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円高ドル安への転換間近? 米金利上昇ブレーキ FRB利上げ終了か

アメリカの長期金利上昇が止まった。FRBの利上げ打ち止め観測が強まったためで、ドル円相場が円高に振れる可能性も。

出所:ブルームバーグ

アメリカの長期金利(10年物米国債利回り)の上昇にブレーキがかかっている。11日のニューヨーク債券市場では長期金利が4.5%台まで下落。9月下旬以降の急ピッチでの上昇傾向が一転している。11日に公開された9月の連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨では、連邦準備制度理事会(FRB)内に追加利上げに対する慎重意見があることも分かり、金利の先高観が緩み始めた。ドル円相場にとっては、米国の長期金利上昇と足並みをそろえて進んできた円安ドル高の流れを弱める要素といえ、相場反転のタイミングが近づいている可能性もありそうだ。

アメリカの長期金利は4.5%台まで低下

11日の米国の長期金利の終値は前日より0.058ポイント低い4.597%。前日の0.127ポイントに続く、2営業日連続での低下だ。これまでの長期金利は、FRBが9月20日に政策金利を高止まりさせる方向性を示してから上昇が加速。10月3日までの10営業日で0.435ポイント上がり、16年2か月ぶりの水準となる4.802%に達していた。それだけに直近の長期金利低下は、一方的な上昇傾向の終わりのようにもみえる。

こうした動きを作ったのは、FRB内の利上げ慎重意見だ。9月のFOMCの議事要旨では、あと1回の追加利上げが適切だとの見方が多数派だったと明かされると同時に、「追加利上げを行わないことが正当化される可能性がある」との判断を支持する参加者も複数いたことが分かった。

FRB幹部から追加利上げへの慎重論相次ぐ

またロイター通信によると、FRBのクリストファー・ウォーラー理事は11日にユタ州で開かれた共和党関連のイベントに登壇し、「金融市場は引き締まっており、FRBの仕事を肩代わりしてくれている」と発言。金利水準の上昇が企業や個人の活動を抑え込むことを念頭に、FRBが追加利上げを行う必要性が薄れているとの立場を示唆した。同様の発言は、FRBのフィリップ・ジェファーソン副議長や、ダラス連銀のローリー・ローガン総裁からも出ている

FRB幹部から相次ぐ追加利上げへの慎重論は10月31日と11月1日に開かれる次回FOMCで利上げが見送られるとの観測を強めている。CMEグループのデータによると、利上げ見送りについて投資家の動向から算出される確率は日本時間12日正午前の段階で約91%。前日午前の85%程度から上昇した。

円高ドル安は為替介入への警戒でもスピードダウン

仮に今後も長期金利上昇に歯止めがかかる状態が続けば、ドル円相場(USD/JPY)にとっては円高ドル安要因だといえそうだ。ドル円相場は長期金利が3.2%台だった4月上旬の水準である1ドル=131円程度から、長期金利の上昇と並行して円安ドル高方向に進み、10月3日には一時150円台をつけた。同時にこのところは、日本政府による為替介入への警戒感から円安進行のペースは遅く、米長期金利上昇にかかったブレーキが円高への転換のきっかけになる可能性もある。

アメリカの長期金利とドル円レートの推移のグラフ

ただ、FRBの政策決定に対する思惑は今後の経済指標でも大きく揺れ動く。また、米国の長期金利低下の背景には、イスラム組織ハマスとイスラエルの間の戦闘が激しくなっていることで、安定資産である米国債を買う動きが出ていることもあるとみられる。ドル円相場は日本時間12日午後9時30分に発表される9月の消費者物価指数(CPI)の結果や中東情勢の進展でも左右されることになりそうだ。


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