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今日の注目材料は米小売売上高/ドル円の見通しとチャートポイントについて

今日はアメリカの6月小売売上高で米ドル相場と円相場が動く可能性がある。円高が一服しているドル円の見通しは?注目しておきたい上下のチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※ユーロドルの分析レポートについてはこちらをご覧ください


サマリー

・期待インフレ率が上昇しても米金利の上昇は抑制されている
・今日の注目材料はアメリカの6月小売売上高
・米ドル相場と円相場のトレンドは経済指標に対する米金利の反応に左右されるだろう
・今日のドル円の見通しと注目しておきたい上下のチャートポイントについて


低下基調を維持する米金利

17日の米ドル相場は、主要な通貨に対して売り買いが交錯する展開となった。

7月の期待インフレ率(ミシガン大学)は、1年先および5-10年先が予想外に上昇した。しかし、今のところ米金利の反応は限定的で2年債利回りは4.7%台、10年債利回り(長期金利)は3.8%前後で上昇が抑制されている。

米国の株式市場が上昇トレンドを維持する状況で米金利の低下基調が続く限り、外為市場では米ドル安優勢の展開を意識しておきたい。

米金利のチャート

米金利のチャート ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:年初来

今日の注目材料はアメリカの6月小売売上高

今日の注目材料はアメリカの6月小売売上高となろう。市場予想(前月比)は0.5%(5月0.3%)、コア(自動車を除く)のそれは0.3%(同月0.1%)と、個人消費の底堅さが維持される見通しである。

6月の小売売上高が予想以上の内容となる(個人消費の底堅さが確認される)場合、米国経済の先行きに対する懸念が後退しよう。ゆえに強い小売売上高は米株高の要因になり得る。

注目すべきは米債市場の反応である。強い経済指標の内容を受けても米金利が低下基調を維持するか、または上昇が限られる場合は、米債市場の参加者がインフレの鈍化と連邦準備制度理事会(FRB)による利上げ停止の方を強く意識していることを示唆することになる。

米株高と米金利の低下が同時に発生する場合は、米ドル安の展開を想定しておきたい。

一方、6月の小売売上高の強い内容に米金利が上昇で反応する場合は、米ドル買い優勢の展開を予想する。

しかし、インフレの鈍化と米利上げサイクルの終了が意識されている状況を考えるならば、米金利の上昇は一過性で終わる可能性がある。ゆえにこのケースでの米ドル買いは、米ドル安トレンドが形成されるなかでの「調整の米ドル買い」となる可能性を意識しておきたい。

6月の小売売上高が総じて予想以下となる場合は、米国株の下落と米金利の低下が予想される。このケースでは、円買い優勢の展開を想定しておきたい。特にドル円(USDJPY)の下落幅が拡大することが予想される。

ドル円が下値をトライする場合は、下で述べるチャートポイントの攻防に注目したい(一番下の15分足を参照)。

アメリカ小売売上高の推移:直近1年間

アメリカ小売売上高の推移:直近1年間 米商務省のデータをもとに作成 / 月次:22年6月以降

ドル円の見通しとチャートポイント

縮小傾向へ転じる日米の利回り格差

ドル円(USDJPY)は現在、円高が一服のムードにある。国内の株式市場でも下げ止まりのムードが出ており、この点はドル円のサポート要因となろう。

しかし、上で述べたとおり米債市場では利回りが低下基調へ転じている。この動きを受け、日米の利回り格差も拡大から縮小の傾向へ転じている(グレーゾーンを参照)。

日米利回り格差との連動性が高いドル円の特性を考えるならば、今日の日本株が底堅い展開となっても米金利が低下トレンドを維持する限り、ドル円は下値トライ(戻り売り)を意識する状況が続くと予想する。

ドル円と日米利回り格差のチャート

ドル円と日米利回り格差のチャート ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:23年3月以降

上昇局面でのチャートポイント

ドル円(USDJPY)が反発トレンドを維持する場合は、140円前半の攻防となるかどうか?この点が焦点となろう。昨日の高値139.41レベルの上方ブレイクは、140円をトライするシグナルと想定しておきたい。

140円前半の攻防に注目する理由は、いくつかの重要なテクニカルポイントが重なっているからである。

今日現在、10日EMAは140.10レベル、50日MAは140.25レベルで推移している。

また、直近高安(高値145.07レベルと安値137.24レベル)の38.2%戻しの水準(140.23レベル)は、今月11日に相場をサポートした経緯がある。ゆえに現在は、この水準(140.20台)がレジスタンスへ転換する可能性を意識する状況にある。

ドル円のチャート:日足

ドル円のチャート:日足 IGチャート:23年6月下旬以降

下落局面でのチャートポイント

一方、ドル円(USDJPY)が下値をトライする局面では、IG為替レポートで何度も取り上げている138.00レベルの攻防に注目したい。

先週14日に安値137.24まで下落する局面が見られたものの、現状ローソク足の実体ベースでは138.00がサポートポイントとして意識されている。昨日は長い下ヒゲが示現し138.00でサポートされた(日足ローソク足)。

ドル円が138円台を下方ブレイクする場合は2つの点-

①138.00レベルの “レジスタンス転換”
②137.24レベルを完全に下方ブレイクするかどうか?

これらの点に注目したい。

ドル円が138.60レベルを完全に下方ブレイクする場合は、直近高安の半値戻し138.32レベルをトライする展開を想定しておきたい。

ドル円が138.30台をも難なく下方ブレイクする場合は、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準138.07を視野に下落幅の拡大を警戒したい。このテクニカルポイントでの攻防は、138円台を維持する攻防として注目したい。

ドル円が137円台の攻防へシフトし、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準137.75レベルの下方ブレイクが確認される場合は、137.24レベル(14日安値)をトライするシグナルと想定しておきたい。

ドル円のチャート:15分足

ドル円のチャート:15分足 IGチャート:7月13日以降

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