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長期金利が日銀の目標上限に達し、銀行株が上昇

円高の進行と日銀の長期金利の上限引き上げを求める圧力が強まったことにより、1月13日の株式市場で銀行株が上昇した。三菱UFJと千葉銀行の株価は5年ぶりの高値を更新した。

banker 出所:ブルームバーグ

1月13日、国内の10年国債利回り(長期金利)は日本銀行が目標とする上限に達したことを受け、銀行株が大きく上昇した。一方、日経平均株価は1.3%下落し、2万6,119円で1月の第2週目を終えた。

日本時間12日夜に発表された米国の12月消費者物価指数(CPI)は前年同月比で6.5%と、11月の7.1%から鈍化した。インフレの鈍化が好感され米国株が上昇する一方、米ドル相場は弱含みで終了した。

米国のCPI後の米ドル売りを受け12日のドル円は2.4%も下落し、1月13日には1ドル127.46レベルまで上昇を続けた。

市場の日銀への挑戦

1月13日、新発10年国債金利が一時0.575%まで上昇し、日銀が設定した誘導目標上限の0.5%を突破した。

昨年12月20日の金融政策決定会合で日銀は、YCC(イールドカーブ・コントロール)政策の10年国債金利の変動許容幅を拡大し、従来の±0.25%から±0.5%に引き上げると発表し市場を驚かせた。これを受けてトレーダーや投資家は、長期金利の適正水準が現在の水準よりも高いとみて、国債を売る動きが断続的に見られる。

なお、日銀は今年1月17~18日に開かれた金融政策決定会合で、上記の大規模な金融緩和策を維持すると決めた。

不透明な金利動向の中、上昇する銀行株

日銀の政策修正にともなう金利の上昇は、銀行の利ザヤ収益の拡大につながる。これを見込んで銀行株を選好する動きが見られる。
例えば、1月13日の取引で、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)は2.46%、三井住友フィナンシャルグループ(8316)は2.51%、千葉銀行(8331)は4.9%上昇した。

日本最大の銀行である三菱UFJフィナンシャル・グループの株価は977円と5年ぶりの高値にあり、年初の2週間で取引額が増加した。

また、千葉県内最大の銀行である千葉銀行の株価も、5年ぶりの高値となっている。同行は従業員数4,106人を有し、ニューヨーク、ロンドン、香港に支店を設けているほか、上海、シンガポール、バンコクにも駐在員事務所を設置している。

千葉銀行の2023年3月期上期決算は、コア業務純益(一般の企業で言う営業利益)が前年同期比74億円増となり、上期決算としては14年ぶりの高水準となった。同行は中小企業向けビジネスローン、住宅ローン、無担保ローンが順調に伸びている。また、新型コロナウイルス関連ローンの需要が減少しているにもかかわらず、法人向けローンは増加傾向にある。

千葉銀行の決算報告では、金利の上昇は利ザヤ収益の増加につながると説明している。また、同行の与信関係費用は低く抑えられており、不良債権比率は、日本のメガバンクの平均比率と同程度の1%を切っている。

千葉銀行は中期経営計画として、金融のデジタル化(DX戦略)に取り組み、アプリや企業ポータルサイトを活用して顧客接点の増加を図っている。
その一連の取り組みとして設置された「TSUBASAアライアンス」は、デジタルインフラの整備を含む地方銀行連携の枠組みだ。千葉銀行はソニー銀行と業務提携し、フルバンキング機能でDXの高度化を目指している。また、キャッシュレス決済の促進に向け、「TSUBASAちばぎんVisaデビットカード」も導入し、その取扱高も伸びている。

なお、1月13日の日本株は銀行セクター以外にも大きな値動きが見られた。例えば、半導体関連銘柄ではレーザーテック(6920)が5.7%も上昇した。一方、ファーストリテイリング(9983)は7.95%も急落する展開となった。


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