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今週の注目ポイント 原油先物価格と米金利の反応 / ドル円とユーロドルの焦点

サマリー:「外為市場は週前半の動きに注目。色々な材料がある中、原油先物価格(WTI)と米金利の反応に注目したい。ドル円とユーロドルそれぞれの焦点は?上下のチャートポイントは?」詳細はマーケットレポートをご覧ください。

今週の注目ポイント 原油先物価格と米金利の反応

今週後半、米国では感謝祭とブラックフライデーが控えている。よって、今週の外為市場は週前半の動きに注目したい。

相場を動かす材料として、原油先物価格(WTI)の動き、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長を巡る人事の動き、そして10月の米個人消費支出(PCE)の内容に注目したい。

米ドル相場は、引き続き金利にらみの展開が予想される。その米金利の変動要因として今週注目したいのが、原油先物価格(WTI)の動きである。日米が石油備蓄の放出に動き出していることで(米国は中国、韓国、インドにも要請)、NY原油先物価格(WTI)には下落の圧力が高まっている。この動きはインフレ懸念を後退させる。事実、原油安に連動し米国の期待インフレ率(BEI)は低下基調へ転じている。

米国の期待インフレ率(BEI)

米国の期待インフレ率(ブレイクイーブンインフレ)



また、インフレの加速が意識され反発基調にあったアメリカの長期金利(10年債利回り)の上昇圧力も後退している。現状、期待インフレ率の低下幅の方が大きいため、米実質金利(10年)のマイナス幅は縮小傾向にある。しかし、原油安に連動して長期金利の低下幅が拡大する場合、実質金利のマイナス幅も再び拡大傾向へ転じることが予想される。

米金利の低下はドル円の重石となろう。一方、短期間で下落幅が拡大したユーロドルの反発要因ともなろう。

一方、原油先物市場で供給懸念が根強く意識されるか、24日の10月PCEが予想以上の結果となれば、米金利は小幅ながらも上昇する展開が予想される。このケースでは米ドル買い優勢の展開を想定しておきたい。

NY原油先物価格とアメリカの長期金利

NY原油先物価格とアメリカの長期金利

ドル円とユーロドルの焦点

・ドル円(USDJPY)

通貨オプション市場のリスクリバーサルは、ドルプットに傾いている。上で述べたようにNY原油先物価格(WTI)が下落基調にあり、この動きに連動して米金利の上昇が抑制される可能性があることを考えるならば、今週のドル円(USDJPY)は、米ドル高の調整による反落を警戒したい。

「原油安→米金利の低下」のケースでのドル円は、21日線の下方ブレイクと113円トライを想定しておきたい。

米金利の動向次第では、113円を下方ブレイクする展開が予想される。この場合、11月上旬の下落トレンドを止めた112.70台までの下落を想定しておきたい。112.70トライとなる場合、焦点はダブルボトムの形成にある。

一方、ドル円が上昇する場合、上値の焦点として注目したいのが114.40-50レベルの攻防である。10月中旬以降、このゾーンを突破する局面は見られる。しかし、今月16日の陽線以外は、いずれもローソク足のヒゲで上値が抑制されている。

ドル円が114.40-50レベルを突破後、この水準がサポートポイントへ転換するかどうか?この点は、115円トライおよびブレイクのシグナルとなり得る。

ドル円のチャート

ドル円のチャート



・ユーロドル(EURUSD)

今週のユーロドル(EURUSD)は、短期的な反発相場を想定しておきたい。その要因として注目したいのが、上で述べた原油安とドイツおよびユーロ圏の指標データである。

原油安が続くことで米金利の上昇が抑制される場合や、コロナの感染再拡大を受けてなおドイツやユーロ圏の指標データが総じて予想以上となれば、短期的なユーロの買戻し圧力が高まることが予想される。

このケースでは、先週18-19日に相場の戻りを止めた1.1370台の攻防に注目したい。10日EMAは1.1379レベルまで低下している。10日線の突破に成功する場合は、1.14レベルがレジスタンスとして意識されるかどうか?この点を確認したい。

しかし今の下落の根底にあるのは、米欧金融政策のスタンスの違いである。よって、ユーロドルが反発しても、反落リスクを常に警戒しておきたい。

一方、さえない指標データ等でユーロドルが下落基調を維持する場合は、1.1200トライを警戒すべき局面にある。先週19日の安値1.1248レベルの下方ブレイクは、1.1200トライのシグナルと想定しておきたい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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