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米国の雇用関連指標と米金利の反応 / ドル円とユーロドルの注目ポイント

今週の焦点はアメリカの経済指標、特に雇用関連の指標データに注目したい。内容次第で米国債の利回りが上下に振れる展開が予想される。米ドル相場のトレンドは米利回りの動きに左右されよう。ドル円とユーロドルの焦点は?注目のチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

米国の雇用関連指標と米金利の反応


【サマリー】
・今週は米国の雇用関連指標が焦点に
・さえない雇用データは米国債の利回りをさらに低下させる要因に
・ドル円の焦点とチャートポイント
・ユーロドルの焦点とチャートポイント


・米国の雇用関連指標

今週の米ドル相場は、米国の経済指標で上下に振れる展開が予想される。

より注目すべきは、雇用関連の指標である。堅調な労働市場は、米連邦準備制度理事会(FRB)の金融引き締め政策を支える土台となっている。よって、この土台が揺らぐと『米国債利回りのさらなる低下→米ドル安』の展開となることが予想される。

今週6日に6月ISM非製造業景況指数、8日に同月の雇用統計が発表される。前者のISM非製造業景況指数は総合の内容とともに、雇用指数にも注目したい。1日に発表された6月の製造業指数は53.0と市場予想(54.9)を下回り、2020年6月以来の低水準となった。雇用指数は47.3と、49.6から低下した(低下は2か月連続)。非製造業の分野でもさえない雇用の状況が確認されるならば、6月雇用統計での非農業部門雇用者数は予想(27.3万人)を下回る可能性がある。

また、現在はインフレがメインテーマとなっている。この観点から、雇用統計では平均時給の動向も各市場の参加者の関心を集めよう。6月の予想は5.0%(前年比)。5月の5.2%から低下する見通しとなっている。

また、今週6日に労働市場の需要動向を考える上で重要な指標である5月JOLTS(求人労働異動調査)も発表される。



・米国債の利回りと米ドル相場の展望

上で述べた雇用関連の指標が総じて予想以下となる場合、米債市場の参加者は9月以降の利上げペースが鈍化する可能性を意識しよう。この思惑は、米国債利回りのさらなる低下を促す要因となるだろう。特に長期金利(10年債利回り)の低下幅が拡大すれば、外為市場では対円や欧州通貨で米ドル売りの圧力が高まることが予想される。

一方、豪ドルや資源と関わりの深い新興国通貨は、株式と国際商品市場の動き次第でトレンドが左右されると予想する。

さえない雇用関連指標で利回りが低下しても、それらの内容がアメリカの景気後退懸念を強めるならば、リスク資産には売りの圧力が高まるだろう。リスク資産の下落は、資源国通貨の売り圧力を高める要因である(対米ドル)。

米長期金利のチャート


ドル円 今週の焦点とチャートポイント

・下落リスクを警戒

今週のドル円(USDJPY)は下落リスクを警戒したい。

通貨オプション市場のリスクリバーサル(1ヶ月)の動向を確認すると、6月20日を境にしてドル・プットへと傾いている(今日現在-1.675)。一方、テクニカルの面ではMACDでデッドクロスが示現している。

ドル円のトレンドは引き続き米国債の利回りに左右されよう。その米利回りは今週、経済指標の内容で上下に振れる展開が予想される。
特に上で述べた雇用関連指標が総じて予想以下となれば、『さえない経済指標→利上げペース鈍化の期待→米利回りの低下→米ドル高の調整』により、ドル円相場では調整の下落幅が拡大する展開が予想される。



・上下のチャートポイント

実際にドル円(USDJPY)が下値トライとなる場合、まずはフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準134.50レベルの維持に注目したい。6月下旬の反落局面では、この水準がサポートポイントとして意識された経緯がある。

また、現在はすぐ下の水準134.30手前まで21日移動平均線(EMA)が上昇している。このEMAは6月16日の下落を止めた経緯がある。23.6%とともにサポートゾーンを形成する可能性がある。

米利回りの低下に加えて米国株の下落トレンドが続く場合は、米ドル安とともに円高の圧力が高まることが予想される。
ドル円があっさりと134.30-50ゾーンを下方ブレイクする場合は、リトレースメント38.2%(132.93レベル)および半値戻し(131.38レベル)まで下落幅が拡大する展開を警戒したい。

一方、上で述べた米国の雇用関連指標が総じて予想以上となる場合、米債市場ではFRBによる大幅利上げの思惑が高まる可能性がある。強い雇用関連指標を受け米債利回りに再び上昇の圧力が高まる場合は、ドル円の反発を予想する。このケースでの焦点は137.00レベルの再トライである。今月1日に相場の上昇を止めた136.00を上方ブレイクする場合は、137.00トライのシグナルのひとつと想定しておきたい。

ドル円のチャート


ユーロドル 今週の焦点とチャートポイント

・反発局面では21日線のトライが焦点に

ユーロドル(EURUSD)の日足ローソク足を確認すると、6月30日と7月1日でともに長い下ヒゲが示現した。そして1.04台をかろうじて維持する状況が続いている。

ユーロドルは下落トレンドの過程にあるが、今週は調整の反発を想定しておきたい。ユーロドルの反発要因として今週注目すべきは、上で述べた米国の雇用関連指標である。総じて予想以下の内容となれば、米利回りの低下とそれに伴う米ドル安が相場のサポート要因となり得る。

実際にユーロドルが反発する場合は、21日移動平均線(EMA)までの反発をまずは想定しておきたい。このEMAは今日現在、1.0525前後で推移している。6月30日と7月1日は1.0490手前で相場の戻りが止められた。この水準の上方ブレイクは1.05台への攻防シフトと21日線をトライするシグナルと想定しておきたい。

だが、予想どおりユーロドルが21日線をトライしても、短期レジスタンスラインおよび1.06レベルのレジスタンスポイントを完全に上方ブレイクしない限り、ユーロドルの下落トレンドは続くと予想する。なお、短期レジスタンスラインは今日現在、1.0575レベルで推移している。



1.04と1.03ミドルの攻防

一方、ユーロドル(EURUSD)が下落トレンドを維持する場合、焦点は1.04レベルをローソク足の実体で下方ブレイクするかどうか?まずはこの点を確認したい。

1.04以下の攻防で注目すべきは、フィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準1.0350レベルの維持である。5月13日と6月15日に1.03ミドルをトライする局面が見られた。そして二度とも下落を止めた経緯がある。三度同じ状況が確認されるならば、この水準(1.03ミドル)が重要サポートポイントとして市場参加者に意識されるだろう。


ユーロドルのチャート


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