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ドル円見通し(5/1):為替介入で円急伸、対米ドルで155円台 今後の展望

政府・日銀が30日、為替介入を実施した。円相場が急伸。ドル円は一時155円台へ急落した。しかし、介入による円安阻止の効果は一時的と予想される。目先注目のチャート水準を詳細解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 政府・日銀が30日に円買い・米ドル売り介入を実施。介入は2024年7月以来1年9カ月ぶり。ドル円(USD/JPY)は一時155円台へ急落し、クロス円でも円が急伸した。
  • ドル円は160.50円が新たなレジスタンスの水準として明確になった。目先は、この水準をターゲットに投機筋の円売りと急変動を警戒したい。
  • 円安再燃でドル円が再び上値を目指す場合、まずは158円台の攻防に注目したい。一方、介入警戒で下値を試す状況が続けば、155円ミドルと来週154円ミドルのサポートライン維持が焦点となろう。


円急伸、政府・日銀が為替介入 対ドルで一時155円台

4月30日の外為市場で円相場が急伸した。ドル円(USD/JPY)は1ドル=160円台後半と2024年7月以来およそ1年9カ月ぶりの円安・ドル高水準まで上昇した後、一時155円台まで急落。クロス円も同様の展開となった。

ドル円1時間足チャート:4月30日の動向

ドル円1時間足チャート:4月30日の動向 出所:IG取引プラットフォーム

日経新聞とロイターは、政府・日銀が4月30日、円買い・ドル売りの為替介入を実施したと報じた。政府関係者が介入を認めたという。米ドル売り/円買い介入は2024年7月以来となる。

2024年4月末から5月初めにかけての大型連休中にも介入を実施した経緯がある。今年の連休中、片山さつき財務相らはアジア開発銀行(ADB)の年次総会や、日中韓3カ国と東南アジア諸国連合(ASEAN)の財務相・中央銀行総裁会議に出席するため、東京を不在にする。片山氏は連休対応を巡り、「外出の時も休みの時も、スマホを離さずに」と述べ、外遊中も市場の監視を継続する構えを見せた。国内の取引参加者が不在となる連休中、海外の投機筋に円売りを仕掛けられる可能性を踏まえれば、今年の大型連休中も円相場の急変動を警戒したい。


160.50 レジスタンスとして明確に、目先は158円台の攻防見極め

ドル円(USD/JPY)のトレンドを日足チャートで確認すると、160.50レベルで二度上値が止められた。政府・日銀による為替介入を受け4月30日に示現した大陰線も踏まえれば、今後は160.50レベルが強固なレジスタンスラインに転換することが予想される。

過去の為替介入とその後のドル円の動向を考慮すると、今回の介入で円安トレンドが止まると考えている市場参加者は少ないだろう。むしろ、政府・日銀が動いたことで、目先の上値目途がはっきりした。160.50に上値を抑えられるレンジ内では、投機筋による円売りを警戒したい。

円安再燃のケースで目先注目したいのが、158円台の攻防だ。158.00と158.50レベルは4月にサポートラインとして意識された経緯がある。まずは、これらの水準がレジスタンスラインに転換するかどうかを確認したい。4月30日の大陰線で下抜けた89日線を再び上抜ければ、158.00をトライするサインとなろう。現在、158.50レベルには50日線が推移しており、テクニカル面では同水準がレジスタンスに転換する可能性がある。

注目のチャート水準:レジスタンス
・158.50:レジスタンス転換の可能性、50日線(158.53、1日時点)
・158.00:レジスタンス転換の可能性
・157.40:89日線

ドル円 日足チャート:2026年1月以降

ドル円 日足チャート:2026年1月以降 TradingView提供のチャート

サポートライン維持なら強気相場継続

一方、政府・日銀による為替介入への警戒感からドル円(USD/JPY)がしばらく下値を目指す場合は、昨日の急落を止めた155円ミドルの維持が焦点となろう。155.50レベルは、今年2月安値と昨日高値のフィボナッチ・リトレースメント61.8%水準にあたる。昨日はこのテクニカルラインで急反発した。

半値戻し156.50レベルは、日足ローソク足の実体ベースで相場をサポートしている。このテクニカルラインの下方ブレイクは、155.50をトライするサインとなろう。

ドル円が155.50も下方ブレイクすれば、154円台への反落を警戒したい。テクニカル面では、週足チャートのサポートラインの攻防が焦点となろう。現在154円前半で推移しているこのラインは来週、154円ミドルで推移する。

再掲】ドル円 日足チャート:2026年1月以降

【再掲】ドル円 日足チャート:2026年1月以降 TradingView提供のチャート

中期の目線では、ドル円が依然として強気地合いにある。この点を週足チャートで見ると、13週線・26週線・52週線が右肩上がりで推移し、かつ上から短期・中期・長期の順に並ぶパーフェクトオーダーを形成している。中期の上昇トレンドが継続していることを示唆するサインだ。

前述の通り、今回の為替介入による円安阻止の効果は一時的となる可能性が高い。週足のサポートラインを維持する展開となれば、前述の158円台の攻防を制した上で、再び160円台を目指す円安再燃を想定したい。

注目のチャート水準:サポート
・156.50:半値戻し
・155.50:61.8%戻し
・154.50:週足サポートライン(来週)

ドル円 週足チャート:2023年9月以降

ドル円 週足チャート:2023年9月以降 TradingView提供のチャート

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