7日の日経平均株価は大幅続落し、先物は大証夜間取引で6万8000円を割り込んだ。セクターローテーションによる調整売り加速を警戒。株価指数CFD「日本225」の注目水準をIG証券アナリストが解説。
6日から7日にかけての東証業種別株価指数の下位5業種を確認すると、東京エレクトロン(8035)やアドバンテスト(6857)、太陽誘電(6976)などが属する電気機器指数は3.69%安とさえない。
下落は電気機器にとどまらない。データセンター向け電線を手がけるフジクラ(5803)や古河電気工業(5801)が属する非鉄金属指数は6.37%安と、業種別で最大の下げとなり、AI関連の売りが半導体から電線・電子部品まで広範に及んでいることを映している。
一方で、上位5業種では小売りやサービス、証券など内需・バリュー株が上昇。AIブームの陰で出遅れていた銘柄を物色する動きが見られる。
東証業種別株価指数の動向:7月6日~7日
こうしたセクターローテーションが一段と加速すれば、値がさのAI関連株の売りがさらに加速しよう。日経平均株価は下値トライをより警戒したい。
日経平均株価とAI関連銘柄のパフォーマンス:7月6日~7日
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7日の東京株式市場では、現在のAI相場の主役キオクシアホールディングス(285A)の株価が、前日比9190円(11.26%)安の7万2400円で終えた。大幅安の引き金は同日朝、韓国のサムスン電子が発表した2026年4〜6月期の暫定決算だった。
同社の営業利益は前年同期比約19倍の89兆4000億ウォンと市場予想を上回った。AIデータセンター向けメモリー需要が業績を押し上げたが、同社の株価は下落した。6月上旬の「ブロードコム・ショック」の時と同じく、市場の期待の高さが改めて浮き彫りとなった。
もっとも、今回の下げは業績悪化によるものではない。キオクシアが手がけるNAND型フラッシュメモリーは、AIデータセンターおよびエンタープライズSSD向け需要の拡大を背景に、需給がひっ迫した状態が続いている。
台湾の市場調査会社トレンドフォースによると、NAND契約価格は2026年7〜9月期も前期比10〜15%の上昇を見込み、前四半期から鈍化が予想されるも、価格上昇の局面は継続する見通しだ※。
※AI Server Demand Continues to Support Memory Prices in 3Q26, but Gains Moderate as Consumer Demand Weakens and High Base Effects Take Hold, Says TrendForce (7/3)
キオクシアとサムスン電子の株価チャート 5分足:7月6日~7日
しかし、キオクシアの株価は今年に入り急騰し、6月下旬に一時11万円台を付ける場面が見られた。その後は上昇の勢いが急速に後退している。
日足チャートで直近のトレンドを確認すると、25日線を完全に下方ブレイクし、現在は再び50日線が視野に入る。MACDはデッドクロスを形成し、ゼロラインを視野に下降トレンドにある。これらテクニカル指標の動向を踏まえれば、強気地合いは後退しているといえる。
今日以降、50日線をも下抜ければ、弱気サインがまた一つ点灯することになる。現在、キオクシアの株価は業績の追い風と、急騰後のバリュエーション調整が綱引きする局面にあり、今週はボラティリティの拡大を警戒したい。
キオクシアの株価チャート 日足:2026年4月以降
日経平均株価は7日、日足ローソク足の実体ベースで25日線を完全に下方ブレイクした。MACDは高値圏でデッドクロスを形成し、RSIも過熱圏から50近辺へ低下するなど、強気地合いの後退を示唆している。
6月25日の終値ベース最高値7万2366.34円からの下落率は、7日終値6万8256.96円の時点で5.7%。まだ上昇トレンド自体は崩れていない。一方で、これまでの押し目買い一辺倒の地合いから、移動平均線を維持できるか次第の局面へと移行しつつある。3日のザラ場安値6万7609.49円の下方ブレイクは、調整売り加速のサインと捉えたい。
一方、上値の焦点は節目7万円の攻防だ。2日以降、同水準が相場の反発を止めており、レジスタンスラインへ転換する可能性が出てきた。今後の反発局面で同じ展開が繰り返されれば、強気地合いの後退を市場に一段と印象付けよう。
日経平均株価 日足チャート:2026年1月以降
日本225(日経平均株価のCFD)は昨日、5日のIG日本株レポートで下限予想とした6万7500円を下方ブレイクした。25日線を割り込んだ後、6万8000円の下値攻防も維持できずに大陰線が示現し、その後も下げ幅を広げて一時6万6900円台まで下落した。
もっとも足元では、6万8000円台へ切り返す動きもみられる。下方ブレイクした同水準を回復して維持できるか、それとも上値抵抗として跳ね返されるかが目先の焦点だ。4時間足のRSIは前日の30台前半から40台前半へ持ち直しており、売られ過ぎからはいったん回復しつつあるものの、方向感を明確にするには至っていない。
前述のセクターローテーションが一段と加速し、50日線や61.8%戻しを明確に割り込む場合は、サポート転換の可能性がある6万6000円のトライを意識したい(4時間足、青矢印を参照)。
一方、反発の局面では、6万8000円が上値抵抗に転換するかどうかを確認したい。その上で6万9000円、25日線を意識する展開となろう。
昨日の急落を受け、5日のレポートで示した今週(10日まで)の想定レンジを下方修正したい。上限予想は、レジスタンスに転換した可能性のある7万円へ、下限予想は6万6000円へと引き下げる。
下限予想を下方ブレイクする程の下落に直面する場合は、4時間足の76.4%戻しにあたる6万5000円レベルのトライが視野に入ろう。
注目水準
■サポート
・66800円:50日線(66850円)
・66600円:61.8%戻し(66649円)
・66000円:下限予想、サポート転換を意識する水準
・65000円:4時間足76.4%戻し(64997円)、下落拡大時の下値目途
■レジスタンス
・70000円:上限予想、レジスタンス転換の可能性あり
・69400円:25日線(69440円)
・69000円:戻りの上値目途
・68000円:レジスタンス転換が焦点に
日本225 日足チャート:2026年3月以降
日本225 4時間足チャート:6月以降
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