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経済指標の内容と米債利回りの反応 / ドル円とユーロドルのチャートポイントについて

今週の外為市場はアメリカの経済指標と債券市場の反応が焦点に。ドル円は米債利回りの動向次第で上下に振れる展開が続こう。ユーロドルはECBフォーラムでのラガルド総裁の言動に注目。それぞれのチャートポイントは?詳細はマーケットレポートをご覧ください。

経済指標の内容と米債利回りの反応


【サマリー】
・景気の先行きリスクが意識されている米債市場は経済指標にらみの展開に
・今週は米PCEデフレーターと米利回りの反応に注目
・ドル円の焦点と目先のチャートポイントについて
・ユーロドルの焦点と目先のチャートポイントについて


・経済指標にらみの米債市場

米国の債券市場では、ひとまず利回りが下げ止まっている。現在、米債市場のメインテーマはインフレと米金融引き締め政策だが、同時に景気の先行きリスクも重要なテーマとして浮上している。そして後者の点がより強く意識され始めている状況を考えるならば、今後米債券市場のトレンドは、経済指標の内容に左右されることが予想される。

今週は、米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として注目する5月PCEデフレーター(30日)が発表される。市場予想(前年同月比)は6.4%(コア指数は4.8%)と、4月の6.3%からインフレが上昇する見通しとなっている。

アメリカPCEデフレーターの推移



注目ポイントは、PCEデフレーターが市場予想を上回る場合の米債利回りの反応である。インフレの加速を意識して米利回りが上昇で反応すれば、外為市場では米ドル買い優勢の展開を予想する。

一方、インフレの加速が確認されても米利回りが低下で反応する場合は、近い将来のインフレのピークアウト、もしくは高インフレが景気に与える悪影響を米債市場の参加者が意識しているシグナルと捉えることができる。後者のケースでは、日本円(USDJPY)とスイスフラン(USDCHF)が対米ドルで上昇する展開を想定しておきたい。
一方、資源国通貨(新興国通貨)のトレンドは、株式の動向に左右されよう。国際商品市場が軟調地合いの中、インフレリスクが意識され主要な欧米の株価指数が総じて下落する場合、資源国通貨(新興国通貨)は対米ドルでの下落が予想される。

今週は、PCEデフレーターの他に6月消費者信頼感指数(28日)や同月のISM製造業景況指数(7月1日)も発表される。それぞれ、米利回りの変動要因として注目しておきたい。


ドル円の焦点とチャートポイント

・136.70レベルのトライ&ブレイク

今週のドル円(USDJPY)は、引き続き米債券市場の動きをにらんだ展開が続こう。

5月の下旬以降、今年2回目となるドル円の上昇トレンドが発生している。(1回目は今年3月~5月上旬)。

ドル円の上昇を支えているのは、金融政策スタンスの差により拡大傾向にある日米の金利差にある。各年限の債券金利(2年債、5年債、10年債の各利回り)の格差とドル円の相関関係を確認すると、10年債利回り(長期金利)格差とのそれ(0.59)が一番高い。
長期金利は、景気の先行きを反映して動く特徴がある。このため今後発表される米経済指標の内容は、日米利回り格差とドル円のトレンドに大きな影響を与えることが予想される。

ドル円と日米利回り格差の相関関係



米債利回り上昇の局面では、ドル円の上値トライを想定したい。焦点は、今月22日に付けた高値136.71レベルのトライ&ブレイクである。このレポートで何度も指摘しているように、136.70前後はフィボナッチ・プロジェクション61.8%の水準にあたる。よって136.71のブレイクは、重要テクニカルポイントのブレイクを意味する。このケースが確認される場合、ドル円は137円台の攻防シフトを想定したい。

ドル円のチャート

・反落局面での焦点は?

一方、上で述べた米経済指標が景気の先行きリスクを意識させる内容となれば、米債利回りには低下の圧力が高まることが予想される。このケースでは、ドル円(USDJPY)の反落を警戒したい。目先の焦点は、134円台の維持である。現在、サポートのポイントとして意識されているフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準134.38レベルの下方ブレイクは、134.00をトライするシグナルと想定しておきたい。

ドル円が134.00をもあっさりと下方ブレイクする場合は、6月FOMC後の下落相場を止めた21日移動平均線(EMA)のトライおよび維持が焦点となろう。

なお、通貨オプション市場のリスクリバーサル(1ヶ月 / ミドル)は現在、ドル・プットへと傾いている(9時半時点で-1.48)。不意打ちのようなドル円の下落幅の拡大には注意しておきたい。

ドル円のチャート


ユーロドルの焦点とチャートポイント

・反発基調を維持する場合のチャートポイント

今週は、ポルトガルのシントラで欧州中央銀行(ECB)フォーラムが開催される(27~29日)。29日の討論会では、ラガルドECB総裁とパウエルFRB議長が参加する。市場で材料視されるかどうかは発言の内容次第だが、ユーロドル(EURUSD)の変動要因として注目しておきたい。

ユーロドルは現在、反発の基調にある。週明け早朝には、レジスタンスラインとして意識されている21日移動平均線(EMA)の突破に成功している。ユーロドルが現在の基調を維持する場合は、レジスタンスのポイントとして意識されている1.06レベルの突破に注目したい。
ユーロドルが1.06台の攻防へシフトする場合、次の焦点はフィボナッチ・プロジェクション61.8%と76.4%の各水準での攻防となろう。

上のテクニカルポイントを突破しユーロドルの上昇幅がさらに拡大する場合は、1.07台の攻防シフト、および5月の下旬以降、相場の戻りを抑制している1.0750レベルの攻防が焦点として浮上しよう。

一方、下値の焦点は1.03ミドルの維持で変わらず。今月22日の安値1.0468の下方ブレイクは1.04トライのシグナルと想定しておきたい。1.04のブレイクは、1.03ミドルをトライするシグナルとして想定しておきたい。

ユーロドルのチャート


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