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米債市場の焦点はインフレから将来の景気動向へシフト / ドル円とユーロドルのチャートポイント

サマリー:『米債市場の焦点はインフレから景気の動向へシフト。リスク回避相場での円買いが復活。ドル円のチャートポイントは?ユーロドルの焦点は?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。

米債市場の焦点はインフレから将来の景気動向へシフト

昨日の米債市場では、各年限の金利が低下した。景気の動向に敏感な10年債利回りは、節目の1.30%を割り込む展開となった。

焦点はインフレから将来の景気動向にシフトしているが、米金利の低下に加えて、期待インフレ率も同じように低下している状況を考えるならば、米債市場では早くも来年以降の経済成長率の鈍化を意識する状況となっている(パウエルFRBは2021年に7.0%の経済成長を見込むも来年は3.3%へ成長が鈍化すると予測)。

米金利の低下は米ドル売りの要因である。しかし、昨日のように米株が崩れるとリスク性の高い通貨に対する売り圧力が米ドル相場のサポート要因となる。

米長期金利と期待インフレ率のチャート

米長期金利と期待インフレ率のチャート

リスク回避の円買い復活 ドル円のチャートポイントは?

ワクチン相場が終焉した今、リスク回避の相場では、円買いの圧力が米ドル買いの圧力を凌駕する展開となっている。

この点は、ドル円(USDJPY)の下落が象徴している。ドル円は昨日、大陰線の示現で50日EMA(今日現在109.86レベル)を下方ブレイクした。フィボナッチ・リトレースメント50.0%の水準109.56レベルで何とか下落が止められたが、米金利が反発基調へ転じない限りドル円の反発も限られよう。

今日は、50日EMAがレジスタンスからサポートへ転換するかどうか?まずはこの点を確認したい。

50日EMAを難なく上方ブレイクする場合は、110円台への再上昇、そして6月の下旬以降相場をサポートする局面が見られた110.40レベルがレジスタンスポイントへ転換するかどうか?この点に注目したい。

これら3つの水準のいずれかで上値が抑制される場合、ドル円の地合いの弱さを市場参加者に印象付けよう。

ドル円の下落幅が拡大する場合は、109円台の維持が焦点となろう。109.06は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準にあたる。

108円台の攻防へシフトする場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準108.45レベルのトライを想定したい。この水準は、4月から5月にかけて相場をサポートした経緯がある。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルは反発するも10日線の攻防が続く

ユーロドル(EURUSD)は昨日のレポートで指摘したとおり、調整の反発が見られた。しかし、10日EMA(今日現在1.1860レベル)で上値が抑制される状況が続いている。

今日も反発基調が続く場合は、10日線の攻防が焦点となろう。このEMAの突破に成功する場合は、21日EMA(今日現在1.1919レベル)を視野に上昇幅の拡大を予想する。

金融政策の正常化でパウエルFRBがラガルドECBをリードしている状況を考えるならば、反発基調が続いてもトレンドは下値トライにあることを意識しておきたい。

一方、10日線でユーロドルの上値が抑制される場合は、反落を想定したい。このケースでは、直近のサポートポイント1.1780レベルの維持に注目したい。

なお、ラガルドECBはこの日、インフレ目標について「2%近く」から「2%」に変更した。一定の期間、度を超えない程度ならばインフレ目標を上回ることを容認するとの認識を示した。今回の決定によるユーロ相場の反応は限定的だった。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

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