが予想される。

ドル円とリスクリバーサルのチャート

ドル円とリスクリバーサルのチャート ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:年初来


本日もドル円の軟調地合いが続く場合、目先の焦点は133.80レベル(3月高安の半値戻し)のサポート転換となろう。米金利の低下と米株安が同時に発生する場合は、10日MA(133.30レベル)のトライを想定しておきたい。

ドル円が10日MAをも下方ブレイクする場合は、21日MA(132.46レベル)を視野に下落幅の拡大を予想する。過去の経緯を考えるならば、サポートラインとして意識される可能性が高いのは21日MAの方だろう。

上昇局面では61.8%戻しの突破が焦点に

上で述べたサポートポイント(ライン)でドル円(USDJPY)が反発する場合は、地合いの強さを市場参加者に印象付けよう。MACDが横ばい推移へ転じつつあるのは気がかりだが、リスクリバーサルに大きな変動が見られないことを考えるならば、上で述べたとおり目先のドル円の下落幅は限られる可能性がある。

ドル円の反発局面では、3月高安の61.8%戻しの水準134.75レベルの突破が焦点となろう。昨日の高値134.70レベルのブレイクは、134.75レベルをトライするシグナルと想定しておきたい。

ドル円が134.75レベルを難なく突破する場合は、135.00のトライおよびブレイクが次の焦点として浮上しよう。また、134.75レベルがレジスタンスからサポートへ転換するかどうか?この点も確認したい。後者の状況が見られる場合、ドル円は135円台の攻防へシフトする可能性が高まろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート TradingViewの日足:年初来

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