FXと株は共に金融商品ですが、多くの違いがあります。本記事では、FXと株の違いとは何か、メリットやデメリット、それぞれに向いている人の特徴、具体的な取引方法などについて解説します。
FXとは「Foreign Exchange」の略であり、日本語では「外国為替証拠金取引」のことをいいます。簡単に言えば、通貨を買ったり売ったりした時に発生する差額によって、利益をねらう取引のことです。
まず、外国為替取引の考え方について見ていきましょう。
例えば、日本からアメリカへ海外旅行に行くとします。出発時に「1ドル=100円」で、円を米ドルに替えたとしましょう。
帰国時にレートが「1ドル=105円」になっていれば、1ドルあたり5円(105円-100円)多く受け取れます。もし100ドルを円に替えたとすると、500円(5円×100ドル)の利益が生まれることになります(手数料を除く)。
FX取引でも、基本は上の例のように、2つの通貨を売買することによって行います。例えば、円や米ドル、ユーロ、ポンドなどの中から「米ドル/円」「ポンド/円」のように通貨ペアを選択し、一方を買って、一方を売ります。通貨ペアのレートは刻々と変わり、売買の差額によって利益を得ることを主な目的として取引が行われます。
また、FXはレバレッジ取引です。レバレッジについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。
株式投資とは、企業の株式を売買したり、投資先の企業から配当金を受け取ったりすることで利益を獲得することを目的とした投資です。株式とは、企業が事業資金を調達するために発行する証券のことを指します。
上場企業の場合、株式の売買は証券取引所で行われ、証券会社を通じて取引することになります。
FXと株の主な違いとして、次の9つが挙げられます。
FXと株では、取引できる時間が異なります。
まず、FX取引では平日のほぼ24時間取引を行えます。生活スタイルに合わせて取引をすることができるため、日中は忙しいという方でも取り組みやすいのが特徴です。
これに対し、株の取引時間は決まっており、例えば東京証券取引所では午前9時から11時30分、午後12時30分から15時30分までとなっています。ただし、PTS(私設取引システム)を利用するケースでは、東京証券取引所の取引時間外でも売買可能です。
取引できる時間は各FX会社や証券会社で異なることがあるため、取引を始める前に必ず確認しておきましょう。
IG証券におけるFXの取引時間について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
FXと株では、手数料(取引コスト)に大きな違いがあります。
まず、FXでは、多くの業者が取引手数料を無料にしています。ただし、スプレッド(売値と買値の差額)が実質的なコストとして発生します。
スプレッドについては、こちらのページをご覧ください。
一方、株は取引手数料が設定されている場合が多いですが、近年ではネット証券を中心に、取引手数料を無料とする証券会社も出てきました。
手数料については証券会社や取引方法などによっても異なる場合があるため、取引をする前に必ず確認しておきましょう。
FXと株では、適用される最大レバレッジに差があります。
レバレッジとは、直訳すると「てこの力」を意味し、少ない資金で大きな取引を行える仕組みを指します。国内FXの最大レバレッジは、金融庁のレバレッジ規制により、25倍と定められています。(個人の場合)
一方、株は現物取引の場合、レバレッジをかけることができません。
IG証券では、現物株投資は取り扱っておりませんが、CFDやノックアウト・オプションで株式を取引することができます。株式CFDのレバレッジは最大5倍です。
レバレッジをかけた取引はリスクも高くなるため、逆指値注文を設定するなど、リスク管理をしっかりと行うようにしましょう。
投資を始める時に必要な最低資金の目安は、FXと株で異なります。
FXでは、例えばドル/円を1万通貨取引する際、取引に必要な証拠金は数万円程です。
一方、株は現物取引の場合、基本的に数万円から数百万円の資金が必要です。というのも、レバレッジをかけられない上、特に日本株の取引においては100株を1単元とした「単元株」と呼ばれるシステムにより、必要資金が大きくなってしまうからです。
IG証券の株式CFDでは、最低20%の維持証拠金率(レバレッジ5倍)が設定されています。レバレッジ取引は、株式を購入した金額が損失額の限度となる現物取引と異なり、損失額が維持証拠金を上回る可能性があります。そのため、リスク管理ツールを事前に活用し、思わぬ損失を出さないようにすることが大切です。
投資の収益の一つに「インカムゲイン」があります。その内容はFXと株で異なりますが、インカムゲインとは、資産を保有していることで得られる収益のことです。
FXにおけるインカムゲインとは、2カ国間の金利差に相当するスワップポイント(金利差調整分)です。スワップポイントでは、金利が高い通貨を買い、低い通貨を売ることで、金利差から利益を得ることができます。
一方、株取引では、企業から株主に支払われる配当金がインカムゲインに当たります。
日本株の場合は一般的に年1~2回、米国株の場合は四半期毎に配当が受け取れます。また、すべての銘柄が配当金を用意しているわけではありません。対して、FXのスワップポイントは通貨ペアを保有している限り、ほぼ毎日発生します。
FXと株では、前述した「インカムゲイン」だけでなく、「キャピタルゲイン」にも違いがあります。キャピタルゲインとは、資産の購入価格と売却価格の差額から得られる利益のことです。
FXの場合、為替レートの変動による為替差益がキャピタルゲインにあたります。一方、株(現物取引)の場合は、購入時より価格が上昇した株式を売却した際に得られる差益がキャピタルゲインに当たります。
FXでは売り取引も可能なため、上昇相場からも下落相場からも利益を狙うことができます。しかし、株の現物取引では、購入時よりも株価が値上がりした時しか利益を出すことはできません。
株式CFD取引では売り取引も可能なため、値下がりした際にも利益を獲得するチャンスがあります。
FXと株では、相場の変動を引き起こす要因がそれぞれ異なります。
FXの主な変動要因は、各国の政治や経済の動向、景気、政策金利などが挙げられます。つまり、国全体の経済活動の影響を受ける傾向があります。
例えば、各国のGDPや政策金利、雇用統計などのデータが影響を与えます。そのため、FXでは投資する国・地域全体の政治や経済などに注目し、広い視点で分析を行うことが重要です。
一方、株も上で述べた要因に影響を受けますが、企業に関連したニュースも株価に大きな影響をもたらします。例えば、決算報告や事業状況などが挙げられます。
国全体の景気が悪くても、その企業の業績が良ければ株価は上がることがあり、各企業の動向が重要な要素になるといえるでしょう。FXはマクロ経済の動向、株はミクロ経済の動向により影響を受けやすいことを理解しておきましょう。
株の変動要因について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
FXと株の流動性(売買のしやすさ)には、大きな差があります。
外国為替市場では24時間取引が可能です。ドル、ユーロ、日本円など主要な通貨は特に流動性が高い傾向にあります。このためドル円やユーロドルといった通貨は取引量も多くなり、スプレッドも縮小の傾向にあります。しかし、何らかの経済イベントなどにより変動幅が拡大することもあるので、注意が必要です。
一方、株は通貨に比べると取引の規模が小さく、取引時間も短いため、流動性が低くなる傾向があります。そのため、特に売買高が少ない小型株は、急騰や急落が起きやすかったり、売りたい時に売れなかったりする可能性があり、取引の際には注意が必要です。
特に初心者の場合は、主要通貨ペアや大型株を取引することで、希望する価格での売買が成立しない「流動性リスク」を抑えることができます。
FXと株(現物取引)では、適用される税制に違いがあります。
FXで得た利益は「雑所得」に分類され、「申告分離課税」の対象となります。原則として、利益が出た際には、所得税や住民税、復興特別所得税(合計20.315%)を納付する必要があります。
FXと株は税制上の分類が異なるため、同一年度分の利益と損失を相殺する「損益通算」を両者間で行うことはできません。また、FXではNISA(少額投資非課税制度)を利用することはできないため、利益は原則的に課税対象です。
FXの税金について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
株の売却で得た利益は「譲渡所得」に分類され、「申告分離課税」の対象となります。配当金については「配当所得」に分類され、通常は所得税等が源泉徴収されます。
FXと同じく、原則として利益が出た際には、所得税や住民税、復興特別所得税(合計20.315%)の納付が必要です。
FX取引の損益は、他の「先物取引に係る雑所得等」と損益通算が可能です。また、株式は譲渡損失と配当等との損益通算が可能ですが、株式取引とFXの損益通算はできません。
なお、株ではNISAを利用することが可能です。(IG証券では株の現物取引およびNISAは取り扱っておりません)
各種スマートフォン、
タブレットに対応した
充実のFX取引環境を提供
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万全の顧客サポート体制を
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高機能チャートProRealTime
全ての主要通貨ペアは
もちろん、
新興国からアジア、北欧まで
豊富な通貨ペアをご用意
優れた約定力を提供、
プライス最適化機能
ここでは、IG証券でFXを取引する方法について解説します。
まずは、ライブ口座または無料デモ口座を開設しましょう。口座開設はIG証券公式サイトから手続きすることができます。
個人口座であれば、最短3分で申し込みが完了します。
豊富な通貨ペアの中から、自分が興味のあるものについて調べてみましょう。どの通貨ペアまたは銘柄を取引すればよいか分からない場合は、FXや株取引の始め方について詳しく解説しているFX取引ガイド集や、株取引の各ページ、無料オンライン学習プログラム「IGアカデミー」を活用してみましょう。IGアカデミーでは、初級から上級レベルまで幅広い学習ツールが用意されており、自分のレベルにあわせて学ぶことができます。
通貨ペアや銘柄について調べたら、IG証券の公式サイトから口座にログインしてMyIGを開き、FX口座または個別株口座の「取引画面を開く」をクリックします。
画面が切り替わったら、取引したい通貨ペアや銘柄を選び、「注文」を押して注文画面を表示させましょう。
最後に「注文確定」ボタンを押すと、ポジションを保有することができます。
FX取引と株式投資には、それぞれメリットとデメリットがあります。
一方が全てにおいて優れているというわけではないので、自身の取引スタイルや資金状況などに応じて、どちらを取引するのか、もしくは両方を取り入れるのかを考えましょう。
FXのメリットとしては、まず少額の維持証拠金で大きな金額の取引が可能になるレバレッジ効果が挙げられます。ただし、レバレッジは利益と同時に損失も拡大させるリスクがあり、維持証拠金を大幅に上回る損失が発生する可能性があります。また、平日であれば24時間取引が可能なため、日中忙しい方でも夜間や早朝に取引できる利便性があります。
さらに、スワップポイントと呼ばれる金利差収入を得られる場合もありますが、金利差が逆転した場合には支払いが発生することもあり、また為替変動により元本割れのリスクもある点に注意が必要です。
FXのデメリットとしては、まずレバレッジ効果により損失が拡大するリスクが挙げられます。維持証拠金を上回る損失が発生する可能性があり、取引前にはレバレッジと維持証拠金の仕組みをよく理解し、逆指値注文などのリスク管理ツールを適切に利用することが大切です。
また、為替相場は24時間変動しており、経済指標の発表や地政学的リスク、各国の金融政策変更などにより急激な価格変動が起こる可能性があります。特に流動性の低い時間帯では、スプレッドが拡大することもあります。
株式投資のメリットとしては、まず資産成長の可能性が挙げられます。歴史的に見ると、長期間にわたって株式市場は他の金融商品と比較して相対的に高いリターンを示す傾向がありましたが、これは過去の実績であり将来の成果を保証するものではありません。
また、一部の企業では配当を支払っており、定期的な収入源となる可能性があります。ただし、配当は企業の業績や方針により変動し、支払いが保証されているものではありません。
さらに、株式は企業の実物資産を背景としているため、長期的にはインフレに対する一定の防御効果が期待される場合がありますが、全ての株式や期間においてこれが当てはまるわけではありません。
一方で、株式投資にはリスクも存在します。株価は市場環境、経済情勢、政治的要因、企業業績などにより変動するため、投資元本を下回る可能性があります。企業の倒産や上場廃止により投資資金の大部分または全部を失うリスクもあります。また、適切な投資判断には企業分析や市場分析の知識が必要で、売買手数料や税金などのコストも発生します。
株式投資を検討される際は、これらのリスクを十分理解し、余剰資金の範囲内で、ご自身の判断と責任において行うことが重要です。
ここまで紹介してきたFXと株の違いや、メリットとデメリットを踏まえ、FXに向いている人と株に向いている人の特徴について見ていきましょう。
FXに向いている人の特徴としては、為替相場の急激な変動や24時間市場の動きに冷静に対応できる精神的な強さを持つ方、各国の経済情勢や金融政策について高度な専門知識を継続的に習得する意欲のある方、レバレッジによる大きな損失リスクを十分理解し、受け入れられる方、そして維持証拠金を上回る損失が発生しても生活に支障をきたさない十分な経済的余裕のある方などが挙げられます。
FX取引に当たっては、ご自身のリスク許容度と資産状況を慎重に検討した上で判断することが重要です。
株式投資に向いている人の特徴としては、短期的な株価変動に左右されず、数年から数十年という長期的な視点で資産形成を考えられる方、生活費とは別の余剰資金で投資を行える経済的余裕のある方、企業分析や経済情勢について継続的に学習する意欲のある方、そして投資に伴うリスクを十分理解し受け入れられる精神的余裕のある方などが挙げられます。
ただし、これらの特徴があっても投資の成功が保証されるわけではなく、株式投資にはリスクが伴うため、ご自身の資産状況や投資目的を十分検討した上で、慎重に判断することが重要です。
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IG証券では現物株取引は提供していませんが、CFDやノックアウト・オプションで国内外の株式を取引いただくことができます。
初心者がFXや株式CFD取引をいきなり始めるのはやや難しいため、まずはデモ口座を活用してシミュレーションをしてみることをおすすめします。IG証券の無料デモ口座では、仮想の資金を利用して、本番さながらの環境で取引の練習を行うことができます。
仮想の資金を利用するため、万一大きな損失を出してしまったとしても、自分の資金が減ってしまうことはありません。デモ口座で十分にシミュレーションを行い、スムーズに取引できるようになってから、ライブ口座に移行するのが理想的です。
デモ口座について詳しくは、こちらのページをご覧ください。
ここでは、FXと株についてよくある質問について、まとめて紹介していきます。
FXと株はどちらがいいですか?
FXと株式のどちらが良いかは、投資家の投資目的、リスク許容度、投資経験、資金状況などによって異なるため、一概にどちらが優れているとは言えません。
株式投資は企業の成長とともに長期的な資産形成を目指す投資手法で、配当収入も期待できる場合があります。一方、FXは為替変動を利用した短期的な取引が中心となることが多く、レバレッジにより少額資金でも大きな取引が可能ですが、同時に大きな損失リスクも伴います。
株式は比較的長期保有に適している傾向がある一方、FXは24時間取引可能で機動性に優れますが、高度な専門知識と常時の市場監視が必要になる場合が多いとされています。
重要なのは、それぞれの特性とリスクを十分理解した上で、ご自身の投資目標、リスク許容度、投資可能な時間と資金に最も適した投資手法を選択することです。どちらの投資も元本保証はなく、損失が発生する可能性があるため、十分な検討と余剰資金での投資が不可欠です。投資判断は最終的にご自身の責任において行っていただくことになります。
FXより株の方が簡単ですか?難易度の違いは?
FXも株式投資も、株式CFDも、それぞれ取引対象や方法が異なるため、一概にどれが簡単かということは言えません。ご自身が取引に使うことができる時間や、資金状況、またどのような投資対象に興味を持っているかなどを総合的に判断して、選ばれることをおすすめします。
FXより株の方が良い理由を教えてください
FXより株式投資(現物株取引)の方が良いとされる理由として、以下のような点が挙げられることがあります。
まず、現物株取引は企業の実体的な価値に基づいた投資であり、優良企業への長期投資により企業成長の恩恵を受けられる可能性があります。また、配当収入という形で定期的なインカムゲインを得られる場合もあり、複利効果による資産形成が期待される場合があります。
一方、FXはレバレッジ取引が前提となることが多く、維持証拠金を大幅に上回る損失が発生するリスクがあります。現物株取引では、最大損失は投資元本までに限定されるのが一般的です。
さらに、現物株取引は比較的長期的な投資戦略を立てやすく、日々の値動きに神経を使う必要性がFXに比べて低い傾向があるとされています。FXは24時間市場が動くため、常時監視が必要になる場合が多いとも言われています。
ただし、これらは一般的な傾向であり、どちらの投資手法にもそれぞれメリット・デメリットがあります。投資判断は個人の投資目標、リスク許容度、投資経験などを総合的に考慮した上で、ご自身の責任において行っていただくことが重要です。
FXと株で勝ちやすさや利益の上げやすさは異なりますか?
FXと株式投資における勝ちやすさや利益の上げやすさについては、一概にどちらが優位とは言えず、それぞれ異なる特性があります。
重要な点として、どちらの投資においても「必ず利益が上げられる」という保証はありません。投資の成果は個人の知識、経験、投資手法、市場環境、運用期間など多くの要因に左右されます。
投資を検討される際は、それぞれの商品特性とリスクを十分理解し、ご自身の投資目標とリスク許容度に適した選択をされることが重要です。過去の実績は将来の成果を保証するものではないことも併せてご留意ください。
本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。