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市場により異なるインフレリスクの見方 / ドル円とポンドドルの展望

米国の株式市場と債券市場ではインフレリスクに対する見方が異なる。外為市場は米債市場に連動する動きが続いている。地合いの強さが戻ってきたドル円の焦点は?そして21日線のブレイクに失敗したポンドドルの展望は?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

市場により異なるインフレリスクの見方


【サマリー】
・市場によって異なるインフレリスクの見方
・米金利にらみの展開が続く米ドル相場
・地合いの強さが戻ってきたドル円のチャートポイント
・金融引き締め政策よりも経済の先行きリスクが意識されるポンドドル



・市場によって異なるインフレリスクの見方

米国の株式市場に参戦している投資家は、インフレリスクの後退に賭けている。それを象徴するように、ダウ平均は200日線と今年の下落トレンドを象徴する短期レジスタンスラインの突破に成功している。ナスダック100指数は今年高安の半値戻しの水準(13,775レベル)付近まで反発している。

一方、米国の債券市場では利回りの上昇圧力が後退してはいるが、低下トレンドへ転じるムードはない。

昨日は米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨が公表された。利上げペースの減速について議論されていたことが判明したが、米2年債利回りは3.2%台の水準を維持する展開となった。

一方、10年債利回り(以下では長期金利)は3%に向けて反発基調にある。

インフレのリスクとそれに伴う米金融引き締め政策により、米金利が再び上昇することを予想する投資家が一定数いることを今の米金利の動きは示唆している。

米金利のチャート

米金利のチャート TradingView 5分足(17日以降)

米金利にらみの米ドル相場と地合いの強さが戻ってきたドル円

・米金利にらみの展開が続く米ドル相場

外為市場、特に米ドル相場のトレンドを考える上で重要なことは、米金利の動きである。

FOMC議事要旨発表後のドルインデックス(DXY)と米長期金利の動きを比較すると、トレンドが一致している。

一方、S&P500指数(SPX)の動きを重ねてみると、逆相関の関係にあることがわかる。これは米金利の上昇がリスク要因(株安要因)として意識されているがゆえの動きと考えられる。

ドルインデックスと他市場の動向

ドルインデックスと他市場の動向 TradingView 5分足(18日午前2時以降)


・地合いの強さが戻ってきたドル円

米ドル相場の中でも米金利との相関性が高い通貨ペアがドル円(USDJPY)である。

昨日は米金利上昇に連動し、21日線(MA)を陽線で上方ブレイクした。135円台への再上昇にも成功し、MACDではゴールデンクロスが示現した。これらの動向は、ドル円の地合いの強さが戻っていることを示唆している。

上で述べたように、インフレリスクと連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め政策が意識されることで米金利がさらに反発ムードを高める場合は、昨日の上昇を止めた135.50レベルの突破を想定しておきたい。

これが確認される場合は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準135.95レベルのトライ&ブレイクが焦点として浮上しよう。このテクニカルポイントの攻防は、136円台へ再上昇できるかどうか?を見極める攻防でもある。

一方、ドル円が反落する場合は、21日線がサポートラインへ転換するかどうか?まずはこの点に注目したい。

ドル円が21日線を下方ブレイクしても、現在の反発トレンドを象徴する短期サポートラインを維持する限り、ドル円の堅調地合いが続く可能性が出てきた。なお、このライン(短期サポートライン)は今日現在、131.40レベルで推移している。

ドル円のチャート

ドル円のチャート TradingView 日足(今年5月以降)

英経済の先行きリスクが意識されるポンドドル

・金融引き締め政策よりも経済の先行きリスク

7月の英国消費者物価指数(CPI)は前年同月比で10.1%の上昇と、40年ぶりの2桁台となった。

インフレの加速はイングランド中央銀行(BoE)の大幅利上げの可能性を高める要因だが、昨日のポンドドル(GBPUSD)は21日線(MA)の突破に失敗し反落した。

このレポートで何度か指摘したが、今年の5月以降、ポンド相場は英国経済の先行きリスクを意識する状況が続いている。昨日のポンド下落は、あらためてこの点を示唆した。



・金融引き締め政策よりも経済の先行きリスク

ドル円(USDJPY)とは対照的にポンドドル(GBPUSD)は、21日線で戻りが止められている。MACDはゼロラインを再び下回り、デッドクロスが示現するムードにある。

高インフレが英国経済の先行きリスクを高める要因であること、そして上で述べたFOMC議事要旨の内容(利上げペースの減速議論)を受けた米ドル売りが限定的だったことも考えるならば、目先のポンドドルは1.20のトライ&ブレイクが焦点となろう。

ポンドドルが1.20を下方ブレイクする場合、次の焦点はフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.1964レベルの攻防となろう。この水準は、7月下旬に何度か相場をサポートした経緯がある。

また、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準1.1886レベルは、7月21日の反落時に相場を下支えし、日足ローソク足では長い下ヒゲが示現した。1.19割れでのポンド買いの意欲を示す結果となった。

一方、ポンドドルが反発する場合は、21日線のトライ&ブレイクが目先の焦点となろう。

この移動平均線を突破する場合は、今月の15日以降レジスタンスポイントとして意識される局面が見られるようになった1.2150の攻防に注目したい。

ポンドドルのチャート

ポンドドルのチャート TradingView 日足(今年7月以降)

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