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【ドル円 (USD/JPY)】焦点は1月の米雇用統計 / 注目のチャートポイントについて

今週の米雇用関連の経済指標では、労働市場の軟化を示唆する内容が続いている。今晩の1月雇用統計でも同じ状況が示される場合は、ドル円(USD/JPY)の下値トライを警戒したい。注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・米雇用関連の経済指標では、労働市場の軟化を示す内容が続いている
・今日の注目材料は、1月の米雇用統計となろう
・ドル円は、146.00レベルのブレイクと50日線を意識する状況にある
・ドル円が反発する場合は、10日線の攻防に注目したい


米労働市場の軟化を示唆した雇用関連指標

米労働省が1日に発表した1月27日までの週間の新規失業保険申請件数(季節調整済み)は前週比22万4,000件と、市場予想の21万2,000件を上回った。4週移動平均は20万7,750件に増加した。

米国 新規失業保険申請件数の動向:週次22年以降

米国 新規失業保険申請件数の動向:週次22年以降 ブルームバーグのデータで作成


先月31日に発表された1月のADP雇用統計は、市場予想(15万人)を下回る10.7万人となった。

一方、第4四半期の雇用コスト指数は0.9%と、前四半期の1.1%から低下し、賃金インフレが緩やかになる兆しが示された。


低下基調にある米金利

今週発表された米雇用関連の経済指標では、労働市場の軟化を示唆する内容が続いている。

注目すべきは米債市場の反応である。

米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、3月利下げの可能性について否定的な見解を示した。FOMC声明文には、「インフレ率が持続的に物価目標の2%に向かっているより確かな確信(greater confidence)が得られるまで、目標レンジを引き下げることは適切ではない」と明記された。

タカ派の印象を与えるFOMCイベントだったが、米債市場では10年債利回り(長期金利)の低下幅が拡大し、昨日は23年12月下旬以来となる3.81%台まで低下する局面が見られた。

米長期金利の低下を受け、昨日の米国株は大幅反発の展開となった。これらの市場動向を受け、外為市場では米ドル安の展開となった。

米10年債利回りのチャート:15分足 1月31日 欧州タイム以降

米10年債利回りのチャート:15分足  1月31日 欧州タイム以降 TradingView提供のチャートで作成

次の焦点は1月の雇用統計

FOMCイベントを通過し、外為市場の参加者の関心は米国の経済指標にシフトしている。今日は、1月の雇用統計が発表される。

上で述べたとおり、今週発表された米雇用関連の経済指標では労働市場の軟化を示唆する内容が続いている。

1月の雇用統計でも同様の状況が示される場合ー例えば非農業部門雇用者数変化が予想以下となるか、失業率が予想以上に上昇するか、またはこれら両方の状況が確認される場合、米債市場では利回りがさらに低下することが予想される。米金利の低下は米ドル安の要因となろう。

一方、前回(23年12月分)に続いて労働市場の底堅さを示す内容となれば、米金利の反発と米ドルの買戻しが予想される。

しかし、パウエルFRBが利下げ政策への転換に慎重姿勢を示すも、米金利に低下の圧力がジワリと高まる状況を考えるならば、強い雇用統計によって米ドル相場が反発しても、その持続性は来週以降に発表される重要経済指標-1月のISM非製造業景気指数や消費者物価指数(CPI)などの内容次第となろう。

米国の雇用統計 各項目の動向:月次23年以降

米国の雇用統計 各項目の動向:月次23年以降 ブルームバーグのデータで作成 / 赤の棒グラフとドット:1月の市場予想

ドル円、今日の見通しとチャートポイント

下値トライを意識する状況に
ドル円(USD/JPY)は2日連続で146.00レベルをトライする状況にある。昨日は安値145.89レベルまで下落する局面が見られた。

日足ローソク足の実体ベースでは、かろうじて146.00レベルを維持する状況にある。しかし、10日線(今日現在147.44レベル)がレジスタンスのラインへ転換しつつあり、MACDはデッドクロスの状況へ転じている。

上で述べた米金利の低下基調も考えるならば、今日のドル円は下値トライを意識したい。

ドル円のチャート:日足 23年11月以降

ドル円のチャート:日足 23年11月以降 TradingView提供のチャートで作成


今晩の1月米雇用統計でも労働市場の軟化が示される場合、ドル円は146.00レベルの下方ブレイクを想定しておきたい。

ドル円が145円台の攻防となる場合、まずは50日線の攻防に注目したい。この移動平均線は今日現在、145.24レベルで推移している(上の日足チャートを参照)。

昨日の安値145.89レベルの下方ブレイクは、先月16日の安値145.58レベルをトライするシグナルと想定しておきたい。この水準は、テクニカルの面で直近高安のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準(145.54レベル)にあたる。

ドル円が145円ミドルの水準を完全に下方ブレイクする場合は、50日線を視野に下落幅の拡大を想定しておきたい。

なお、ドル円が50日線をも下抜ける場合は、145.00の下方ブレイクと半値戻しの水準144.53レベルのトライを意識する状況となろう(上の日足チャートを参照)。

反発局面での焦点は?
一方、今晩の1月米雇用統計が米ドル買いの要因となる場合、ドル円(USD/JPY)の焦点は10日線の攻防となろう(上の日足チャート、青ラインを参照)。

先月30日以降、この移動平均線が相場の反発を止めている。強い米雇用統計によりドル円が反発しても、この移動平均線で引き続き上昇が止められる場合は、強気地合いの勢いが後退していることを市場参加者に印象付けよう。

ドル円が10日線をトライするシグナルとして、下の1時間足チャートにプロットしたフィボナッチ・リトレースメントの攻防に注目したい。

23.6%の水準146.46レベル、38.2%の水準146.82レベル、半値戻しの水準147.11レベルそして61.8%の水準147.40レベルは、いずれも直近の反発を止める局面が見られた。

そして61.8%は10日線とほぼ重なる。この状況を考えるならば、今日の反発局面では10日線の攻防がテクニカル面での焦点となろう。

相場のトレンドをストキャスティクスやRSIを軸に追いながら、ドル円の反発局面でストキャスティクスが買われ過ぎの水準に到達し、RSIが60付近まで上昇する場合は反落相場を警戒したい。

ドル円のチャート:1時間足 1月16日以降

ドル円のチャート:1時間足 1月16日以降 TradingView提供のチャートで作成

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