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米国株週間見通し:米イラン停戦合意、FOMC無難通過ならS&P500は最高値が視野に

S&P500の短期見通し。米イラン停戦合意で強気地合い継続予想。今週の焦点はFOMC。ウォーシュ新FRB議長の政策姿勢とドットチャートに注目。株価指数CFD「米国500」のチャート分析。注目の水準は?

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 先週のラッセル2000の上昇は、米国株の強気地合いが続いていることを示唆した。米イラン停戦で合意。S&P500が25日線を突破すれば、最高値を視野に上昇拡大が予想される
  • 今週最大の焦点はFOMC。ウォーシュ新FRB議長の政策姿勢と経済・政策金利の見通しに注目。それぞれの内容次第で米国株の上昇加速と調整売り、どちらの要因にもなり得る
  • 株価指数CFD「米国500」の週間想定レンジは7350-7620。米イラン合意で株高が加速し、一連のFOMCイベントも無難に消化すれば、最高値更新も視野に


米イラン停戦合意、今週のS&P500は最高値視野に上昇加速も

米国株が強気地合いを維持している。先週は主要指数が反発して終えた。注目は、中小型株の指数ラッセル2000の動きだ。週次3.9%高と、主要3指数を超える上昇で終えた。

中東情勢の混迷とそれに伴うインフレ再燃の懸念が米金利の押し上げ要因となり、OIS市場では年内の利上げ観測が浮上している。いずれも中小型株にとってネガティブ要因だ。それでも優良な中小型株を物色する動きが見られたことは、米株高のすそ野の広がりを示唆している。

米株価指数 週次騰落率:2026年3月以降

米株価指数 週次騰落率:2026年3月以降

ブルームバーグのデータで作成

チャート分析の観点で注目したいのが、S&P500だ。日足チャートでトレンドを確認すると、フィボナッチ・リトレースメント38.2%戻し(7284レベル)で反発し、50日線を維持した。RSIは50以上の水準へ上昇し、MACDはゼロラインの下方ブレイクを回避するムードにある。

仲介国パキスタンのシャリフ首相は15日(現地時間)、米国とイランが停戦で合意したこと、19日にスイスのジュネーブで署名式が行われることをSNSで表明した。トランプ米大統領も米東部時間14日にイランと戦闘終結で合意したとSNSで発表した。週明けの米株価指数CFDは買い先行でスタートした。

中東懸念の後退を受け、今週S&P500がレジスタンスラインに転換する可能性がある25日線を突破し、7500台へ反発すれば、最高値の更新を意識することになろう。S&P500は、米株式市場の時価総額の約80%をカバーする。ゆえに、市場全体のトレンドを見極める重要な指数だ。

今週は、米連邦公開市場委員会(FOMC)が開かれる。S&P500の反応を注視し、米株式市場の強気地合いが持続するかどうかを見極めたい。

S&P500 日足チャート:2026年3月以降

S&P500 日足チャート:2026年3月以降

TradingView提供のチャート


FOMC:焦点はウォーシュ新FRB議長の政策姿勢と利上げ見通し

16~17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)は、5月に就任したウォーシュ新FRB議長の初会合となる。政策金利は据え置きが確実視されており、焦点はウォーシュ氏がインフレと労働市場の見通しについて、どのような表現で語るかにある。同氏はドットプロット(政策金利見通し)に否定的で、従来の情報発信を縮小する可能性がある。対話の枠組みが見えにくいほど、米国株のボラティリティが高まりやすい点には注意が必要だ。

もう一つの焦点が、ドットプロット(FOMC参加者の政策金利見通し)だ。ウォーシュ氏が自らの予想を示さずFOMC参加者の予想も割れれば、年後半の政策方針の不透明感が増すだろう。この点は経済成長とインフレ見通しも同じだ。

翌日物金利スワップ(OIS)市場では利下げ観測が完全に後退し、現在は年内の利上げ観測が浮上している。もっとも、この織り込みは大きく振れている。先週は今年12月までの利上げをほぼ織り込んだが、米イラン停戦合意を受けた原油安でインフレ圧力への警戒が和らぎ、足元では60%台へ低下している。市場は年内利上げの道筋を見極めかねており、一連のFOMCイベントで利上げ観測は大きく揺れ動くだろう。

米政策金利の見通し

米政策金利の見通し

ブルームバーグのデータで作成 / 15日午前11時時点

過去の利上げ局面でS&P500を左右したのは、利上げそのものではなく、その「理由」だった。景気の強さを映した予防的な引き締めは株高と共存しやすく、利上げの初期はむしろ堅調に推移する場面が多い。したがって、堅調な経済成長と失業率の抑制見通しが示される場合、ドットプロットが上方シフトしてもS&P500は強気地合いを維持することが予想される。

米フェデラルファンド(FF)金利とS&P500の動向:月次 1990年以降

米政策金利とS&P500の動向:月次 2000年以降

ブルームバーグのデータで作成


米国500のチャート分析、週間想定レンジ7350-7620

今週はFOMCが最大の関門だ。ウォーシュFRB議長の会見、経済見通し(経済成長と失業率の見通し)、そしてドットチャートの内容次第では、S&P500のボラティリティ拡大が見込まれる。

IG証券が提供するS&P500の株価指数CFD「米国500」は、米イランの停戦合意の報を受け25日線のみならず、レジスタンス転換の可能性があった7500も突破している。FOMC後も強気地合いを維持する場合は、最高値のトライおよび更新を意識することになろう。

上値トライの局面では、4時間足フィボナッチ・リトレースメント76.4%戻し(7527)の突破が最初の焦点となろう。このテクニカルラインを明確に上抜ければ、レジスタンス転換が意識される7560、続いて心理的節目の7600のトライが視野に入る。

最大の焦点は、6月2日に付けた最高値7620レベルの攻防だ。今週はこの水準を上限と想定しながらも、最高値更新を意識する展開を想定したい。

米国500が7620レベルを完全にブレイクアウトすれば、次の節目7700を視野に上昇拡大が予想される。まずは、7650の突破を確認したい。
注目水準:レジスタンス
・7700:節目水準
・7650:レジスタンス
・7620:上限予想、最高値の水準
・7600:節目水準
・7560:レジスタンス転換を意識
・7527:76.4%戻し

一連のFOMCイベントで米国500の調整売りが強まる場合は、25日線のサポート転換が最初の焦点だ。明確に下抜ける場合は、7400の攻防に注目したい。

米国500が7300台へ反落する場合は、7350の維持が焦点に浮上しよう。この水準の上には50日線が上昇している。米イランの停戦合意が正式に署名されるならば、調整売りはこの範囲内にとどまり、7350が今週の下限となると予想する。

一方、米イラン合意に不透明感が漂い、かつFOMCイベントを受けて調整売りも重なる場合は、思わぬ下落相場に直面する可能性がある。フィボナッチ・リトレースメント23.6%戻しの7312を下方ブレイクする場合は、サポート転換が確認された7200の維持が焦点に浮上しよう。
注目水準:サポート
・7470:25日線
・7365:50日線
・7350:下限予想
・7311:23.6%戻し、7300維持の攻防
・7200:サポート転換の水準
※移動平均線の水準:レポート掲載時点

なお、6月19日(金)は米国(Juneteenth)が祝日のため、 米株価指数CFD関連の銘柄は6月20日午前5:00で取引終了となる。


米国500 日足チャート:2026年3月以降

米国500 日足チャート:2026年3月以降

TradingView提供のチャート

米国500 4時間足チャート:5月中旬以降

米国500 4時間足チャート:5月中旬以降

TradingView提供のチャート


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