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米債市場と国際商品市場は景気後退を意識する動き / ドル円とユーロ円の焦点およびチャートポイント

米債市場と国際商品市場は景気の後退リスクが意識されトレンド転換の兆しが見られる。この動きは外為市場、特に円相場のトレンドに影響を与えるだろう。ドル円は新たなサポートポイントを探る局面へシフト。ユーロ円は2つのチャートパターン形成が焦点に。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

米債市場と国際商品市場は景気後退を意識する動き


【サマリー】
・景気後退の懸念で米金利は低下トレンドへ転じる可能性あり
・資源価格は将来の景気後退と需要の縮小を意識し下落トレンドが鮮明に
・新たなサポートポイントを見極める局面へシフトしたドル円
・ユーロ円 今後想定しておきたい2つのチャートパターン


・景気後退懸念で米金利は低下トレンドへ転じる可能性あり

23日の米債市場では利回りが低下した。各市場の参加者が注目する長期金利(10年債利回り)は節目の3.0%を視野に低下の幅が拡大。
一方、ドル円(USDJPY)との相関性が比較的高い5年債利回りも、6月10日以来となる3.03%まで低下する局面が見られた。

米金利のチャート



米国債利回りが低下している主因は、景気後退の懸念にある。この点については、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長も議会証言の初日(22日の上院銀行委員会)で、金融引き締めによる景気後退の可能性を認める発言をした。

また、国際商品市場では、エネルギー価格を中心に資源価格の下落幅が拡大している。現在の下落は、将来の景気減速とそれに伴う資源需要の後退を先取りした動きと考えられる。資源価格の上昇トレンドが終焉を迎える場合、米国を含めた主要国のインフレの低下(または上昇の抑制)要因となろう。

国際商品市場(CRB指数)のチャート


新たなサポートポイントを見極める局面へシフトしたドル円

・136.70のブレイクよりも新たなサポートポイントを見極める局面へ

上で述べたとおり、米債市場でトレンド転換(上昇→低下)のムードが出ている状況を考えるならば、ドル円(USDJPY)は、136.70レベルの上方ブレイクよりも新たなサポートポイントの水準を見極める局面へシフトしている。

23日のレポートで指摘した135円ミドルおよび135.00レベルを下方ブレイクする局面が見られたことで、目先は21日移動平均線(EMA)のトライ&ブレイクが焦点となろう。今日現在、このEMAは133.20前後で推移している。

ドル円の下落圧力がさらに高まり21日線をも下方ブレイクする展開となれば、4月下旬から5月上旬にかけて相場の上昇を抑制した131.34レベルがサポートポイントへ転換するかどうか?この点が焦点として浮上しよう。なお、6月30日に短期サポートライン(3月4日安値114.65レベルが基点)と131.34レベルが交錯する。このラインは、3月からの上昇トレンドを象徴するラインだけに、市場参加者の注目度が最も高いテクニカルラインと言える。

ドル円のチャート


ユーロ円 想定される2つのチャートパターン

・ユーロ円は下落幅の拡大を警戒

ドル円(USDJPY)と同じく、ユーロ円(EURJPY)も下値トライの展開となっている。6月のユーロ圏購買担当者指数(PMI)速報値の総合指数は51.9と、2021年2月以来の低水準となった。ロシアーウクライナ紛争の長期化とそれに伴う高インフレが域内経済に打撃を与えていることが具体的な数値で確認された。
米国でも景気後退の可能性が高まっており、この点はユーロドル(EURUSD)のサポート要因となり得る(ユーロドルの下落圧力が相殺されることでユーロ円のサポート要因にもなり得る)が、米欧の利上げペースの差を考えるならば、ユーロ買いは限定的と想定しておきたい。

また、景気後退の懸念は株安要因でもある。よって、目先のユーロ円は、欧州の景気リスクと世界的な株安リスクのダブルパンチで下落幅の拡大を警戒すべき局面へシフトしていると考えることができる。

・今後想定される2つのチャートパターン

ユーロ円(EURJPY)日足チャートを確認すると、144.00レベルが強烈なレジスタンスポイントとして意識されていることがわかる。昨日は大陰線が示現し、144.00レベルでのユーロ売りの強さがあらためて確認された。テクニカルの面では、ダブルトップのチャートパターンを形成するムードが出てきた。

ユーロ円がフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準141.51レベルを下方ブレイクし、さらに下値をトライする場合は、2つの移動平均線(EMA)の攻防に注目したい。21日線は今日現在、140.78前後で推移している。このEMAは6月中旬に相場をサポートした経緯があるだけに、ユーロ円が続落する場合は、サポートラインの候補として注目したい。
一方、50日線は3月以降のユーロ円の上昇トレンドを象徴する短期サポートライン(3月7日安値124.39が基点)と並行している。2月中旬や5月下旬に相場をサポートした経緯があることも考えるならば、21日線以上にサポートラインとしての注目度は高い。

なお、上で述べたテクニカル指標(ライン)のいずれかで相場が反転する場合は、ダブルトップよりもアセンディング・トライアングルのチャートパターン形成を意識することになろう。

ユーロ円のチャート


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